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JPF004614

【Ganscraft】 Antique 『Lucky Dog』 Silver Small Pin c.1930~

【Ganscraft】 Antique 『Lucky Dog』 Silver Small Pin c.1930~
24,200 円(税込)
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【Ganscraft】 Antique 『Lucky Dog』 Silver Small Pin  c.1930~
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、当時サンタフェに在った【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】で制作された作品。少しコヨーテのようにも見えますが、ドッグ/犬がモチーフとなったキャッチーで可愛い雰囲気を持った小さいサイズのアンティーク/ビンテージピンブローチです。

20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作された【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれるスーベニアアイテム(土産物)の一つです。しかしながら全ての工程がハンドメイドによって仕上げられており、当時【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエスタンアーツアンドクラフツ(以下ガンズクラフト社)の出版したカタログ資料、使用されているスタンプ(鏨)のデザインやディテールによって、サンタフェに在った同工房で制作された物と判断できる作品です。
ガンズクラフト社が発行していた当時のカタログにおいて「The famous Indian ”Lucky Dog” Brooch」 として登場しており、同社のオリジナル企画品であることが表記されています。

そしてまた、後にスーベニアジュエリーとして量産化されたピースのデザインソースになった作品であると推測され、コロラド州デンバーでツーリスト向けのジュエリーを最も古くから製造していたことで知られる【Harry Heye Tammen】H.H.タンメン社、そして同社から独立したニューヨークのメーカー【Arrow Novelty】アローノベルティ社のホールセール(卸売り)用カタログでもドッグモチーフのピースを確認することが出来、本作をデザインソースにして作られたものと思われます。


1930年代~1940年代製と思われ、おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形された地金のシルバーは、機械によるプレスではなく手作業により特徴的な犬のシェイプにカッティングされています。さらに、スタンプワークが刻まれることによって細部が描き出され、中央部分には力強くナバホジュエリーらしいスタンプワークが施されています。ホース/馬モチーフとも近い造形ですが、首が短くなっている点などが特徴となっています。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのが本作の様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。
多い時には20名以上の職人を雇っていたようですので、その作家を特定することはできませんが、後の有名作家の手による作品の可能性を大いに持ったピースです。


モチーフの【Dog】犬は、前述のように本作を制作・販売したガンズクラフト社でジュエリーに落とし込まれたモチーフとされており、同社のカタログではラッキードッグとして紹介されていますが、インディアンビレッジを走り回る野良犬のようであるとも説明されており、幸運のシンボルである根拠は不明です。
ただし、現在でもインディアンリザベーションの中では俗称『レズドッグ』(リザベーションドッグの略称)と呼ばれる沢山の犬が放し飼いとなっており、自由に走り回っている為に野良犬のようにも見えますが、多くの犬達が大切にされているようです。
アメリカ国内では、Horse/馬をモチーフとしたアイテムもなぜか『ドッグ』と呼ばれていますが、それが犬ではなく馬をモチーフにしていることは周知されているようです。


本作もガンズクラフト社で生み出されている為、ハンドメイド作品特有の味わいやアンティーク工芸品として価値を持っています。

小さなサイズ感や渋いシルバーの表情は性別を問わずお使いいただけ、多くのスタイルにフィットさせることが出来る高い汎用性を有しています。また、キャッチーでリラックス感のあるアイコニックなドッグモチーフは、メンズのアクセサリーには重要な要素である『ギャップ』と『遊び心』を与えてくれるアイテムです。
ナチュラルで素朴な佇まいや、ターコイズが付かないシルバーのみの質感は、アウターのアクセントととしてラペルや襟等にもフィットしますし、ハット等のワンポイントにも使い勝手の良いピースです。

また、前述のようにガンズクラフト社やアローノベルティー社が、当時発行した出版物では確認されていますが、実物を発見するのは非常に難しく、とてもコレクタブルで長くご愛用いただけるアンティークジュエリーだと思います。

