【ZUNI】ズ二のビンテージジュエリー、上下のエッジに刻みの施された厚みのあるシルバーバンドをベースに、そのエッジのデザインと呼応したスクエアシェイプのターコイズインレイが美しい、サンドキャストで成形されたアンティーク/ビンテージバングルです。

1960年代前後に作られたと思われる作品で、サンドキャストで成形された厚いバンド(地金)は、とてもバランスの良いボリューム感と重量感を持ち、性別を問わずお使いいただけるブレスレットとなっています。そこに、柔らかな色相の上質なターコイズのインレイが施されており、ズニのビンテージ作品としてはオーセンティックな造形スタイルとなっています。しかしながら、インレイされたターコイズに合わせ、エッジに刻みが作られていたり、バイアスにインレイが配されている凝ったディテールを持つ作品となっています。
また、素晴らしいジェムクオリティターコイズがインレイされることで、上質感とアーシーな雰囲気が与えられており、シンプルでナチュラルでありながら品位を感じさせるバングルです。

セットされたターコイズについては明確な鉱山は不明ですが、強い透明感を持つ柔らかなアクアカラーにブラウン、ゴールドのマトリックスを持ち、複雑な景色を形成しています。フラットなカットでインレイされていながら、奥行きを感じさせ、現在もハイグロスを保っており、とても高い硬度を感じさせる石です。一部には変色もあるかもしれませんが、無添加ナチュラルのジェムクオリティターコイズです。


【Inlay】インレイ/チャンネルインレイは、古くからズニ族が得意として発展させた技術であり、カットしたターコイズやシェルなどをシルバーにピッタリと嵌め込む螺鈿細工のような技術です。 ナバホのシルバー技術に次ぐ長い伝統のある技術であり、1920年代以降、現在に至るまで多く作られましたが、そのモチーフはサンダーバード、ナイフウイング、レインボーマン、サンフェイス等、とても多様なモチーフが見られます。
また、現在ではインレイ技法で作られたジュエリーの多くが、遠心力を使ったスピンキャストという工場で量産されたシルバーベースに石をはめ込むだけとなってしまいましたが、こちらの作品は伝統的なサンドキャストによってハンドメイドで成形されています。


トラディショナルなズニジュエリーのデザインながら凝ったディテールと比較的ボリューム感を持ったバングルです。ビンテージ作品でありながら、クリーンでミニマムな印象は非常に高い汎用性を示し、あらゆるスタイルによく馴染みます。また、そのボリューム感や厚みにより、性別を問わずお使いいただけ、美しいターコイズがセットされる事で、独特の上質感と存在感を示します。
シンプルなデザインと高い汎用性により、長年にわたってご愛用いただけると思われます。

本作のように、ビンテージ作品においてジェムクオリティーのターコイズがセットされたピースは貴重で、非常にコレクタブルなピースでありトレジャーハントプライスな作品となっています。

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コンディションも大変良好です。シルバーには多少のクスミやハンドメイド特有の制作上のムラが見られますが、ターコイズを含め特にダメージの無い良い状態を保っています。ターコイズは変色している可能性もありますが、確認することは不可能です。