【Jonathan Day】ジョナサン・デイの作品で、オールドナバホスタイルを再現した重厚なバングル『Double D』です。
鈍い光を放つ分厚いコインシルバーを立体的な叩き出しとスタンプワークのみでバングルに構成し、クラシックでプリミティブな製法・造形を守りながら、美しくも武骨な印象に仕上げられた秀逸な作品です。
Jonathan Dayは、アリゾナ州フラッグスタッフ在住のアングロ(白人)作家で、ナバホの原始的な技術と製法を復活させ、1800年代末~1900年代初頭のような造形や質感を持つ重厚な作品を制作する作家です。
こちらの作品も硬く加工が難しいコインシルバー(品位900程度)のインゴット(銀塊)を板状に伸ばし、木(丸太)に彫り込んだ溝に沿わせて非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせることによって2列のドーム状の膨らみを作り上げています。分厚く硬いシルバーを成形するため、気が遠くなるほどの長い時間をかけて成形されています。 さらに、中央とエッジには細かなチゼルワークが施され、シンプルでミニマムな造形にインディアンジュエリー独特の味わいを生み出しています。
幅のある造形は男性的で武骨な雰囲気とシンプルでエレガントな印象を併せ持つ作品です。
また、1800年代末からみられる伝統的なデザイン/造形であり、1940年代にはナバホギルドで代表を務めた巨匠【Ambrose Roanhorse】もこちらのような造形をリバイバルし、後進の作家に伝えています。 しかしながら、大変な手間を要し高い技術を必要とするため、現在ではこちらの作者であるJonathan Dayの作品以外で見つけることは難しくなっています。
当店では数少ないコンテンポラリー(現代作家)のピースですが、伝統を踏襲し、粗暴ながらも丁寧に作り上げられたバングルは、素晴らしい完成度と武骨な印象をもち、多くのスタイルにフィットする秀逸な作品です。
またこちらのようなインゴットシルバーにより作られた作品は日常的な着用により、細かな傷と共に艶が増し、経年によってその完成度を高めていきます。
着用画像はこちら↓※着用のピースは同モデルのサイズ違いになります。
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新品・未使用品。 ハンドメイドによる造形ですので、僅かな捻りや制作上のムラが見られます。