ITEM CODE:
JRO003714

Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring c.1940~

Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring c.1940~
28,900 円(税込)
28,900 円(税込)
Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring  c.1940~
  • Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring  c.1940~
  • Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring  c.1940~
  • Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring  c.1940~
  • Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring  c.1940~
  • Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring  c.1940~
  • Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring  c.1940~
  • Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring  c.1940~
  • Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring  c.1940~
  • Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring  c.1940~
  • Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring  c.1940~
  • Vintage Navajo Stamped Cast Silver Knot Design Ring  c.1940~
【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、サンドキャスト(又はトゥーファキャスト)で成形された作品で、センターにはさり気なくも効果的なスタンプワークが施されたピース。ヨーロッパのジュエリーでも見られるノットデザイン/結び目をモチーフとしたシンプルながら、洗練された印象を持つアンティーク/ビンテージリングです。

また、こちらはホールマーク等の刻印がなく作者等を特定することはできませんが【The Navajo Arts & Crafts Guild】通称ナバホギルドの残した作品と類似した特徴を持っており、【Horned Moon】と呼ばれる同組織のホールマークを使用し始める1940年代後半までに作られたピースや、ナバホギルドに所属した経験を持つシルバースミスによって制作された可能性の高い作品です。

サンドキャストやトゥーファキャストによるシルバーの成形は、ナバホジュエリー創成期からみられる技術の一つであり、古くから完成された技術/技法は現在に至るまで大きな変化なく受け継がれている為、正確な制作年代の判断を困難にしています。不確かな判断材料としては、量産化/パターン化されたデザインであるか、内側の処理・仕上げ、シルバー自体の厚みや質などが目安となります。
こちらの作品の場合は、フロント部分に細かなスタンプワークが施されており、そのアンティーク特有のクオリティーを持つ鏨/スタンプの質や、仕上げの研磨などによって1940年代~1950年代頃に制作された作品であることが推測できます。また、こちらの様にキャストで成形したシルバーにスタンプワークを組み合わせるというスタイルも1930年代頃までは多く見られ、1960年代以前の作品でもしばしば見られるディテールですが、1970年代以降の作品では少なくなってしまった造形スタイルの一つです。
デザイン/造形自体も量産向けにパターン化された『型』によるピースではなく、作者のオリジナリティーと高い技術を感じさせる作品です。さらに、大変丁寧に仕上げ工程が施されており、多くのサンドキャストに見られる独特の細かな凹凸のある質感が、表裏ともに削り磨くことでなめらかなでスムースな肌に仕上げられており、現代作品に比べ多くの手間と時間が費やされています。そして、そのような上質な仕上げによってトゥーファキャストとサンドキャストのどちらで成形されたピースであるか正確な判断を難しくしています。

デザイン/造形はナバホの伝統的なスタイルを受け継いだ造形スタイルであり、こちらの様なデザインの元となった作品は、すでに1900年代に存在ていました。それらを元に1940年代~1950年代頃、当時モダンスタイルと呼ばれるような完成度と美しく流麗なデザインでリバイバルとして制作されたピースと推測されます。全体をトライアングルシェイプに近い断面に構成しており、少しエッジーな表情を作っています。そして、左右からフロントにかけて回り込むシルバーの輪をセンターで結び留めるようなデザインとなっており、センターの細かなスタンプワークはロープのような質感が表現されているようです。現代のキャスト作品でも類似した作品は作られていますが、細部にも行き届いた丁寧なシルバーワークやスタンプワークのディテールによって、ハンドメイドされたアンティークナバホジュエリーらしい威厳のある表情を生み出しているようです。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドは【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、こちらの作品のような昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、シンプルで洗練された美しい作品が多く制作されました。
また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーであり、白人作家でサンダーバードショップを経営していた【Frank Patania Sr】フランク・パタニアも協力してたようです。
現代では、2013年に亡くなられた【Thomas Curtis】トーマス・カーティス等がナバホギルドの影響を強く感じさせます。独自性が強く見える氏のジュエリーですが、根幹には【NAVAJO GUILD】の主義思想が根付いているようでした。

また、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では非常に高い知名度を誇っていますが、それに比例せず、現存数がとても少ないことも特徴です。 コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、発見するのは大変困難です。


【Tufa Cast】トゥーファキャストとは、トゥーファストーンという石を使用したナバホ族の伝統的な鋳造製法です。材料となるのはトゥーファ鉱山より採掘される軽石のようなとても柔らかい石(トゥーファストーン)で、これを削ることによって作品の型を制作します。それらのトゥーファの片方にデザインを彫刻し、2枚合わせたトゥーファの溝にシルバーを流し込んで行う鋳造製法です。
量産には向かず、多くが一点物の作品になり手間もかかるため、多くのアーティストが扱う技術ではありません。しかしながら、その仕上がりは石の質感を活かすことで、大地の自然な表情を切り取ったような独特の質感が表現でき、ホピの巨匠【Charles Loloma】チャールズ・ロロマも好んで用いた手法です。 そこに現れるシルバーの表情はとても荘厳で自然に溶け込むような雰囲気を持っています。


こちらの作品はおそらくサンドキャスト成形と思われますが、トゥーファキャストによる成形の可能性も残ります。とても丁寧に仕上げられたシルバーの肌は重厚感を感じさせ、シンプルで武骨なデザイン/造形は汎用性が高い為、性別やスタイルを問わず馴染みやすく、普遍的な造形美は長くご愛用いただける印象です。

