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JNO005758

【White Hogan】 Vintage Navajo Overlay Top Necklace c.1955~

【White Hogan】 Vintage Navajo Overlay Top Necklace c.1955~
49,500 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホや【PUEBLO】プエブロのインディアンシルバースミスが多く在籍したアリゾナ州スコッツデールの名店【White Hogan】ホワイト ホーガンで制作・販売された作品で、『オーバーレイ』と呼ばれるシルバーワークにより形作られたフレイム(炎)パターンの様なデザインが特徴的なアンティーク/ビンテージネックレスです。

ホールマーク(作者やショップ等のサイン)は、White Hoganを表すホーガンデザインの刻印のみとなっており、残念ながらその作者を特定することは出来ません。また、裏面の中央にはロウ付けの跡の様な部分が見られ、制作上のムラによるものか、元々イヤリングであった形跡とも考えられますが、明確にはなっていません。
制作された時代についても、White Hoganが長く同じホーガンデザインの刻印を用いていた為、正確に特定するのは不可能となっています。しかしながら、オーバーレイを用いた構成やデザイン等からは、1950年代後半~1960年代の作品と推測され、同店を全米随一の名店へと導いたナバホの巨匠【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ(1913?-1977)が想起されます。

控えめなサイズ感のトップですが、ティアドロップやタイズ(魂)に近い流麗なシェイプとなっており、オーバーレイ技術によってフレイム/炎を図案化しているように感じられます。
現在ではホピジュエリーにおいて代表的な技術として定着しているオーバーレイ技法ですが、こちらが制作された当時にはまだホピ以外の作家にも新しい技術の一つとして取り入れられていました。また、現代の作品のようにエッジに厚みがなく、上下のエッジにかけて曲面が作られている部分も目立ちませんが特徴的なディテールとなっており、作品の完成度を高めているようです。
さらに、全体に柔らかな曲面/アールがつけられていることで、独特な上質感や立体的な迫力が与えられています。これは、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで成形されています。


【White Hogan】ホワイト ホーガンは、1930年代後半に【Fred Wilson's】フレッド・ウィルソンズで働いていた【John Bonnell】がアリゾナ州フラッグスタッフで始めたインディアンクラフトショップで、創業当時からKenneth Begayと【Allen Kee】アレン・キー(1916-1972)の両名とはパートナーシップを持っていました。 1951年には、同州スコッツデールに移転し、有名ショップとなっていきます。 当時の二人が作り上げるジュエリーはシンプルでエレガント、ナバホの武骨で原始的な技術を継承していましたが、非常に新鮮で新しい価値観を持っており、なんと、1950年だけで66本ものアワード受賞リボンを獲得しています。 
そんなセンセーショナルな彼らの活躍によりWhite Hoganが批判の的になることもあったようですが、オーナーであるJohn Bonnellはインディアンシルバースミスをパートナーとして対等に接し、彼らの活躍の礎を築いたようです。

そしてKenneth BegayとAllen Keeは、当時日本に比べるとかなり発達していた書籍/メディアにも取り上げられ、全米で知名度のある作家となっていきます。
その後も二人の作り上げた世界観は、弟の【Johnnie Mike Begay】、従兄にあたる【George Kee】・【Ivan Kee】、Allen Keeの甥【Anthony Kee】、さらには現代作家として活躍する【Edison Cummings】へと引き継がれてゆき、2006年に閉店するまで受け継がれていました。

非常に成熟した技術を持ち、インディアンジュエリーを次のステージに引き上げたKenneth Begayは、『ナバホモダンジュエリーの父』とも呼ばれ、ホピの巨匠【Charles Loloma】チャールズ・ロロマ(1921-1991)も尊敬する作家としてその名前を挙げるほどです。
また、後進の育成にも積極的に携わっており、Allen KeeやJohnnie Mike Begay等の親族以外にも多くのシルバースミスを育成したインディアンジュエリー界の偉人です。


