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JRO005790

【U.S.NAVAJO 2/C. G. Wallace Trading Post】 Seal Ring c.1938~

【U.S.NAVAJO 2/C. G. Wallace Trading Post】 Seal Ring c.1938~
121,000 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホジュエリーの中でも短期間のみ使用され、そのクオリティーを保証する稀有なホールマーク『U.S.NAVAJO』【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の刻印されたピースで、末尾に記されたトレーディングポスト等の制作元を表すナンバーは【2】。つまり【C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーディングポストで制作されたものと特定可能な作品。シールリングの造形をベースに、力強く洗練されたスタンプワークで仕上げられたアンティーク/ビンテージリングです。

上記のホールマークから1938年~1943年頃までに作られたものと判断することが出来『U.S.NAVAJO』のホールマークや、現代制作されているナバホジュエリーの基礎となった歴史的背景などから、非常に高い史料価値を持つ作品。同ホールマークを持つブレスレットやピンブローチはいくつか発見されていますが、リングはほとんど発見されていないアイテムであり、本来であればミュージアムに収蔵されているべき作品です。

『シールリング/印台型』の造形となっており、ホールマークが刻印されていなければ、1950年代頃に作られた作品を想起させる造形スタイルとなっています。これは、制作された工房C. G. Wallace Trading Postに所属したシルバースミスが当時、インディアンジュエリーにおける技術とデザインの両面での新しいスタイルを生み出していたことに起因しています。
サンドキャストで成形されたように見えるシャンク/地金は、おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されており、フェイス部分は別パーツとして後からロウ付けされています。そこに、質の高いスタンプワークが刻まれ、アンティーク作品とは思えない現代的な表情に仕上げられています。また、それらのスタンプ(鏨)ツールは、拡大して観察すると非常に細かなライン模様が含まれ、アンティーク作品特有のクオリティとなっています。
当時のインディアンジュエリーにおいては、とても新しく実験的なデザイン・造形であった事が推測され、その仕上がりはシンプルで素朴なリングの様ですが、古くからの伝統を踏襲し高い彫金技術と手間を惜しまない丁寧なシルバーワークによって形作られています。


本作のホールマーク『U.S.NAVAJO』が表している【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 中でもIndian Arts & Crafts Boardは、『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
実際には、1930年代以降に隆盛した、【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の"Manufacturers"とされる量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するために発足されました。上記のような現在『フレッド・ハービースタイル』と呼ばれるメーカーでは、ジュエリー等の製作に分業化や機械化を進め、結果的にインディアンジュエリー作家の独立や生計を圧迫しました。 そのため、古くからインディアン達と密接に付き合い、インディアンアート/クラフトを扱うトレーディングポストやトレーダー、さらにはインディアンアーティスト自身たちによって、量産化を図るメーカーに対する対抗策が講じられました。Indian Arts & Crafts Boardもその中の一つで、サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、フォートウィンゲート及びサンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の二人によって、その素材から製法・仕上げに至るまで『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する厳しいガイドラインが設定されました。
前述の様に末尾のナンバーはそれぞれトレーディングポストや工房を表しています。
現在、判明しているナンバーは・・・
U.S.NAVAJO 1 = Gallup Mercantile
U.S.ZUNI 1 & U.S.NAVAJO 2 = 本作の制作された、C. G. Wallace Trading Post 等があります。
また、末尾の数字が二桁のものはアメリカ中西部にいくつか点在している政府が運営するインディアンスクールの彫金クラスで制作されたピースになります。


【C. G. Wallace INDIAN TRADER/C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーダーは、【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレスが、1928年にZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーとしてズニの町で創業し、非常に多くのズニジュエリー作家を支援しました。創業後すぐに、ナバホのシルバー彫金技術を必要として【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)とその兄である【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、他にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等の一説には二十数人と言われるナバホ出身のシルバースミスが在籍していたと云われており、こちらの作者もその中の一人による作品だと思われます。
また、彼らの様にズニの町でシルバースミスをしていたナバホの職人は、技術的にはナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、植物のようなスタンプワークの表現等、そのデザインスタイルやディテールには、ナバホジュエリーにはあまり見られないズニ/プエブロの影響を受けていると考えられる作品が多く残されています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


