ITEM CODE:
JRZ106077

Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring c.1950~

Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring c.1950~
69,300 円(税込)
69,300 円(税込)
Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring  c.1950~
  • Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring  c.1950~
  • Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring  c.1950~
  • Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring  c.1950~
  • Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring  c.1950~
  • Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring  c.1950~
  • Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring  c.1950~
  • Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring  c.1950~
  • Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring  c.1950~
  • Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring  c.1950~
  • Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring  c.1950~
  • Vintage Zuni/Navajo Gem Turquoise Inlay Floral Ring  c.1950~
【ZUNI】ズ二か【NAVAJO】ナバホの作品、又は双方の職人の合作によるビンテージジュエリーで『Desert Rose/砂漠のバラ』をモチーフとしたピース。重厚で端正なシルバーワークをベースに、美しいジェムクオリティターコイズのインレイが施されており、古い作品ながらとても洗練された、エンブレムの様なフローラルデザインが印象的なアンティーク/ビンテージリングです。

1950年代前後に作られたと思われ、ズニのトレーディングポストながら優秀なナバホのシルバースミスが多く在籍した【C. G. Wallace INDIAN TRADER/C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーダーで生み出された作品と推測されます。

インゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは、フロントが2本に割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形となっています。さらに、そのスプリット部分にスタンプワークの刻まれたアップリケが施されており、しっかりとした強度や、フロントに向けて広く造形される事で自然な流れを作り出しています。また、アップリケとシャンクは綺麗に一体化されており、外見ではスプリットシャンクであることが判断できない仕上げです。このようなディテールは、ナバホジュエリーの基本的な造形の一つですが、手間も高い技術も必要となる為、時代が進むにつれてアップリケではなく幅の広いシャンクが採用されるようになりました。
そして、フェイスは美しいターコイズインレイにより、5つ葉のクローバーの様な花弁の「デザートローズ」が構成されています。複雑で有機的なシェイプのフラワーデザインに、中央から放射状に直線的なインレイの区分けが築かれ、美しく柔らかな印象に端正で構築的な雰囲気が与えられているようです。

また、スタンプワークについてはシャンクのサイドのみとなっていますが、そのスタンプ(鏨)ツールは、非常に細かな文様を刻む高い質を誇り、アンティーク作品独特のクオリティーとなっています。このスタンプ(鏨)ツールの質や、上記の様なシルバーワークから、C. G. Wallace Trading Postに所属した優秀なナバホのシルバースミス、又は合作による仕事と判断できます。

インレイされたターコイズは、とても澄んだ優しい色相の水色を基調とし、ブラウンのマトリックスや複雑なグラデーションが入り、独特の透明感を見せるジェムクオリティ(宝石としての価値)を持った石です。鉱山を特定することは出来ませんが【Blue Gem Turquoise】ブルージェムターコイズや、かつてティファニー社も多く採用してた【Royston Turquoise】ロイストンターコイズ、そして【Calico Lake Turquoise】キャリコレイクターコイズ等、幾つかの北米鉱山が想起されます。
またアンティーク作品の為、一部の色が濃くなっている部分については、変色の可能性が高いと思われますが、その変色が無添加ナチュラルのターコイズであることを証明しています。長い時を経ていながら現在も強い存在感を示す上質なターコイズであり、アンティーク/ビンテージ作品においてこちらのようなグレードのターコイズが用いられていることは非常に稀で、作品の希少価値を高めています。


【C. G. Wallace INDIAN TRADER/C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーダーは、【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレスが、1928年にZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーとしてズニの町で創業し、非常に多くのズニジュエリー作家を支援しました。創業後すぐに、ナバホのシルバー彫金技術を必要として【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)とその兄である【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、他にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等の一説には二十数人と言われるナバホ出身のシルバースミスが在籍していたと云われており、こちらのシルバーワークを担当した作者もその中の一人だと思われます。彼らの様にズニの町でシルバースミスをしていたナバホの職人は、技術的にはナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、そのデザインスタイルやナバホジュエリーにはあまり見られない繊細な仕事はズニの影響を受けていると考えられます。
そんな少し特殊な環境や優秀な職人による伝統の継承、さらに経営者であるCharles Garrett Wallaceの献身的なインディアンアーティストへのバックアップにより大変多くの傑作を生み出し、後世に残したトレーディングポストです。それら残された作品群の一部であるCharles Garrett Wallaceの個人コレクションの約半数は、1975年にアリゾナ州フェニックスのバードミュージアムに寄贈されました。また、残りの一部はSotheby Parke Bernet社のオークションに出品され、そのオークションカタログは現在でも多くの研究者やコレクターにとっての第一級の資料となっています。


