【ZUNI】ズニのビンテージジュエリーで、祠の様な造形の中に立体的なクロスが配され、それを囲むようにターコイズとマザーオブパール(貝)がインレイされたピース。【Devotional Arts】(デボーショナルアーツ)聖具としての側面も持つビンテージネックレスです。
おそらく、1970年代頃に作られた作品と思われ、キャストで成形された柔らかな曲面を持った祠の様な造形をベースに、ズニ族の得意とするインレイでターコイズとマザーオブパールがセットされ、中央のクロスを際立たせています。また、それらの立体的なインレイや分厚いシルバーによるクロスの造形により奥行きを持たせ、動きのある表情が与えられています。また、裏面にはホールマークと思われる刻印が見られますが、作者等を特定することは出来ません。
シルバーチェーンは新しいものですが、独自にアンティーク加工を施しており、ビンテージ作品によく馴染む表情になっています。
【Inlay】インレイ/チャンネルインレイは、古くからズニ族が得意として発展させてきた技術であり、カットしたターコイズやシェルなどをシルバーにピッタリと嵌め込む螺鈿細工のような技術です。 ナバホのシルバー技術に次ぐ長い伝統のある技術で、1920年代以降にはナバホのシルバースミスとの共作なども作られてます。
クロスモチーフはキリスト教の普及と同時に、インディアンジュエリー創生期からみられるもので、ズニの巨匠【Horace Iule】ホレス・イウレ(1901-1978)等のクロスモチーフで有名になった作家も存在しました。 そのため、クロス自体は珍しい造形ではありませんがこちらのような独特のデザイン/造形を持ったピースは珍しいと思われます。
当店で扱う作品の中では比較的新しい年代の作品ですが、とても味わい深く、性別やスタイルを問わず多くのスタイルに馴染みやすいネックレスです。
また、ズニのインレイによるグラフィカルな印象と、どこかキャッチーなクロスのデザインにより、アイコニックなモチーフでありながら、現代的でリラックス感のあるネックレスに仕上がっています。
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コンディションはシルバーにクスミや制作上のムラ等が見られ、ターコイズに僅かなクラックがありますが着用に不安のない状態。使用感の少ないコンディションです。