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JRO045333

【UITA22】Antique Navajo or Pueblo Turquoise Inlay Ring c.1950

【UITA22】Antique Navajo or Pueblo Turquoise Inlay Ring c.1950
38,500 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリーで、【United Indian Trader's Association】(UITA)に参加していたトレーダー(トレーディングポスト)の販売したピースであり、末尾のナンバー『22』 から【Dean Kirk of Manuelito】ディーン・カーク オブマヌエリートで作られたと判断できる作品。ロングオーバルのフェイスをベースに、美しいターコイズインレイによる幾何学模様が特徴的なアンティーク/ビンテージリングです。

1940年代末頃~1950年代に作られた作品と思われ、ナバホの伝統的なシルバーワークをベースに、現在ではズニジュエリーの代表的な技術であるインレイによって作り上げられています。その為、おそらくナバホのシルバースミスによって作られた作品か、ナバホとズニの職人による共作と推測されます。ナバホ・ズニのオーセンティックな技術で構成された作品ですが、その組み合わせにより、他に類を見ない独自性を感じさせるリングとなっています。
厚くしっかりとしたシャンクは、フロントが『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれ、フェイスに向けて自然な流れを生み出しています。フェイスはロングオーバルに造形され、美しブル―ジェムターコイズがインレイされています。さらに、そのインレイは4つに分割されることで独特な幾何学模様が生み出されています。また、フェイスの外側にはツイステッドワイヤーが施され、シャンクとの繋ぎ目には『レインドロップ』とも呼ばれるシルバーボールが配されています。フェイスのインレイはソリッドな仕上げによりクリーンで洗練された印象を生み出していますが、その他のシルバーワークはナバホジュエリーらしい武骨な質感と奥行きを持ち、味わい深く素朴でエスニシティな印象が与えられているようです。
それらの丁寧に仕上げられたシルバーワークや強いオリジナリティは作者の高い技術を想起させ、ボリューム感による迫力だけでなくジュエリーとしての造形美も感じさせる作品となっています。

また、こちらの作品にセットされた石は大変美しい【Old Blue Gem Turquoise】オールドブルージェムターコイズです。ブルージェムらしい優しい水色をベースとした石で、素晴らしい透明感と澄んだ深みのある石です。全体にグリーンやブラウンのグラデーションによる複雑な景色が形成されています。ブルージェムはもともと硬度の高いターコイズであり、こちらの石も長い年月を経てなお澄んだ水色と艶を保ち非常に高い硬度を感じさせるターコイズです。


【Inlay】インレイ/チャンネルインレイは、古くからズニ族が得意として発展させた技術であり、カットしたターコイズやシェルなどをシルバーにピッタリと嵌め込む螺鈿細工のような技術です。 ナバホのシルバー技術に次ぐ長い伝統のある技術であり、1920年代以降、現在に至るまで多く作られましたが、そのモチーフはサンダーバード、ナイフウイング、レインボーマン、サンフェイス等、とても多様なモチーフが見られます。【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー等有力なトレーダーの元では、ナバホのシルバースミスがシルバーワークを担当し、そこにズニのシルバースミスがインレイワークを施した共作品なども作られており、本作も同様の方法で作られている作品とも推測されます。
また、現在ではインレイ技法で制作される多くのジュエリーがキャストによる量産品(量産されたシルバーに石をはめ込むだけ)となってしまいましたが、こちらはシルバー部分を含めてすべてがハンドメイドで成形されています。


【the United Indian Trader's Association】(以下UITA)は1931年に組織され、C. G. WallaceやGARDEN OF THE GODS TRADING POST、Tobe Turpen等をはじめ、最終的には75のトレーディングポスト/インディアンアートトレーダーが加盟する組織となりました。
UITAが組織された目的は、BELL TRADING POSTやMaisel's等のManufacturersと呼ばれるインディアン工芸品の分業化や量産化を推し進めたメーカー(マスプロ)に対抗するためで、伝統的な製法や材料、一つの作品を一人のシルバースミスが全行程を通して制作するという体制等を守ることなどを規定し、上記のマスプロ品との差別化を計ることでした。
当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れるMaisel'sやBell等のメーカーも創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、NAVAJO GUILDの作品やGARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属したAwa Tsirehのデザイン、VAUGHN'S Indian Storeの作品等は多くの模倣品が作られています。
特にこれらの模倣作品はピンブローチが多く、UITAの作品はブレスレットやコンチョベルト等すべてのアイテムに見つけることが出来ますが、ピンブローチに比較的多く刻印されている傾向があるのは、模倣品との明確な区別を促すためだったのではないかと推測されます。

