【NAVAJO】ナバホ族の作品、素晴らしいクオリティーのハイドーム・ハイグレード【Kingman Turquoise】キングマンターコイズがセットされたビンテージのピンブローチです。
非常に美しく高さのあるカットの石を生かすシンプルな作品で、おそらく1960年代~1970年代頃に作られた作品と推測され、シルバーワークの技術と完成度も素晴らしいピースです。
もちろんすべてハンドメイドで仕上げられており、シンプルな造形ですが、ベゼルにはとても特殊なツイステッドワイヤーが施され、ベースのエッジ部分にはさりげなくスタンプワークが見られます。ターコイズのボリューム感に負けないシルバーワークにより重厚で高級感のある仕上がりを見せています。
また、内側の『HAND MADE』と言うスタンプによって1930年代後半~50年代に、ツーソン、ギャラップ(アリゾナ州)~サンタフェ、アルバカーキ(ニューメキシコ州)のアメリカ中西部に誕生した多くのインディアンジュエリーショップの中でもいくつかのショップ/工房が推測されます。
最初に『HAND MADE AT THE INDIANS』 『HAND MADE BY INDIANS』を使用したのは1920年にコロラド州で創業した【GARDEN OF THE GODS TRADING POST】ガーデンオブザゴッド トレーディングポストです。 1930年代にはアルバカーキでオープンし、【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナが所属していたことでも知られるショップの【Seligman's】セリグマンズ、そして、1940年代アリゾナ州にオープンし、【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイと【Allan Kee】アレン・キーと言う名工によってその名を馳せた【White Hogan Shop】があります。
その後、80年代以降でも散見される『HAND MADE』の刻印ですが、相対的に高い技術を感じさせる作品に多く、有力なショップや工房で用いられる傾向があったようです。
セットされたターコイズは、【SpiderWeb Kingman Turquoise】スパイダーウェブキングマンターコイズと思われ、非常にタイトなブラックウェブの入るハイグレード~トップグレードにグレーディング出来るキングマンです。美しい水色にブラック~ネイビーの完璧なスパイダーウェブが入り、パイライトが散見されます。色のグラデーションもキングマンらしい美しさを湛えています。
大変硬度を感じさせる艶もあり、かなりの 高さがあるハイドームカット、素晴らしい存在感とクオリティーのターコイズがセットされています。
シンプルですが、とても美しく品位のある印象ですので、多くのスタイルにフィットし、ビンテージインディアンジュエリーでは珍しいフォーマルなスタイルにも違和感なく取り入れることが出来る作品です。 ラペルや胸元にもフィットしますし、ハット等のワンポイント等にも使い勝手の良いピースです。
上質感のあるシルバーワークにより、ワイルドな表情を持つターコイズがエレガントな印象に昇華されています。 オーセンティックな造形ですが、高い技術や洗練されたセンスを感じさせる とてもハイエンドな作品です。
追加画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
画像④
コンディションはシルバーに多少のクスミは見られますが、使用感は無く大変良好。ターコイズも素晴らしいハイグロスを保っています。