【NAVAJO】ナバホの1920年代～30年代頃に制作された古い作品で、インゴットシルバーに繊細で美しいスタンプワークが施されたビンテージバングルです。

INGOT(銀塊)より成形された重厚なシャンクは、とても丁寧に成形されており、シルバーはかなりのパウンディングを感じさせる、硬くなめらかな肌になっています。 さらにスタンプワークも独自性とエレガントな美しさがある、手の込んだスタンプが使われています。

また、こちらの作品はホールマーク等がありませんが、スタンプや作品のクオリティー、デザイン等から【C.G. Wallace Trading Company】のために作られた作品と推測されます。

【C.G. Wallace Trading Company】はZUNI <ズニ族>のジュエリーを専門に扱うトレーダーでしたが、1920年代にはナバホのシルバースミスも招き、ズニのターコイズカービング技術にナバホの彫金技術を合わせたピースを多く生み出しました。
1940年代にはインディアンジュエリーを工芸品としてだけでなくアートピースとして全米に認知させる大きな役割を担ったのがC.G. Wallaceです。
【Austin Wilson】 オースティン・ウィルソン と 【Ike Wilson】 アイク・ウィルソンの兄弟や【Horace Iule】ホレス・イウレ、【Della Casi】デラ・カシ、【Leonard Martza】レオナルド・マーザ等、多くの有名作家と共に仕事をし、後世のインディアンジュエリーにも多くの影響を与えることになりました。

こちらの作品も推測ではありますが、上記の作家たちの様な技術のある作家によるピースと思われ、歴史的な史料価値も高いオールドピースです。


コンディションも僅かなクスミが見られる程度で良好です。
ターコイズもクラックがありますが、ターコイズが外れたり破損につながるようなことはありません。