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Antique 【Ganscraft】 Thunderbird Ingot CoinSilver Ring c.1930

Antique 【Ganscraft】 Thunderbird Ingot CoinSilver Ring c.1930
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【NAVAJO】ナバホ、当時サンタフェに在った【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】製で、キャッチーなサンダーバードのフェイスと味わい深いターコイズが印象的なアンティーク/ビンテージリングです。

裏面にある『S』の刻印により、【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】サウスウエスト アーツアンドクラフト社による作品であることが分かり、刻印の『S』は、【Slug Silver】(銀塊)=インゴットコインシルバーであることを表しています。そして、SOUTHWEST ARTS&CRAFTS社で制作されたピースであることから、全てがハンドメイドで仕上げられ、後に【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれる【Arrow Novelty】や【BELL】、【Maisel's】等で量産されたピースのデザインソースになった作品であると推測されます。

ポップな雰囲気を持つサンダーバードモチーフですが、インゴット(銀塊)から成形されたスプリットシャンクや武骨なスタンプワークなど、ナバホの伝統的な技術やハンドメイドの味わいが感じられるピースです。また、量産された同様のデザインを持つリングに比べると厚くしっかりとした造りに成形されており、ハンドクラフト独特の味わいと威厳を感じることが出来ます。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのがこちらの様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においても知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織を用いたポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。


多い時には20名以上の職人を雇っていたようですので、その作家を特定することはできませんが、後の有名作家の手による作品の可能性を大いに持ったピースです。
また、『S』の刻印が入る作品は決して多くはなく、1946年以降にはUITA21の刻印によりSWACのピースと判別できる個体が残りますが、ほとんどの作品にはホールマークなどが入っておらす、現存する中で、SWACと判別できる作品は大変希少です。


【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。 ジュエリーでは、『限界の無い幸福』を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。


こちらの作品も、そんな背景を考察することが出来る史料価値の高いリングであり、キャッチーでアイコニックな造形ながら、アンティーク独特の重厚な雰囲気も持つ作品。セットされたターコイズも経年により艶は失われていますが、現在でも澄んだ水色を保ち、ビンテージ作品らしい味わいを持ったターコイズです。そのため、リング自体にもチープな印象はなく、ナチュラルで奥行きのある佇まいを作っています。

ビンテージインディアンジュエリーのクラフト感や独特な風格もあるため、その質感はあくまでも大人向けのアイテムです。もちろん、性別を問わずお使いいただけますが、男性には重要な要素である『ギャップ』を与えてくれるアイテムであり、さり気なくスタイルに奥行きをもたらすことが出来るビンテージリングです。

追加画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
画像④
画像⑤


コンディションはシルバーに多少のクスミは見られますが、使用感は少なく良好です。ターコイズもクラックの様な部分は石がもともと持っているマトリックスと思われ、マットな質感ながら良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホ、当時サンタフェに在った【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】製で、キャッチーなサンダーバードのフェイスと味わい深いターコイズが印象的なアンティーク/ビンテージリングです。

裏面にある『S』の刻印により、【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】=【Ganscraft】サウスウエスト アーツアンドクラフト社による作品であることが分かり、刻印の『S』は、【Slug Silver】(銀塊)=インゴットコインシルバーであることを表しています。そして、SOUTHWEST ARTS&CRAFTS社で制作されたピースであることから、全てがハンドメイドで仕上げられ、後に【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルと呼ばれる【Arrow Novelty】や【BELL】、【Maisel's】等で量産されたピースのデザインソースになった作品であると推測されます。

ポップな雰囲気を持つサンダーバードモチーフですが、インゴット(銀塊)から成形されたスプリットシャンクや武骨なスタンプワークなど、ナバホの伝統的な技術やハンドメイドの味わいが感じられるピースです。また、量産された同様のデザインを持つリングに比べると厚くしっかりとした造りに成形されており、ハンドクラフト独特の味わいと威厳を感じることが出来ます。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのがこちらの様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においても知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織を用いたポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。


多い時には20名以上の職人を雇っていたようですので、その作家を特定することはできませんが、後の有名作家の手による作品の可能性を大いに持ったピースです。
また、『S』の刻印が入る作品は決して多くはなく、1946年以降にはUITA21の刻印によりSWACのピースと判別できる個体が残りますが、ほとんどの作品にはホールマークなどが入っておらす、現存する中で、SWACと判別できる作品は大変希少です。


【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。 ジュエリーでは、『限界の無い幸福』を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。


こちらの作品も、そんな背景を考察することが出来る史料価値の高いリングであり、キャッチーでアイコニックな造形ながら、アンティーク独特の重厚な雰囲気も持つ作品。セットされたターコイズも経年により艶は失われていますが、現在でも澄んだ水色を保ち、ビンテージ作品らしい味わいを持ったターコイズです。そのため、リング自体にもチープな印象はなく、ナチュラルで奥行きのある佇まいを作っています。

ビンテージインディアンジュエリーのクラフト感や独特な風格もあるため、その質感はあくまでも大人向けのアイテムです。もちろん、性別を問わずお使いいただけますが、男性には重要な要素である『ギャップ』を与えてくれるアイテムであり、さり気なくスタイルに奥行きをもたらすことが出来るビンテージリングです。

追加画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
画像④
画像⑤


コンディションはシルバーに多少のクスミは見られますが、使用感は少なく良好です。ターコイズもクラックの様な部分は石がもともと持っているマトリックスと思われ、マットな質感ながら良い状態を保っています。
Size

日本規格 約 12号  円周 約 52.4㎜    us 6.5
正面幅 約 23.9㎜

Material

Slug Silver(Ingot Coin Silver), Turquoise