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JPH005450

【Richard Kagenvema】 Vtg Hopi Sun Face Overlay Pin c.1970~

【Richard Kagenvema】 Vtg Hopi Sun Face Overlay Pin c.1970~
29,700 円(税込)
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【Richard Kagenvema】 Vtg Hopi Sun Face Overlay Pin  c.1970~
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【Hopi】ホピのビンテージジュエリーで、ホピジュエリーの伝統を形成する上で、非常に重要な役割を担った『GI Bill/GI法』(復員軍人援護法による退役軍人向け教育支援)のクラスの卒業生であり、オーバーレイ技法確立に大きく貢献した作家の一人である【Richard Kagenvema】リチャード・カゲンヴェマ(192?-1982)による作品。上下で陰陽を反転させたオーバーレイにより、オーセンティックながらオリジナリティを感じさせるサンフェイスモチーフのビンテージ/アンティークピンブローチです。

裏側に刻印され作者のホールマーク『Rattlesnake Head/ガラガラ蛇の頭』にファング(牙)か、タン(舌)と思われる吹き出しの様なデザインが施されており、これは1969年以降の作品と特徴とされています。本作も1960年代末~1970年代の作品と推測され、同作者の中でもキャリア後期のピースと推測されます。

程よいサイズ感のラウンドシェイプをベースに、非常に丁寧なカッティングによって複雑な曲線を持つサンフェイスが描き出されており、カットしたプレートのカットアウトしたプレートもカットされたパーツ自体も生かしたデザインとなっており、上下でネガポジが反転した造形がさり気なくも特徴的な作品。当時すでに長いキャリアを誇っていたRichard Kagenvemaの高い技術力と共に、巧みなデザインワークも体感できます。
また、古いオーバーレイ作品の特徴といえる、僅かに現代よりも薄いシルバープレートをベースに、カットした厚いシルバープレートがオーバーレイされています。また、下地のシルバーには細かなテクスチャーが施されています。さらにハンマーワークによってアールがつけられ、中央が膨らむ立体的で美しい曲線・曲面が与えられており、このようなハンマーワークによる立体的な造形なども現代の作品ではあまり見られなくなったディテールの一つです。ホピのオーバーレイ技法を用いた作品の中でも非常にクオリティーの高いピースです。全体に高い完成度を持ち重厚に仕上げられた作品です。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代に【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


【Richard Kagenvema】リチャード・カゲンヴェマは、アリゾナ州セカンドメサに近いションゴポーヴィの出身で、クラン(ホピ特有の氏族)は『Sun’s Forehead』、1920年代中頃の生まれとされています。詳しい生い立ちは伝わっていませんが、1949年~1951年にかけて前述のGI Billのクラスにおいて、【Fred Kabotie】フレッド・カボティ(1900-1986)と【Paul Saufkie】ポール・スフキーという現代ホピジュエリーの生みの親といえる作家達から彫金やホピの伝統的な美術様式などを学んでいます。
卒後ごには【Hopi Silver Craft Guild】)ホピシルバークラフトギルドに所属しましたが、現代では息子であr教え子の【Brian Kagenvema】ブライアン・カゲンヴェマ氏や【Bennett Kagenvema】ベネット・カゲンヴェマ氏が活躍されています。


【Hopi SilverCraft Guild】【Hopi Silvercraft Cooperative Guild】)※以下ホピギルドは、1949年に発足したホピ族の職人により組織され、創設メンバーには当時すでにオーバーレイと云う新しいスタイルを確立し成功をおさめていた【Paul Saufkie】ポール・スフキー、そして絵画でも多くの傑作を残したアーティスト【Fred Kabotie】フレッド・カボティがおり、彼らが彫金クラスを開設することで、非常に多くのホピシルバースミスを育てました。現在、巨匠として知られるホピのアーティストも若いころには、そのほとんどがホピギルドに所属していたと言えます。そして、前述の創設メンバー二人の精力的なエキジビジョンやプロモーション活動により、オーバーレイと言う技術をホピの特徴的な技術・スタイルとして確立しました。
ホピギルドでは、ナバホギルドとは違い個人のホールマークも初期から認められており、その多くはこちらの作品の様にギルドのスタンプと共に個人のホールマークが刻まれています。また、ナバホギルド以上に後進の教育・育成に力を注いだようです。それは、ジュエリー以外の絵画や織物、彫刻等多くのアーティストを支援し、1970年代にはFred Kabotieの息子である【Michael Kabotie】マイケル・カボティー(1942-2009)の成功にも繋がっていきました。