【Inlay】インレイ/チャンネルインレイは、古くからズニ族が得意として発展させた技術であり、カットしたターコイズやシェルなどをシルバーにピッタリと嵌め込む螺鈿細工のような技術です。 ナバホのシルバー技術に次ぐ長い伝統のある技術であり、1920年代以降、現在に至るまで多く作られましたが、そのモチーフはサンダーバード、ナイフウイング、レインボーマン、サンフェイス等、とても多様なモチーフが見られます。本作の様にナバホのシルバースミスがシルバーワークを担当し、そこにズニのシルバースミスがインレイワークを施した共作と思われるピースも発見されています。
また、現在ではインレイ技法で制作される多くのジュエリーがキャストによる量産品(量産されたシルバーに石をはめ込むだけ)となってしまいましたが、こちらはシルバー部分を含めてすべてがハンドメイドで成形されています。


本作にはホールマーク(作者のサイン)等が刻印されていない為、正確に作者や背景を特定することは出来ませんが、卓越した技術力によるインレイは、石とシルバーの間に隙間の無い(隙間を埋める充填剤が殆ど確認できない)非常に美しい仕事となっており、マテリアルの高級感だけでなく高い技術を持った作者による「秀逸な仕事」が体感できる作品です。

ナバホジュエリーの質実剛健なシルバーワークをベースに、緻密な仕事によってターコイズがセットされ、技術としては伝統的でオーセンティックな造形ですが、独自性とデザインセンスを感じさせる作品。サイズやボリューム感等、性別を問わずお使いいただけるリングであり、日常のスタイルに奥行きとアクセントをもたらすことが出来る上質なビンテージジュエリーです。

ズニ独特の世界観を持ったインレイのジュエリーは、キャッチーな印象とハンドメイドによるリラックス感があり、遊び心を感じる動物等の自然をメインとした色々なモチーフの図案化は、元々農耕民族として自然の存在を重んじるアニミズムの思想を持つ日本人にも共通した価値観や美意識を感じることができます。

さらに本作は、C. G. Wallace Trading Postで制作された事が推測され、歴史的にも貴重な史料価値を有し、他に類を見ない質と自由なデザインが一体となったウェアラブルアートとしても魅力的な作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、シルバーの僅かなクスミや細かなキズ等、多少の使用感やハンドメイド作品特有の制作時のムラなどが見られますが、特にダメージなどは見られません。
また、ターコイズも一部に変色と推測される部分が確認できますが、現在も艶と発色を保っています。
【ZUNI】ズ二か【NAVAJO】ナバホの作品、又は双方の職人の合作によるビンテージジュエリーで『Desert Rose/砂漠のバラ』をモチーフとしたピース。重厚で端正なシルバーワークをベースに、美しいジェムクオリティターコイズのインレイが施されており、古い作品ながらとても洗練された、エンブレムの様なフローラルデザインが印象的なアンティーク/ビンテージリングです。

1950年代前後に作られたと思われ、ズニのトレーディングポストながら優秀なナバホのシルバースミスが多く在籍した【C. G. Wallace INDIAN TRADER/C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーダーで生み出された作品と推測されます。

インゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは、フロントが2本に割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形となっています。さらに、そのスプリット部分にスタンプワークの刻まれたアップリケが施されており、しっかりとした強度や、フロントに向けて広く造形される事で自然な流れを作り出しています。また、アップリケとシャンクは綺麗に一体化されており、外見ではスプリットシャンクであることが判断できない仕上げです。このようなディテールは、ナバホジュエリーの基本的な造形の一つですが、手間も高い技術も必要となる為、時代が進むにつれてアップリケではなく幅の広いシャンクが採用されるようになりました。
そして、フェイスは美しいターコイズインレイにより、5つ葉のクローバーの様な花弁の「デザートローズ」が構成されています。複雑で有機的なシェイプのフラワーデザインに、中央から放射状に直線的なインレイの区分けが築かれ、美しく柔らかな印象に端正で構築的な雰囲気が与えられているようです。

また、スタンプワークについてはシャンクのサイドのみとなっていますが、そのスタンプ(鏨)ツールは、非常に細かな文様を刻む高い質を誇り、アンティーク作品独特のクオリティーとなっています。このスタンプ(鏨)ツールの質や、上記の様なシルバーワークから、C. G. Wallace Trading Postに所属した優秀なナバホのシルバースミス、又は合作による仕事と判断できます。