本作の様なシールリングの造形は後に、ある程度形作られた土台となるリングそのものがキャスト(鋳物)によって量産され、ジュエリー材料のショップで手軽に購入できるようになってしまいます。それらの元となった作品が、本作の様にインゴットから成形されたアンティーク作品であり、現代においてはインディアンジュエリーの歴史を紐解く上で重要な参考資料ともなる資料価値の高い作品です。

クラシックな造形スタイルを踏襲したシンプルなデザインながら、ビンテージインディアンジュエリーらしい武骨で力強い印象や渋いシルバーの質感も魅力的な作品。シルバーのみで構成されたプレーンな表情と無駄のないデザイン、そしてボリューム感を持ちながらもさり気なく使いやすい印象は、あらゆるスタイルに良く馴染み、長くご愛用いただける印象を持っています。

アメリカ国内のコレクターやディーラー、ミュージアムを含め、ほとんど発見されていないU.S.NAVAJOの刻印が入るリング。ビンテージインディアンジュエリーの中でも特別な希少性を持つ作品です。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、シルバーのクスミや全体に細かなキズ等が見られ、ある程度の使用感を感じさせます。シャンクのつなぎ目(ロウ付け部分)には、不完全に見えますが、実際はロウ付けにより接着されています。それが、過去のサイズ直しの跡か、元々の制作上のムラか判断することは出来ません。
【NAVAJO】ナバホジュエリーの中でも短期間のみ使用され、そのクオリティーを保証する稀有なホールマーク『U.S.NAVAJO』【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の刻印されたピースで、末尾に記されたトレーディングポスト等の制作元を表すナンバーは【2】。つまり【C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーディングポストで制作されたものと特定可能な作品。シールリングの造形をベースに、力強く洗練されたスタンプワークで仕上げられたアンティーク/ビンテージリングです。

上記のホールマークから1938年~1943年頃までに作られたものと判断することが出来『U.S.NAVAJO』のホールマークや、現代制作されているナバホジュエリーの基礎となった歴史的背景などから、非常に高い史料価値を持つ作品。同ホールマークを持つブレスレットやピンブローチはいくつか発見されていますが、リングはほとんど発見されていないアイテムであり、本来であればミュージアムに収蔵されているべき作品です。

『シールリング/印台型』の造形となっており、ホールマークが刻印されていなければ、1950年代頃に作られた作品を想起させる造形スタイルとなっています。これは、制作された工房C. G. Wallace Trading Postに所属したシルバースミスが当時、インディアンジュエリーにおける技術とデザインの両面での新しいスタイルを生み出していたことに起因しています。
サンドキャストで成形されたように見えるシャンク/地金は、おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されており、フェイス部分は別パーツとして後からロウ付けされています。そこに、質の高いスタンプワークが刻まれ、アンティーク作品とは思えない現代的な表情に仕上げられています。また、それらのスタンプ(鏨)ツールは、拡大して観察すると非常に細かなライン模様が含まれ、アンティーク作品特有のクオリティとなっています。
当時のインディアンジュエリーにおいては、とても新しく実験的なデザイン・造形であった事が推測され、その仕上がりはシンプルで素朴なリングの様ですが、古くからの伝統を踏襲し高い彫金技術と手間を惜しまない丁寧なシルバーワークによって形作られています。


