ナバホの大巨匠マークチーの作品で、まだメディアなどに露出したことがないピースであり、造形の独創性や素晴らしいキングマンターコイズなどまさにミュージアムクラスの作品です。
1950年代~1960年代に作られた作品だと思われ、そのデザインの独創性やマーク・チーらしいデザイン/ディテールは大変希少性のい高い作品です。
【Mark Chee】マーク・チーは、1914年にアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、やはりインディアンスクールの彫金クラスにおいて、シルバースミスとしての技術を学んだようです。 若いころは、【Julius Gans Southwestern Arts and Crafts】=【Ganscraft】ガンズクラフト社に在籍していたり、Frank Pataniaの経営する【Thunderbird Shop】で石のカッターとして所属していた記録が残っています。1930年代末頃には、San Juan Puebloの女性【Santana Montoya】と結婚し、そこで、キワ(サントドミンゴ)の巨匠【Julian Lovato】ジュリアン・ロバトに出会っています。1940年代の初めには第二次世界大戦のため従軍し、エアフォースに所属していました。そして、1946年になってニューメキシコ州サンタフェに戻り、シルバースミスの仕事を再開、Al Packard経営の【Chaparral Trading Post】に在籍していたようです。1950年代には、非常に熟練した技術を持つシルバースミスとして高く評価されるに至り、その技術はナバホのトラディッショナルスタイルだけにとどまらず、ターコイズインレイやシルバービーズを用いたジュエリー等、多岐にわたる技術を身に付けていました。1960年代~70年代にはアートショーにおけるアワード受賞リボンを多数獲得しています。
そして1981年、San Juan Puebloの居留地にて亡くなっています。
こちらの作品でも見られるサンダーバードに『CHEE』と書かれた特徴的なホールマークを使い、傑作とされる多くの作品は非常にヘビーで重厚な作品です。他に類を見ない厚いバンド(地金)にターコイズをセットしたピースや、やはりとても太いトライアングルワイヤーに挟み込むように美しいターコイズをセットしたバングル等が代表的です。
また、とても小さいサイズが多いことも特徴で、自身の娘や妻のサイズに合わせて制作していたためと言われており、こちらの様に男性に向いた大きいサイズの作品は大変希少となっています。
センターのクロス型で大きさのあるキングマンターコイズが印象的で独創的でトラディッショナルな技法を駆使しながら秀逸なデザインに仕上がっています。
スパイダーウェブの入らないキングマンですが、経年による変色のない美しいブルーに複雑にグラデーションのブラックマトリックスが入ります。
コンディションは使用感が多少あり、クラックのある石があります。それ以外に気になるダメージはありません。
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