◆着用サンプル画像(6枚)はこちら◆


コンディションも経年によるシルバーのクスミやハンドメイド特有の制作上のムラが見られますが、使用感は少なく良好な状態です。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、当時サンタフェに在った【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】で制作された作品。少しコヨーテのようにも見えますが、ドッグ/犬がモチーフとなったキャッチーで可愛い雰囲気を持った小さいサイズのアンティーク/ビンテージピンブローチです。

20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作された【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれるスーベニアアイテム(土産物)の一つです。しかしながら全ての工程がハンドメイドによって仕上げられており、当時【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエスタンアーツアンドクラフツ(以下ガンズクラフト社)の出版したカタログ資料、使用されているスタンプ(鏨)のデザインやディテールによって、サンタフェに在った同工房で制作された物と判断できる作品です。
ガンズクラフト社が発行していた当時のカタログにおいて「The famous Indian ”Lucky Dog” Brooch」 として登場しており、同社のオリジナル企画品であることが表記されています。

そしてまた、後にスーベニアジュエリーとして量産化されたピースのデザインソースになった作品であると推測され、コロラド州デンバーでツーリスト向けのジュエリーを最も古くから製造していたことで知られる【Harry Heye Tammen】H.H.タンメン社、そして同社から独立したニューヨークのメーカー【Arrow Novelty】アローノベルティ社のホールセール(卸売り)用カタログでもドッグモチーフのピースを確認することが出来、本作をデザインソースにして作られたものと思われます。


1930年代~1940年代製と思われ、おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形された地金のシルバーは、機械によるプレスではなく手作業により特徴的な犬のシェイプにカッティングされています。さらに、スタンプワークが刻まれることによって細部が描き出され、中央部分には力強くナバホジュエリーらしいスタンプワークが施されています。ホース/馬モチーフとも近い造形ですが、首が短くなっている点などが特徴となっています。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのが本作の様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。
多い時には20名以上の職人を雇っていたようですので、その作家を特定することはできませんが、後の有名作家の手による作品の可能性を大いに持ったピースです。


モチーフの【Dog】犬は、前述のように本作を制作・販売したガンズクラフト社でジュエリーに落とし込まれたモチーフとされており、同社のカタログではラッキードッグとして紹介されていますが、インディアンビレッジを走り回る野良犬のようであるとも説明されており、幸運のシンボルである根拠は不明です。
ただし、現在でもインディアンリザベーションの中では俗称『レズドッグ』(リザベーションドッグの略称)と呼ばれる沢山の犬が放し飼いとなっており、自由に走り回っている為に野良犬のようにも見えますが、多くの犬達が大切にされているようです。
アメリカ国内では、Horse/馬をモチーフとしたアイテムもなぜか『ドッグ』と呼ばれていますが、それが犬ではなく馬をモチーフにしていることは周知されているようです。


本作もガンズクラフト社で生み出されている為、ハンドメイド作品特有の味わいやアンティーク工芸品として価値を持っています。

小さなサイズ感や渋いシルバーの表情は性別を問わずお使いいただけ、多くのスタイルにフィットさせることが出来る高い汎用性を有しています。また、キャッチーでリラックス感のあるアイコニックなドッグモチーフは、メンズのアクセサリーには重要な要素である『ギャップ』と『遊び心』を与えてくれるアイテムです。
ナチュラルで素朴な佇まいや、ターコイズが付かないシルバーのみの質感は、アウターのアクセントととしてラペルや襟等にもフィットしますし、ハット等のワンポイントにも使い勝手の良いピースです。

また、前述のようにガンズクラフト社やアローノベルティー社が、当時発行した出版物では確認されていますが、実物を発見するのは非常に難しく、とてもコレクタブルで長くご愛用いただけるアンティークジュエリーだと思います。

◆着用サンプル画像(6枚)はこちら◆


コンディションも経年によるシルバーのクスミやハンドメイド特有の制作上のムラが見られますが、使用感は少なく良好な状態です。
Size

縦 約2.2㎝   横 約3.9㎝ 

Material

Silver