【NAVAJO】ナバホの古典期の作品で、【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイル最初期のピースと思われる、卍等プリミティブな印象のスタンプワークが特徴のバングルです。
おそらくインゴット(銀塊)から成形されたベースに卍【Whirling Log】やフラワーコンチョを思わせるスタンプワークが施され、それらの不規則で左右不対称な構成はアブストラクトな印象を作っています。
正確な制作年代を特定することはできませんが、1890年代~1920年代前半頃までの作品と思われ、フレッド・ハービースタイルの創成期に作られたピースのため、それらに見られる独特のチープな印象はまだありません。フレッド・ハービースタイルには属さない個体かもしれません。
スタンプ(タガネ)もナバホの大変古いものが使われており、素朴でシンプルな数種類のスタンプにより複雑でアーティーな表情に仕上げられています。
また、おそらくコインシルバーか同程度の品位(純度)のシルバー製のため、黒くなった表情も重厚で、ヘリテイジ感のあるバングルです。
卍 【スワスティカ】 【ワーリングログ】について・・・
4Lからなる幸福のシンボル卍(Swastikaスワスティカ)刻印はラッキーシンボルとして当時よく使われていたモチーフです。
しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦によりアメリカにおいては敵国ドイツのハーケンクロイツと同一記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。
当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が入った作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収されたりしたようです。 その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。
こちらはそのような受難を乗り越えて現存しているものです。
プリミティブでありながらも抽象的でアンティーク独特の雰囲気を持つこちらのバングルはあらゆるスタイルによく馴染みます。史料価値も高く長年にわたってご愛用いただけるピースです。
着用画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
コンディションもシルバーはかなり黒くなっており、多少の小傷などは見られますが使用感は少なく良好です。 ダメージ、修理跡などもありません。