本作のホールマーク『U.S.NAVAJO』が表している【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)は、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)等と共にインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等のために現地トレーディングポストやトレーダーによって1937年に組織されました。 中でもIndian Arts & Crafts Boardは、『U.S.NAVAJO』のスタンプを使うことで、アメリカ政府の公認を表した公的な意味合いを重視した組織です。
実際には、1930年代以降に隆盛した、【BELL TRADING POST】や【Maisel's Indian Trading Post】、【Arrow Novelty】等の"Manufacturers"とされる量産化を推し進めたメーカーによるマスプロ品と、その製法や工程において正当なインディアンジュエリーであること等を差別化するために発足されました。上記のような現在『フレッド・ハービースタイル』と呼ばれるメーカーでは、ジュエリー等の製作に分業化や機械化を進め、結果的にインディアンジュエリー作家の独立や生計を圧迫しました。 そのため、古くからインディアン達と密接に付き合い、インディアンアート/クラフトを扱うトレーディングポストやトレーダー、さらにはインディアンアーティスト自身たちによって、量産化を図るメーカーに対する対抗策が講じられました。Indian Arts & Crafts Boardもその中の一つで、サンタフェの人類学研究所キュレーターである【Kenneth Chapman】ケネス・チャップマンと、フォートウィンゲート及びサンタフェインディアンスクールで彫金クラスを受け持つナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)の二人によって、その素材から製法・仕上げに至るまで『U.S.NAVAJO』の刻印を許可する厳しいガイドラインが設定されました。
前述の様に末尾のナンバーはそれぞれトレーディングポストや工房を表しています。
現在、判明しているナンバーは・・・
U.S.NAVAJO 1 = Gallup Mercantile
U.S.ZUNI 1 & U.S.NAVAJO 2 = 本作の制作された、C. G. Wallace Trading Post 等があります。
また、末尾の数字が二桁のものはアメリカ中西部にいくつか点在している政府が運営するインディアンスクールの彫金クラスで制作されたピースになります。


【C. G. Wallace INDIAN TRADER/C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレスインディアントレーダーは、【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレスが、1928年にZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーとしてズニの町で創業し、非常に多くのズニジュエリー作家を支援しました。創業後すぐに、ナバホのシルバー彫金技術を必要として【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)とその兄である【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、他にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等の一説には二十数人と言われるナバホ出身のシルバースミスが在籍していたと云われており、こちらの作者もその中の一人による作品だと思われます。
また、彼らの様にズニの町でシルバースミスをしていたナバホの職人は、技術的にはナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、植物のようなスタンプワークの表現等、そのデザインスタイルやディテールには、ナバホジュエリーにはあまり見られないズニ/プエブロの影響を受けていると考えられる作品が多く残されています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


本作の様なシールリングの造形は後に、ある程度形作られた土台となるリングそのものがキャスト(鋳物)によって量産され、ジュエリー材料のショップで手軽に購入できるようになってしまいます。それらの元となった作品が、本作の様にインゴットから成形されたアンティーク作品であり、現代においてはインディアンジュエリーの歴史を紐解く上で重要な参考資料ともなる資料価値の高い作品です。

クラシックな造形スタイルを踏襲したシンプルなデザインながら、ビンテージインディアンジュエリーらしい武骨で力強い印象や渋いシルバーの質感も魅力的な作品。シルバーのみで構成されたプレーンな表情と無駄のないデザイン、そしてボリューム感を持ちながらもさり気なく使いやすい印象は、あらゆるスタイルに良く馴染み、長くご愛用いただける印象を持っています。

アメリカ国内のコレクターやディーラー、ミュージアムを含め、ほとんど発見されていないU.S.NAVAJOの刻印が入るリング。ビンテージインディアンジュエリーの中でも特別な希少性を持つ作品です。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、シルバーのクスミや全体に細かなキズ等が見られ、ある程度の使用感を感じさせます。シャンクのつなぎ目(ロウ付け部分)には、不完全に見えますが、実際はロウ付けにより接着されています。それが、過去のサイズ直しの跡か、元々の制作上のムラか判断することは出来ません。
Size

日本規格 約 18.5号   円周 約 59.5㎜   us9.5
正面幅 約 16.6㎜

Material

Silver