【NAVAJO】ナバホの古典期に近い時期の作品で、史料価値も高いアンティークインディアンジュエリー。 インゴットシルバー製の重厚なワイドウィズバングルです。
1910年代後半~20年代前半製と思われ、非常に古い作品ながら、大変素晴らしいミュージアムクオリティーのピースです。ナバホの伝統的な造形を持つ作品で、まだファーストフェーズ(古典期)と呼ばれる1800年代末~1900年代初頭のインディアンジュエリー創成期に見られる作品とほとんど変わらない造形・デザインのバングルです。
インゴット(銀塊)から成型され、センターとサイドの計6か所に施されたリポウズが美しい造形です。重厚なベースに立体的に造形されたリポウズは大変存在感があり、それらを強調するようにスタンプワークが施されています。 さらに、センターとサイドの間2か所にターコイズがセットされています。ターコイズのベゼルもハンマーメイド、細部にいたるまで原始的な手法により丁寧に仕上げられており、プリミティブな印象を残すアンティーク作品ながらその佇まいは美しく、威厳を感じさせるピースです。
また、こちらは【INGOT】(銀塊)から成形されています。 現在のようなシルバーゲージ(銀の板)を切り出したものではなく、シルバーの塊から叩きのばして成形する製法です。非常に手間がかかり、伝統的な技法ながら現在では限られた作家にしか使われない技法。 鍛造されている分、通常よりも重量があり、非常になめらかなシルバーの肌になっています。 <67.5g程度>
現代では【Perry Shorty】ペリー・ショーティーや【Al Somers】アル・ソマーズ、【Jock・Favour】ジョック・フェイバー等の作家がこちらのようなアンティークをベースにした作品を制作しており、特にナバホの伝統を正統に受け継ぐ作家であり、当店の名付け親でもある【Ernie Lister】アーニー・リスターの作品には、こちらの作品に見られるようなデザイン・ディテールを踏襲したものがいくつかあります。
アンティークピースの威厳とエレガントな造形を持つ作品です。無駄のないその造形美は長くご愛用いただける印象。 史料価値も高くハイエンドな作品です。
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コンディションも良好です。片方のサイド~ターミナルにかけてにリペア跡と思われる部分が見られますが、綺麗に直っているため違和感なく、使用にも不安ありません。