【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイは、1913年(又は1914年)にガナードに近いアリゾナ州スティームボードキャニオンで生まれ、子供のころにはブラックスミス(金属(鉄)鍛冶)の技術からそのキャリアをスタートさせたようです。その後、1930年代初めごろにはニューメキシコ州クリスタルの学校に就学し、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)からシルバースミスとしての技術を教わることになります。
【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年生まれで、インディアンジュエリーの創始者でありルーツとされるシルバースミス【Atsidi Sani】【Slender Maker of Silver】【Besthlagai-ilth'ini Althts' osigi】を父親と叔父に持つ、とても正統な第二世代の作家で、受け継いだ伝統を守りながら新しい技術/スタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアと言うべき人物です。
さらに、ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)からもその技術を学んでおり、上記の二人の作家による影響は1960年代以降のキャリア興隆期のモダンで独自性の強い作品にも感じ取ることが出来ます。

そんな偉大な作家達から基礎を教授され、1930年代末~40年代中ごろまではナバホギルドでAmbrose Roanhorseと共に仕事をし、国立公園内のクラフトショップ、クリオのためにナバホのトラディッショナルスタイルの作品を制作していました。1946年からは、アリゾナ州フラッグスタッフに移り、従兄であるAllen Keeと共に【White Hogan】ホワイト ホーガンに創業から所属し、同ショップを有名店にしてゆく立役者となっていきます。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで、立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代には【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。
オーバーレイ技術の定着以前にも、オーバーレイと近い造形を生み出すような大きく大胆で細かな刻みを持たないスタンプ(鏨)がホピの作家によって制作されていました。しかし、スタンプ(刻印)というデザインやサイズが固定されてしまう技術から解放し、もっと自由な図案を具現化できる技術・技法として生み出されたのではないかと考えられます。


本作も、作者は不明ながらKenneth Begayによる意欲的な制作姿勢がうかがえる作品です。オーバーレイという当時はまだ新しかった技術を高いレベルで実践し、非常にクリーンで洗練された印象がもたらされています。それにより、ビンテージインディアンジュエリーらしいナチュラルな印象と、品位のある上質感、そして実験的なデザインによるオリジナリティを持ったピースとなっています。

さり気なくも独創的なシェイプや、オーバーレイによるデザインワークは作者の突出した造形センスを感じさせ、控えめで使いやすいサイズ等も含め日常のスタイルに取り入れやすいネックレスだと思われます。

現代の作品にはないアーティなオリジナリティと、インディアンジュエリー黎明期に生まれた特異性も秘めた作品。類似品が発見される可能性は低く、資料価値の高い非常にコレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、多少のキズや僅かなクスミは見られますが、特にダメージはなく良好な状態。裏面のロウ付け跡などから、リフォームされた可能性もありますが、詳細は不明となっています。
【NAVAJO】ナバホや【PUEBLO】プエブロのインディアンシルバースミスが多く在籍したアリゾナ州スコッツデールの名店【White Hogan】ホワイト ホーガンで制作・販売された作品で、『オーバーレイ』と呼ばれるシルバーワークにより形作られたフレイム(炎)パターンの様なデザインが特徴的なアンティーク/ビンテージネックレスです。

ホールマーク(作者やショップ等のサイン)は、White Hoganを表すホーガンデザインの刻印のみとなっており、残念ながらその作者を特定することは出来ません。また、裏面の中央にはロウ付けの跡の様な部分が見られ、制作上のムラによるものか、元々イヤリングであった形跡とも考えられますが、明確にはなっていません。
制作された時代についても、White Hoganが長く同じホーガンデザインの刻印を用いていた為、正確に特定するのは不可能となっています。しかしながら、オーバーレイを用いた構成やデザイン等からは、1950年代後半~1960年代の作品と推測され、同店を全米随一の名店へと導いたナバホの巨匠【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ(1913?-1977)が想起されます。

