ITEM CODE:
JBH016370

Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise c.1950

Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise c.1950
86,900 円(税込)
86,900 円(税込)
Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise  c.1950
  • Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise  c.1950
  • Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise  c.1950
  • Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise  c.1950
  • Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise  c.1950
  • Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise  c.1950
  • Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise  c.1950
  • Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise  c.1950
  • Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise  c.1950
  • Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise  c.1950
  • Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise  c.1950
  • Transitional Hopi Silver Overlay Cuff w/Turquoise  c.1950
【Hopi】ホピのビンテージジュエリー、中でも1940年代末~1950年代頃というオーバーレイ技法黎明期に作られた思われる作品です。ナバホジュエリーの伝統的な造形スタイルと同じ技術やディテールを踏襲しながらも、部分的にオーバーレイ技法を取り入れており、古い作品では非常に稀有なホピジュエリーであることが判断可能なアンティーク/ビンテージバングル。大変高い史料価値も有し、コレクタブルなピースとなっています。

インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は『スプリットバンド』と呼ばれるナバホの伝統的な造形で2本に割り開かれる事でセンターに向けて幅が広く、そして装着時に肌が透けるスリットとなっています。また、総重量が35g近い心地よい重厚感を持ったブレスレットです。
中央にはオーバルカットされたターコイズマウントされており、クラックがありますが、過去にリペアが施されています。そのベゼル(覆輪)には2本のワイヤーを撚り合わせる事で作るツイステッドワイヤーが施され、それらの両脇にも太さの異なったツイステッドワイヤーが配されています。
さらに、両サイドにはオーバーレイによって生み出された大胆な幾何学模様のパーツがアップリケされています。このような初期オーバーレイ技法を用いたディテールは、1950年代以前のホピジュエリーに見られる特徴であり、特に本作では正方形をバイアスラインで分割した様なモダンなデザインが印象的です。それは、当時活躍していたピート・モンドリアンやその精神を受け継ぐミニマル・アートの影響を想起させるデザインであり、当時のインディアンジュエリーには見られない価値観・美意識が取り入れられている様に感じられます。

そして、サイド~ターミナルにかけてはナバホジュエリーと共通したスタンプワークが刻まれていますが、それらも比較的大きく大胆なスタンプ(鏨)ツールのデザインにホピ出身のシルバースミスを思い起こさせます。

ナバホジュエリーの基本技術がインディアンジュエリーの全てだった時代に、ホピジュエリーのアイデンティティが創造されてゆく、その過程で生み出された作品。その絶妙なバランスや独創性は1940年代~1950年代、まだ極少数だったホピのシルバースミスによる作品だけに見られる限定的で貴重な特徴です。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。本作の様にスタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの大家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術ですが、その黎明期にはホピ以外のナバホ・プエブロのシルバースミスにも新しい表現方法として色々な作品が作られていました。1940年代~1950年代にかけて【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、そして【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。
オーバーレイ技術の定着以前にも、オーバーレイと近い造形を生み出すような大きく大胆で細かな刻みを持たないスタンプ(鏨)がホピの作家によって制作されていました。しかし、スタンプ(刻印)というデザインやサイズが固定されてしまう技術から解放し、もっと自由な図案を具現化できる技術・技法として生み出されたのではないかと考えられます。

また、本作の様にナバホジュエリーの基本的な造形に、オーバーレイやホピ独特なディテールが取り入れられた作品は、前述のPaul Saufkieや【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)、【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)、【Willie Coin】ウィリー・コイン(1904-1992)等が制作していますが、とてもサンプル数の少ない貴重な作品群となっています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


本作もインゴットシルバーから成形された作品特有の硬い質感や重さを持ち、プリミティブで原始的なシルバーワークが特徴的なアンティークインディアンジュエリーらしいブレスレットです。しかしながら、その荒々しく野性味のあるシルバーワークと相反するモダンで象徴的なオーバーレイのデザインは、意外性と独創性を生み出し、他に類を見ない魅力と独特な調和さえもたらしているようです。

また、自然の営みや理を大切にしたホピ族のシルバースミスによる作品であり、自然と人を繋ぐような味わいや有機的な表情も持ったバングルです。アンティーク作品らしい粗野な部分や使用感も感じさせながら、ナチュラル無添加なターコイズや経年の迫力等により重厚な印象が与えられています。単独でもしっかりとした存在感を示しますが、ナバホ・ホピを問わず他のジュエリーとも馴染みやすい作品となっています。

オーバーレイ技術黎明期に作られた作品のみが持つ、ハイブリッドでプリミティブな特徴と作者の創造性を宿す大変貴重なブレスレットであり、非常にコレクタブルなピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは全体に使用感が見られ、シルバーのクスミや多少の摩耗、ハンドメイド特有の制作上のムラ等もありますが、目立ったダメージはありません。
ターコイズには、クラックの古いリペア跡が見られますが、リペアによってご着用に不安のない状態となっています。
【Hopi】ホピのビンテージジュエリー、中でも1940年代末~1950年代頃というオーバーレイ技法黎明期に作られた思われる作品です。ナバホジュエリーの伝統的な造形スタイルと同じ技術やディテールを踏襲しながらも、部分的にオーバーレイ技法を取り入れており、古い作品では非常に稀有なホピジュエリーであることが判断可能なアンティーク/ビンテージバングル。大変高い史料価値も有し、コレクタブルなピースとなっています。

インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は『スプリットバンド』と呼ばれるナバホの伝統的な造形で2本に割り開かれる事でセンターに向けて幅が広く、そして装着時に肌が透けるスリットとなっています。また、総重量が35g近い心地よい重厚感を持ったブレスレットです。
中央にはオーバルカットされたターコイズマウントされており、クラックがありますが、過去にリペアが施されています。そのベゼル(覆輪)には2本のワイヤーを撚り合わせる事で作るツイステッドワイヤーが施され、それらの両脇にも太さの異なったツイステッドワイヤーが配されています。
さらに、両サイドにはオーバーレイによって生み出された大胆な幾何学模様のパーツがアップリケされています。このような初期オーバーレイ技法を用いたディテールは、1950年代以前のホピジュエリーに見られる特徴であり、特に本作では正方形をバイアスラインで分割した様なモダンなデザインが印象的です。それは、当時活躍していたピート・モンドリアンやその精神を受け継ぐミニマル・アートの影響を想起させるデザインであり、当時のインディアンジュエリーには見られない価値観・美意識が取り入れられている様に感じられます。

そして、サイド~ターミナルにかけてはナバホジュエリーと共通したスタンプワークが刻まれていますが、それらも比較的大きく大胆なスタンプ(鏨)ツールのデザインにホピ出身のシルバースミスを思い起こさせます。

ナバホジュエリーの基本技術がインディアンジュエリーの全てだった時代に、ホピジュエリーのアイデンティティが創造されてゆく、その過程で生み出された作品。その絶妙なバランスや独創性は1940年代~1950年代、まだ極少数だったホピのシルバースミスによる作品だけに見られる限定的で貴重な特徴です。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。本作の様にスタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの大家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術ですが、その黎明期にはホピ以外のナバホ・プエブロのシルバースミスにも新しい表現方法として色々な作品が作られていました。1940年代~1950年代にかけて【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、そして【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。
オーバーレイ技術の定着以前にも、オーバーレイと近い造形を生み出すような大きく大胆で細かな刻みを持たないスタンプ(鏨)がホピの作家によって制作されていました。しかし、スタンプ(刻印)というデザインやサイズが固定されてしまう技術から解放し、もっと自由な図案を具現化できる技術・技法として生み出されたのではないかと考えられます。

また、本作の様にナバホジュエリーの基本的な造形に、オーバーレイやホピ独特なディテールが取り入れられた作品は、前述のPaul Saufkieや【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)、【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)、【Willie Coin】ウィリー・コイン(1904-1992)等が制作していますが、とてもサンプル数の少ない貴重な作品群となっています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


本作もインゴットシルバーから成形された作品特有の硬い質感や重さを持ち、プリミティブで原始的なシルバーワークが特徴的なアンティークインディアンジュエリーらしいブレスレットです。しかしながら、その荒々しく野性味のあるシルバーワークと相反するモダンで象徴的なオーバーレイのデザインは、意外性と独創性を生み出し、他に類を見ない魅力と独特な調和さえもたらしているようです。

また、自然の営みや理を大切にしたホピ族のシルバースミスによる作品であり、自然と人を繋ぐような味わいや有機的な表情も持ったバングルです。アンティーク作品らしい粗野な部分や使用感も感じさせながら、ナチュラル無添加なターコイズや経年の迫力等により重厚な印象が与えられています。単独でもしっかりとした存在感を示しますが、ナバホ・ホピを問わず他のジュエリーとも馴染みやすい作品となっています。

オーバーレイ技術黎明期に作られた作品のみが持つ、ハイブリッドでプリミティブな特徴と作者の創造性を宿す大変貴重なブレスレットであり、非常にコレクタブルなピースの一つとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは全体に使用感が見られ、シルバーのクスミや多少の摩耗、ハンドメイド特有の制作上のムラ等もありますが、目立ったダメージはありません。
ターコイズには、クラックの古いリペア跡が見られますが、リペアによってご着用に不安のない状態となっています。
Size

レディースサイズ L - XL 程度
メンズサイズ S - M 程度

内径最大幅 約57.4㎜    正面幅(高さ) 約32.4㎜
内周 約135㎜    開口部 約24.5㎜
Inside Measurement 5 5/16 inch   opening 1inch 

※バングルはサイズ調整可能です。Sサイズ以上、Lサイズ以下の男性、Lサイズ以上の女性であれば、ほとんどの方にフィットすると思われます。 ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

サイズ(手首寸法)をお伝えいただければ、当店で調整後のお渡しが可能です。お気軽にお申し付けくださいませ。

Material

Ingot Silver, Turquoise
        約34.1g