【NAVAJO】ナバホの巨匠 【Harry Morgan】ハリー・モーガン(1946-2007)の作品で、おそらく1970年代~80年代に作られたと思われるクリーンで洗練されたデザインのビンテージバングルです。
【Harry Morgan】ハリー・モーガンは、1946年ニューメキシコ州ギャラップの生まれで、代々続くシルバースミスの名門ファミリーに生まれました。多くの傑作を残した巨匠【Ike Wilson】アイク・ウィルソンを祖先に持ち、現在も活躍中のベテラン作家【Steven Arviso】スティーブン・アルビソ氏や息子である【Jacob Morgan】ジェイコブ・モーガン氏の師匠としても知られており、今も両氏の作品にはHarry Morganの影響を少なからず感じます。
また、ナバホのオールドスタイルをベースにした作品は大変完成度が高く、多くのメジャーな賞を受賞しています。カウボーイでもあったそうで、2007年、惜しまれながらお亡くなりになっています。
こちらは、そんなHarry Morganの比較的古い作品と思われ、非常にシンプルでクリーンなデザインのバングルです。正確な制作時期は不明ですが、60年代後半からキャリアをスタートさせており、90年代以降はこちらのような作品を作っていないようですので、おそらく80年代以前のピースと推測されます。
インゴット(銀塊)から成形されたバングルで、トライアングルワイヤーが3連になった造形ですが、3本のワイヤーを重ねて形作られたものではなく、キャストである程度成形したインゴットベースをパウンティング(鍛造)と研磨によって造形しています。
シンプルながら非常に高度な技術で形作られており、量産品にはない雰囲気があります。オールドスタイルを得意とする氏の作品の中ではとても現代的で洗練された印象の個体です。
また、インゴットから成形されているため独特な重量感があり、かなりのパウンディングを感じさせる固くなめらかなシルバーの肌は腕への装着感も素晴らしいピースです。
無駄のない秀逸なデザインと巨匠による高い技術を感じさせる作品。派手さはありませんが普遍的な造形美を持ち、無骨な雰囲気とエレガントな印象を併せ持つバングルです。どんなスタイルにもフィットし、長年にわたってご愛用いただけると思います。
着用画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
画像④
コンディションも良好です。シルバーのクスミは見られますが、使用感のない良好なコンディションです。