【Sun Face】サンフェイスは、ホピ族を発祥とする精霊で、現在ではズニやナバホの作品においても多くみられるモチーフです。
農耕民族だったホピやプエブロの人々にとって太陽は非常に重要な存在で、絶対的な創造主であり、全ての生命を与えてくれると言う意味を持っています。日本を含む世界中の太陽信仰と近い部分もありますが、さらに宇宙に存在している精霊達が地上の人々を太陽を通して見守っているとされています。また、植物の成長を育む様子から成長や暖かさも象徴しています。


オーバーレイ技術を育んだ作者による作品であり、古い作品ですがすでに高い完成度を誇り、ホピ独特のどこか優し気なデザインや、モチーフに対する思いは、ナチュラルで素朴なイメージを作り上げています。

自然をモチーフに図案化されたデザインは、日本人にも共通する価値観を感じさせますが、どこかグラフィカルでモダンな印象もあり、性別やスタイルを問わず多くのスタイルに馴染むと思います。
また、多くのアイテムに合わせやすいサイズ感は、ハットやラペル、バッグ等色々な場所でさり気なくアクセントになってくれます。

Richard Kagenvemaは、日本においてそれほど知名度の高い作家ではありませんが、ホピジュエリーの確立に貢献した人物であり、その作品は非常に高い希少性を誇ります。また本作も確かなクオリティーを感じるピンブローチであり、大変コレクタブルなキラーピースとなっています。

◆着用サンプル画像(7枚)はこちら◆


コンディションは、使用感の少ない良好なコンディションですが、おそらく制作中のキズにより、サンフェイスに大きくライン状のキズが見られ、スカーフェイスとなっています。また、ニードルの先端が少し丸くなっています。
【Hopi】ホピのビンテージジュエリーで、ホピジュエリーの伝統を形成する上で、非常に重要な役割を担った『GI Bill/GI法』(復員軍人援護法による退役軍人向け教育支援)のクラスの卒業生であり、オーバーレイ技法確立に大きく貢献した作家の一人である【Richard Kagenvema】リチャード・カゲンヴェマ(192?-1982)による作品。上下で陰陽を反転させたオーバーレイにより、オーセンティックながらオリジナリティを感じさせるサンフェイスモチーフのビンテージ/アンティークピンブローチです。

裏側に刻印され作者のホールマーク『Rattlesnake Head/ガラガラ蛇の頭』にファング(牙)か、タン(舌)と思われる吹き出しの様なデザインが施されており、これは1969年以降の作品と特徴とされています。本作も1960年代末~1970年代の作品と推測され、同作者の中でもキャリア後期のピースと推測されます。

程よいサイズ感のラウンドシェイプをベースに、非常に丁寧なカッティングによって複雑な曲線を持つサンフェイスが描き出されており、カットしたプレートのカットアウトしたプレートもカットされたパーツ自体も生かしたデザインとなっており、上下でネガポジが反転した造形がさり気なくも特徴的な作品。当時すでに長いキャリアを誇っていたRichard Kagenvemaの高い技術力と共に、巧みなデザインワークも体感できます。
また、古いオーバーレイ作品の特徴といえる、僅かに現代よりも薄いシルバープレートをベースに、カットした厚いシルバープレートがオーバーレイされています。また、下地のシルバーには細かなテクスチャーが施されています。さらにハンマーワークによってアールがつけられ、中央が膨らむ立体的で美しい曲線・曲面が与えられており、このようなハンマーワークによる立体的な造形なども現代の作品ではあまり見られなくなったディテールの一つです。ホピのオーバーレイ技法を用いた作品の中でも非常にクオリティーの高いピースです。全体に高い完成度を持ち重厚に仕上げられた作品です。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代に【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