また、UITAではそれぞれのトレーダー(ショップ)ごとにナンバーを割り振っており、『UITA』の末尾にそれぞれのナンバーが刻印されています。それらの内、いくつかのナンバーはそのトレーダーが判明していますが、いまだ不明となっているナンバーも多く存在しています。
『1』 = 【Gallup Mercantile】 ギャラップ マーカンタイル
『2』 = 【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー
『12』 = 【Packards Indian Trading】パッカーズインディアントレーディング
『21』 = 【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS/Ganscraft】サウスウエスト アーツアンドクラフト
等々・・・

こちらの作品も内側に刻印されたホールマーク【UITA22】の末尾の数字『22』から、【Dean Kirk of Manuelito】ディーン・カーク オブマヌエリートで販売された作品であることを特定することができます。


【Dean Kirk of Manuelito Trading Post】ディーン・カーク オブマヌエリート トレーディングポストは、1881年に【Mike Kirk】マイク・カークによってニューメキシコ州ギャラップで創業した歴史あるトレーディングポストのすぐそばで、1942年代の同氏の死後、息子である【Dean Kirk】ディーン・カークが始めたトレーディングポストです。
その作品群は多岐にわたり、プエブロの作品を想起させるシンプルなブレスレットから、ツーリストスタイルのピンブローチ等も多く見られます。また、多くのシルバースミスが所属していたと推測され、その作者を特定することは出来ませんが、本作の様に素晴らしいクオリティーを持つ作品が多く残されており、UITAの刻印が入ると云うことは、その製法や材料等について厳しい条件をクリアしていることを表しています。


本作も伝統的なズニとナバホの技術を踏襲しながらも、独創的で強いオリジナリティを持ったリングであり、非常に高い完成度を持った作品。クラシックな雰囲気を備えながらも、洗練され現代的でエッジ―なデザイン/造形に仕上げられており、唯一無二の存在感を有しています。

またロングオーバルシェイプの為、ボリューム感のあるフェイスとなっていますが、着用した時にそれほどの派手さを感じさせず、ビンテージインディアンジュエリーの持つ奥行きとシルバーの渋い表情により、性別を問わず取り入れて頂けるリングだと思われます。

「UITA」のホールマークが刻印されることで、制作背景が考察可能であり、その製法や材料などに裏付けを持った作品。その独創性や美しいターコイズを含め、現在では史料価値も高く大変貴重な作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションはシルバーに多少のクスミは見られますが、使用感は少なく大変良好。ターコイズも含め良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリーで、【United Indian Trader's Association】(UITA)に参加していたトレーダー(トレーディングポスト)の販売したピースであり、末尾のナンバー『22』 から【Dean Kirk of Manuelito】ディーン・カーク オブマヌエリートで作られたと判断できる作品。ロングオーバルのフェイスをベースに、美しいターコイズインレイによる幾何学模様が特徴的なアンティーク/ビンテージリングです。

1940年代末頃~1950年代に作られた作品と思われ、ナバホの伝統的なシルバーワークをベースに、現在ではズニジュエリーの代表的な技術であるインレイによって作り上げられています。その為、おそらくナバホのシルバースミスによって作られた作品か、ナバホとズニの職人による共作と推測されます。ナバホ・ズニのオーセンティックな技術で構成された作品ですが、その組み合わせにより、他に類を見ない独自性を感じさせるリングとなっています。
厚くしっかりとしたシャンクは、フロントが『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれ、フェイスに向けて自然な流れを生み出しています。フェイスはロングオーバルに造形され、美しブル―ジェムターコイズがインレイされています。さらに、そのインレイは4つに分割されることで独特な幾何学模様が生み出されています。また、フェイスの外側にはツイステッドワイヤーが施され、シャンクとの繋ぎ目には『レインドロップ』とも呼ばれるシルバーボールが配されています。フェイスのインレイはソリッドな仕上げによりクリーンで洗練された印象を生み出していますが、その他のシルバーワークはナバホジュエリーらしい武骨な質感と奥行きを持ち、味わい深く素朴でエスニシティな印象が与えられているようです。
それらの丁寧に仕上げられたシルバーワークや強いオリジナリティは作者の高い技術を想起させ、ボリューム感による迫力だけでなくジュエリーとしての造形美も感じさせる作品となっています。

また、こちらの作品にセットされた石は大変美しい【Old Blue Gem Turquoise】オールドブルージェムターコイズです。ブルージェムらしい優しい水色をベースとした石で、素晴らしい透明感と澄んだ深みのある石です。全体にグリーンやブラウンのグラデーションによる複雑な景色が形成されています。ブルージェムはもともと硬度の高いターコイズであり、こちらの石も長い年月を経てなお澄んだ水色と艶を保ち非常に高い硬度を感じさせるターコイズです。


