【ZUNI】ズ二族の作品と思われる作品で、ラウンドカットターコイズがオーバーレイのようにセットされたビンテージリングです。
おそらく1960年代~70年代頃に作られたと思われ、少し大き目のフェイスは9つのターコイズがダイヤモンド型に並べられ、それぞれが丸いシルバーワイヤーの枠によってシャドーボックスにデザインされています。
また、こちらのようなデザイン/造形は【Dishta Style】と呼ばれ、ズニの巨匠【Frank Dishta】フランク・ディシュタ(1902-1954)により作り上げられたチャンネルインレイにより、幾何学模様を形成する造形スタイルです。 丸くターコイズがインレイされたパーツをフラワー型やクラスター型に配置することで美しい幾何学模様を生み出すスタイルで、こちらの作品もDishta Styleの代表的な造形を持つ作品です。
ズニのインレイを使った作品は、ナバホのシルバー技術に次ぐ長い伝統のある技術で、ターコイズやシェル、ジェット等の宝石を螺鈿細工のようにセットする技法です。
現在ではインレイ技法で作られた多くのジュエリーがキャストによる量産品(石をはめ込むだけ)となってしまいましたが、こちらはシルバー部分を含めてすべてがハンドメイドで成形されています。
またこちらは、女性に向いたデザインとサイズ(9~10号)の作品です。ビンテージインディアンジュエリーのプリミティブな印象と、ズニの作品独特の繊細でキャッチーな雰囲気はスタイルの良いアクセントになると思います。
着用画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
コンディションはシルバーのクスミや僅かな使用感が見られますが、比較的良好な状態だと思われます。