【Richard Kagenvema】リチャード・カゲンヴェマは、アリゾナ州セカンドメサに近いションゴポーヴィの出身で、クラン(ホピ特有の氏族)は『Sun’s Forehead』、1920年代中頃の生まれとされています。詳しい生い立ちは伝わっていませんが、1949年~1951年にかけて前述のGI Billのクラスにおいて、【Fred Kabotie】フレッド・カボティ(1900-1986)と【Paul Saufkie】ポール・スフキーという現代ホピジュエリーの生みの親といえる作家達から彫金やホピの伝統的な美術様式などを学んでいます。
卒後ごには【Hopi Silver Craft Guild】)ホピシルバークラフトギルドに所属しましたが、現代では息子であr教え子の【Brian Kagenvema】ブライアン・カゲンヴェマ氏や【Bennett Kagenvema】ベネット・カゲンヴェマ氏が活躍されています。


【Hopi SilverCraft Guild】【Hopi Silvercraft Cooperative Guild】)※以下ホピギルドは、1949年に発足したホピ族の職人により組織され、創設メンバーには当時すでにオーバーレイと云う新しいスタイルを確立し成功をおさめていた【Paul Saufkie】ポール・スフキー、そして絵画でも多くの傑作を残したアーティスト【Fred Kabotie】フレッド・カボティがおり、彼らが彫金クラスを開設することで、非常に多くのホピシルバースミスを育てました。現在、巨匠として知られるホピのアーティストも若いころには、そのほとんどがホピギルドに所属していたと言えます。そして、前述の創設メンバー二人の精力的なエキジビジョンやプロモーション活動により、オーバーレイと言う技術をホピの特徴的な技術・スタイルとして確立しました。
ホピギルドでは、ナバホギルドとは違い個人のホールマークも初期から認められており、その多くはこちらの作品の様にギルドのスタンプと共に個人のホールマークが刻まれています。また、ナバホギルド以上に後進の教育・育成に力を注いだようです。それは、ジュエリー以外の絵画や織物、彫刻等多くのアーティストを支援し、1970年代にはFred Kabotieの息子である【Michael Kabotie】マイケル・カボティー(1942-2009)の成功にも繋がっていきました。


【Sun Face】サンフェイスは、ホピ族を発祥とする精霊で、現在ではズニやナバホの作品においても多くみられるモチーフです。
農耕民族だったホピやプエブロの人々にとって太陽は非常に重要な存在で、絶対的な創造主であり、全ての生命を与えてくれると言う意味を持っています。日本を含む世界中の太陽信仰と近い部分もありますが、さらに宇宙に存在している精霊達が地上の人々を太陽を通して見守っているとされています。また、植物の成長を育む様子から成長や暖かさも象徴しています。


オーバーレイ技術を育んだ作者による作品であり、古い作品ですがすでに高い完成度を誇り、ホピ独特のどこか優し気なデザインや、モチーフに対する思いは、ナチュラルで素朴なイメージを作り上げています。

自然をモチーフに図案化されたデザインは、日本人にも共通する価値観を感じさせますが、どこかグラフィカルでモダンな印象もあり、性別やスタイルを問わず多くのスタイルに馴染むと思います。
また、多くのアイテムに合わせやすいサイズ感は、ハットやラペル、バッグ等色々な場所でさり気なくアクセントになってくれます。

Richard Kagenvemaは、日本においてそれほど知名度の高い作家ではありませんが、ホピジュエリーの確立に貢献した人物であり、その作品は非常に高い希少性を誇ります。また本作も確かなクオリティーを感じるピンブローチであり、大変コレクタブルなキラーピースとなっています。

◆着用サンプル画像(7枚)はこちら◆


コンディションは、使用感の少ない良好なコンディションですが、おそらく制作中のキズにより、サンフェイスに大きくライン状のキズが見られ、スカーフェイスとなっています。また、ニードルの先端が少し丸くなっています。
Size

縦 約3.8㎝   横 約3.8㎝ 

Material

Silver