また、経年により黒っぽくなったシルバーの肌はアンティークらしい迫力をもたらしていますが、ご着用時の摩擦により徐々にシルバー本来の色味へと変化していきます。

奥行きのある重厚な造りと、クラシックながらどこかキャッチーな印象を与えるデザイン/造形が大変魅力的なピース。歴史的な資料価値も高く、とてもコレクタブルで貴重なリングの一つです。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーは全体に黒くなっていますが、ダメージはなくとても良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、サンドキャスト(又はトゥーファキャスト)で成形された作品で、センターにはさり気なくも効果的なスタンプワークが施されたピース。ヨーロッパのジュエリーでも見られるノットデザイン/結び目をモチーフとしたシンプルながら、洗練された印象を持つアンティーク/ビンテージリングです。

また、こちらはホールマーク等の刻印がなく作者等を特定することはできませんが【The Navajo Arts & Crafts Guild】通称ナバホギルドの残した作品と類似した特徴を持っており、【Horned Moon】と呼ばれる同組織のホールマークを使用し始める1940年代後半までに作られたピースや、ナバホギルドに所属した経験を持つシルバースミスによって制作された可能性の高い作品です。

サンドキャストやトゥーファキャストによるシルバーの成形は、ナバホジュエリー創成期からみられる技術の一つであり、古くから完成された技術/技法は現在に至るまで大きな変化なく受け継がれている為、正確な制作年代の判断を困難にしています。不確かな判断材料としては、量産化/パターン化されたデザインであるか、内側の処理・仕上げ、シルバー自体の厚みや質などが目安となります。
こちらの作品の場合は、フロント部分に細かなスタンプワークが施されており、そのアンティーク特有のクオリティーを持つ鏨/スタンプの質や、仕上げの研磨などによって1940年代~1950年代頃に制作された作品であることが推測できます。また、こちらの様にキャストで成形したシルバーにスタンプワークを組み合わせるというスタイルも1930年代頃までは多く見られ、1960年代以前の作品でもしばしば見られるディテールですが、1970年代以降の作品では少なくなってしまった造形スタイルの一つです。
デザイン/造形自体も量産向けにパターン化された『型』によるピースではなく、作者のオリジナリティーと高い技術を感じさせる作品です。さらに、大変丁寧に仕上げ工程が施されており、多くのサンドキャストに見られる独特の細かな凹凸のある質感が、表裏ともに削り磨くことでなめらかなでスムースな肌に仕上げられており、現代作品に比べ多くの手間と時間が費やされています。そして、そのような上質な仕上げによってトゥーファキャストとサンドキャストのどちらで成形されたピースであるか正確な判断を難しくしています。

デザイン/造形はナバホの伝統的なスタイルを受け継いだ造形スタイルであり、こちらの様なデザインの元となった作品は、すでに1900年代に存在ていました。それらを元に1940年代~1950年代頃、当時モダンスタイルと呼ばれるような完成度と美しく流麗なデザインでリバイバルとして制作されたピースと推測されます。全体をトライアングルシェイプに近い断面に構成しており、少しエッジーな表情を作っています。そして、左右からフロントにかけて回り込むシルバーの輪をセンターで結び留めるようなデザインとなっており、センターの細かなスタンプワークはロープのような質感が表現されているようです。現代のキャスト作品でも類似した作品は作られていますが、細部にも行き届いた丁寧なシルバーワークやスタンプワークのディテールによって、ハンドメイドされたアンティークナバホジュエリーらしい威厳のある表情を生み出しているようです。


【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドは【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストや作家たちの手によって組織されました。
中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミス【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)が代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。
ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、こちらの作品のような昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、シンプルで洗練された美しい作品が多く制作されました。
また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーであり、白人作家でサンダーバードショップを経営していた【Frank Patania Sr】フランク・パタニアも協力してたようです。
現代では、2013年に亡くなられた【Thomas Curtis】トーマス・カーティス等がナバホギルドの影響を強く感じさせます。独自性が強く見える氏のジュエリーですが、根幹には【NAVAJO GUILD】の主義思想が根付いているようでした。

また、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では非常に高い知名度を誇っていますが、それに比例せず、現存数がとても少ないことも特徴です。 コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、発見するのは大変困難です。


【Tufa Cast】トゥーファキャストとは、トゥーファストーンという石を使用したナバホ族の伝統的な鋳造製法です。材料となるのはトゥーファ鉱山より採掘される軽石のようなとても柔らかい石(トゥーファストーン)で、これを削ることによって作品の型を制作します。それらのトゥーファの片方にデザインを彫刻し、2枚合わせたトゥーファの溝にシルバーを流し込んで行う鋳造製法です。
量産には向かず、多くが一点物の作品になり手間もかかるため、多くのアーティストが扱う技術ではありません。しかしながら、その仕上がりは石の質感を活かすことで、大地の自然な表情を切り取ったような独特の質感が表現でき、ホピの巨匠【Charles Loloma】チャールズ・ロロマも好んで用いた手法です。 そこに現れるシルバーの表情はとても荘厳で自然に溶け込むような雰囲気を持っています。


こちらの作品はおそらくサンドキャスト成形と思われますが、トゥーファキャストによる成形の可能性も残ります。とても丁寧に仕上げられたシルバーの肌は重厚感を感じさせ、シンプルで武骨なデザイン/造形は汎用性が高い為、性別やスタイルを問わず馴染みやすく、普遍的な造形美は長くご愛用いただける印象です。

また、経年により黒っぽくなったシルバーの肌はアンティークらしい迫力をもたらしていますが、ご着用時の摩擦により徐々にシルバー本来の色味へと変化していきます。

奥行きのある重厚な造りと、クラシックながらどこかキャッチーな印象を与えるデザイン/造形が大変魅力的なピース。歴史的な資料価値も高く、とてもコレクタブルで貴重なリングの一つです。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーは全体に黒くなっていますが、ダメージはなくとても良い状態を保っています。
Size

日本規格 約 18.5~19号   円周 約 59.4㎜   us 9.5
正面幅 約 17.6㎜

Material

Silver