【NAVAJO】ナバホの作品で、【Hollow Style】ホロウ スタイルと呼ばれる中空構造のピース。中空構造によって柔らかな曲面を作り出し、とてもボリューム感のあるビンテージワイドバングルです。
またこちらの作品は1982年~1984年の展覧会『SOUTHWEST INDIAN SILVER FROM THE DONEGHY COLLECTION』の図録として出版された書籍上、54ページ/91ページで紹介されている作品と同作者によるピースと思われます。
1950年代後半~1960年代の作品と思われ、当時ホロウスタイルは非常に新しいスタイルとして制作されていたようですが、美しく造形するには高い技術を必要としたため、現存する作品の少ないスタイルです。
中空構造ですが、分厚いシルバーシートを使用することで大変重量感があり、大胆なバイアスラインを構成するスタンプワークが施されています。こちらのような造形は、2本のバンド/地金を用意して表になる方をハンマーワークによってドーム型に成形し、それら2本をバングルの形状にしてからロウ付けしています。柔らかいドーム型の曲面がつけられたそのフォルムはとても美しいボリューム感を持ち、手首に対するフィット感も素晴らしいバングルです。
ワイドな幅と共にボリューム感のある作品であり、際立った存在感を持つバングルですが、完成度が高く洗練された印象はナチュラルに馴染みやすく使いやすい印象を持っています。ワイルドなスタイルにもシックな雰囲気にもフィットする作品です。
丁寧なシルバーワークや美しいスタンプワークによりクラシックでクリーンな印象も持つ作品。希少な造形を持つバングルであり、史料価値も高いピースです。
着用画像はこちら↓
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コンディションも良好です。古いハンドメイド作品のため、多少の制作ムラや全体にシルバーのクスミ/小傷等が見られますが、目立ったダメージはなく良い状態を保っています。