インレイされたターコイズは、とても澄んだ優しい色相の水色を基調とし、ブラウンのマトリックスや複雑なグラデーションが入り、独特の透明感を見せるジェムクオリティ(宝石としての価値)を持った石です。鉱山を特定することは出来ませんが【Blue Gem Turquoise】ブルージェムターコイズや、かつてティファニー社も多く採用してた【Royston Turquoise】ロイストンターコイズ、そして【Calico Lake Turquoise】キャリコレイクターコイズ等、幾つかの北米鉱山が想起されます。
またアンティーク作品の為、一部の色が濃くなっている部分については、変色の可能性が高いと思われますが、その変色が無添加ナチュラルのターコイズであることを証明しています。長い時を経ていながら現在も強い存在感を示す上質なターコイズであり、アンティーク/ビンテージ作品においてこちらのようなグレードのターコイズが用いられていることは非常に稀で、作品の希少価値を高めています。


【C. G. Wallace INDIAN TRADER/C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーダーは、【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレスが、1928年にZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーとしてズニの町で創業し、非常に多くのズニジュエリー作家を支援しました。創業後すぐに、ナバホのシルバー彫金技術を必要として【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)とその兄である【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、他にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等の一説には二十数人と言われるナバホ出身のシルバースミスが在籍していたと云われており、こちらのシルバーワークを担当した作者もその中の一人だと思われます。彼らの様にズニの町でシルバースミスをしていたナバホの職人は、技術的にはナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、そのデザインスタイルやナバホジュエリーにはあまり見られない繊細な仕事はズニの影響を受けていると考えられます。
そんな少し特殊な環境や優秀な職人による伝統の継承、さらに経営者であるCharles Garrett Wallaceの献身的なインディアンアーティストへのバックアップにより大変多くの傑作を生み出し、後世に残したトレーディングポストです。それら残された作品群の一部であるCharles Garrett Wallaceの個人コレクションの約半数は、1975年にアリゾナ州フェニックスのバードミュージアムに寄贈されました。また、残りの一部はSotheby Parke Bernet社のオークションに出品され、そのオークションカタログは現在でも多くの研究者やコレクターにとっての第一級の資料となっています。


【Inlay】インレイ/チャンネルインレイは、古くからズニ族が得意として発展させた技術であり、カットしたターコイズやシェルなどをシルバーにピッタリと嵌め込む螺鈿細工のような技術です。 ナバホのシルバー技術に次ぐ長い伝統のある技術であり、1920年代以降、現在に至るまで多く作られましたが、そのモチーフはサンダーバード、ナイフウイング、レインボーマン、サンフェイス等、とても多様なモチーフが見られます。本作の様にナバホのシルバースミスがシルバーワークを担当し、そこにズニのシルバースミスがインレイワークを施した共作と思われるピースも発見されています。
また、現在ではインレイ技法で制作される多くのジュエリーがキャストによる量産品(量産されたシルバーに石をはめ込むだけ)となってしまいましたが、こちらはシルバー部分を含めてすべてがハンドメイドで成形されています。


本作にはホールマーク(作者のサイン)等が刻印されていない為、正確に作者や背景を特定することは出来ませんが、卓越した技術力によるインレイは、石とシルバーの間に隙間の無い(隙間を埋める充填剤が殆ど確認できない)非常に美しい仕事となっており、マテリアルの高級感だけでなく高い技術を持った作者による「秀逸な仕事」が体感できる作品です。

ナバホジュエリーの質実剛健なシルバーワークをベースに、緻密な仕事によってターコイズがセットされ、技術としては伝統的でオーセンティックな造形ですが、独自性とデザインセンスを感じさせる作品。サイズやボリューム感等、性別を問わずお使いいただけるリングであり、日常のスタイルに奥行きとアクセントをもたらすことが出来る上質なビンテージジュエリーです。

ズニ独特の世界観を持ったインレイのジュエリーは、キャッチーな印象とハンドメイドによるリラックス感があり、遊び心を感じる動物等の自然をメインとした色々なモチーフの図案化は、元々農耕民族として自然の存在を重んじるアニミズムの思想を持つ日本人にも共通した価値観や美意識を感じることができます。

さらに本作は、C. G. Wallace Trading Postで制作された事が推測され、歴史的にも貴重な史料価値を有し、他に類を見ない質と自由なデザインが一体となったウェアラブルアートとしても魅力的な作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、シルバーの僅かなクスミや細かなキズ等、多少の使用感やハンドメイド作品特有の制作時のムラなどが見られますが、特にダメージなどは見られません。
また、ターコイズも一部に変色と推測される部分が確認できますが、現在も艶と発色を保っています。
Size

日本規格 約 14.5~15号   円周 約 54.9㎜   us 7.5
正面幅 約 23.5㎜

Material

Silver, Gem Quality Turquoise