フランス製のアンティーク【Crucifix】クルシフィックス/磔刑。黒く塗装された木製のクロスをベースに金属で模られたジーザスがあしらわれた聖具/Devotional Artsです。

おそらく1800年代末頃～1920年代前後にフランスで作られたものですが、こちらはニューメキシコ州サンタフェで発見されました。サンタフェは、アメリカでも最古の街の一つであり、織物で有名なチマヨ等、周辺地域を含めとても多くのキリスト教巡礼地が点在しています。その為、こちらの様にフランスで作られた物やロシア、イタリアなどで生まれた聖具が大変多く持ち込まれており、現在でも同地域のアンティークとして珍重されています。

ゴルゴタの丘で十字架に磔にされたイエス・キリストを表現しており、丸く削り出された土台に丸いウッド製のクロスが構成され、ポイントとなるパーツはブラス/真鍮等の金属で作られています。また、ジーザスの足元には髑髏とクロスボーンが施されています。これは、ゴルゴタの丘が人祖アダムの墓という説がある為にアダムの髑髏だとされています。このような髑髏とクロスボーンは、ドイツ軍がシンボルとして使用したため、戦後に作られたものにはほとんど見られなくなりました。


非常に重厚な雰囲気を漂わせるアンティークの聖具ですが、程よい大きさの為に、強すぎる存在感は持っていません。その為、色々な空間に独特な空気感をもたらすことができるアイテムです。


コンディションは、少しダメージがあります。クロス自体に少し傾きが見られ、ジーザスの左手がクロスから外れてしまっています。
また、塗装のハゲや擦れキズなども見られますが、置物としては問題なくご使用いただけます。