【Inlay】インレイ/チャンネルインレイは、古くからズニ族が得意として発展させた技術であり、カットしたターコイズやシェルなどをシルバーにピッタリと嵌め込む螺鈿細工のような技術です。 ナバホのシルバー技術に次ぐ長い伝統のある技術であり、1920年代以降、現在に至るまで多く作られましたが、そのモチーフはサンダーバード、ナイフウイング、レインボーマン、サンフェイス等、とても多様なモチーフが見られます。【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー等有力なトレーダーの元では、ナバホのシルバースミスがシルバーワークを担当し、そこにズニのシルバースミスがインレイワークを施した共作品なども作られており、本作も同様の方法で作られている作品とも推測されます。
また、現在ではインレイ技法で制作される多くのジュエリーがキャストによる量産品(量産されたシルバーに石をはめ込むだけ)となってしまいましたが、こちらはシルバー部分を含めてすべてがハンドメイドで成形されています。


【the United Indian Trader's Association】(以下UITA)は1931年に組織され、C. G. WallaceやGARDEN OF THE GODS TRADING POST、Tobe Turpen等をはじめ、最終的には75のトレーディングポスト/インディアンアートトレーダーが加盟する組織となりました。
UITAが組織された目的は、BELL TRADING POSTやMaisel's等のManufacturersと呼ばれるインディアン工芸品の分業化や量産化を推し進めたメーカー(マスプロ)に対抗するためで、伝統的な製法や材料、一つの作品を一人のシルバースミスが全行程を通して制作するという体制等を守ることなどを規定し、上記のマスプロ品との差別化を計ることでした。
当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れるMaisel'sやBell等のメーカーも創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、NAVAJO GUILDの作品やGARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属したAwa Tsirehのデザイン、VAUGHN'S Indian Storeの作品等は多くの模倣品が作られています。
特にこれらの模倣作品はピンブローチが多く、UITAの作品はブレスレットやコンチョベルト等すべてのアイテムに見つけることが出来ますが、ピンブローチに比較的多く刻印されている傾向があるのは、模倣品との明確な区別を促すためだったのではないかと推測されます。

また、UITAではそれぞれのトレーダー(ショップ)ごとにナンバーを割り振っており、『UITA』の末尾にそれぞれのナンバーが刻印されています。それらの内、いくつかのナンバーはそのトレーダーが判明していますが、いまだ不明となっているナンバーも多く存在しています。
『1』 = 【Gallup Mercantile】 ギャラップ マーカンタイル
『2』 = 【C. G. Wallace INDIAN TRADER】C.G.ウォレスインディアントレーダー
『12』 = 【Packards Indian Trading】パッカーズインディアントレーディング
『21』 = 【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS/Ganscraft】サウスウエスト アーツアンドクラフト
等々・・・

こちらの作品も内側に刻印されたホールマーク【UITA22】の末尾の数字『22』から、【Dean Kirk of Manuelito】ディーン・カーク オブマヌエリートで販売された作品であることを特定することができます。


【Dean Kirk of Manuelito Trading Post】ディーン・カーク オブマヌエリート トレーディングポストは、1881年に【Mike Kirk】マイク・カークによってニューメキシコ州ギャラップで創業した歴史あるトレーディングポストのすぐそばで、1942年代の同氏の死後、息子である【Dean Kirk】ディーン・カークが始めたトレーディングポストです。
その作品群は多岐にわたり、プエブロの作品を想起させるシンプルなブレスレットから、ツーリストスタイルのピンブローチ等も多く見られます。また、多くのシルバースミスが所属していたと推測され、その作者を特定することは出来ませんが、本作の様に素晴らしいクオリティーを持つ作品が多く残されており、UITAの刻印が入ると云うことは、その製法や材料等について厳しい条件をクリアしていることを表しています。


本作も伝統的なズニとナバホの技術を踏襲しながらも、独創的で強いオリジナリティを持ったリングであり、非常に高い完成度を持った作品。クラシックな雰囲気を備えながらも、洗練され現代的でエッジ―なデザイン/造形に仕上げられており、唯一無二の存在感を有しています。

またロングオーバルシェイプの為、ボリューム感のあるフェイスとなっていますが、着用した時にそれほどの派手さを感じさせず、ビンテージインディアンジュエリーの持つ奥行きとシルバーの渋い表情により、性別を問わず取り入れて頂けるリングだと思われます。

「UITA」のホールマークが刻印されることで、制作背景が考察可能であり、その製法や材料などに裏付けを持った作品。その独創性や美しいターコイズを含め、現在では史料価値も高く大変貴重な作品の一つとなっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションはシルバーに多少のクスミは見られますが、使用感は少なく大変良好。ターコイズも含め良い状態を保っています。
Size

日本規格 約 14.5号   円周 約 54.9㎜   us7.5
正面幅 約 33.7㎜

Material

Silver, Turquoise