控えめなサイズ感のトップですが、ティアドロップやタイズ(魂)に近い流麗なシェイプとなっており、オーバーレイ技術によってフレイム/炎を図案化しているように感じられます。
現在ではホピジュエリーにおいて代表的な技術として定着しているオーバーレイ技法ですが、こちらが制作された当時にはまだホピ以外の作家にも新しい技術の一つとして取り入れられていました。また、現代の作品のようにエッジに厚みがなく、上下のエッジにかけて曲面が作られている部分も目立ちませんが特徴的なディテールとなっており、作品の完成度を高めているようです。
さらに、全体に柔らかな曲面/アールがつけられていることで、独特な上質感や立体的な迫力が与えられています。これは、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで成形されています。


【White Hogan】ホワイト ホーガンは、1930年代後半に【Fred Wilson's】フレッド・ウィルソンズで働いていた【John Bonnell】がアリゾナ州フラッグスタッフで始めたインディアンクラフトショップで、創業当時からKenneth Begayと【Allen Kee】アレン・キー(1916-1972)の両名とはパートナーシップを持っていました。 1951年には、同州スコッツデールに移転し、有名ショップとなっていきます。 当時の二人が作り上げるジュエリーはシンプルでエレガント、ナバホの武骨で原始的な技術を継承していましたが、非常に新鮮で新しい価値観を持っており、なんと、1950年だけで66本ものアワード受賞リボンを獲得しています。 
そんなセンセーショナルな彼らの活躍によりWhite Hoganが批判の的になることもあったようですが、オーナーであるJohn Bonnellはインディアンシルバースミスをパートナーとして対等に接し、彼らの活躍の礎を築いたようです。

そしてKenneth BegayとAllen Keeは、当時日本に比べるとかなり発達していた書籍/メディアにも取り上げられ、全米で知名度のある作家となっていきます。
その後も二人の作り上げた世界観は、弟の【Johnnie Mike Begay】、従兄にあたる【George Kee】・【Ivan Kee】、Allen Keeの甥【Anthony Kee】、さらには現代作家として活躍する【Edison Cummings】へと引き継がれてゆき、2006年に閉店するまで受け継がれていました。

非常に成熟した技術を持ち、インディアンジュエリーを次のステージに引き上げたKenneth Begayは、『ナバホモダンジュエリーの父』とも呼ばれ、ホピの巨匠【Charles Loloma】チャールズ・ロロマ(1921-1991)も尊敬する作家としてその名前を挙げるほどです。
また、後進の育成にも積極的に携わっており、Allen KeeやJohnnie Mike Begay等の親族以外にも多くのシルバースミスを育成したインディアンジュエリー界の偉人です。


【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイは、1913年(又は1914年)にガナードに近いアリゾナ州スティームボードキャニオンで生まれ、子供のころにはブラックスミス(金属(鉄)鍛冶)の技術からそのキャリアをスタートさせたようです。その後、1930年代初めごろにはニューメキシコ州クリスタルの学校に就学し、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)からシルバースミスとしての技術を教わることになります。
【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年生まれで、インディアンジュエリーの創始者でありルーツとされるシルバースミス【Atsidi Sani】【Slender Maker of Silver】【Besthlagai-ilth'ini Althts' osigi】を父親と叔父に持つ、とても正統な第二世代の作家で、受け継いだ伝統を守りながら新しい技術/スタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアと言うべき人物です。
さらに、ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)からもその技術を学んでおり、上記の二人の作家による影響は1960年代以降のキャリア興隆期のモダンで独自性の強い作品にも感じ取ることが出来ます。

そんな偉大な作家達から基礎を教授され、1930年代末~40年代中ごろまではナバホギルドでAmbrose Roanhorseと共に仕事をし、国立公園内のクラフトショップ、クリオのためにナバホのトラディッショナルスタイルの作品を制作していました。1946年からは、アリゾナ州フラッグスタッフに移り、従兄であるAllen Keeと共に【White Hogan】ホワイト ホーガンに創業から所属し、同ショップを有名店にしてゆく立役者となっていきます。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで、立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代には【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。
オーバーレイ技術の定着以前にも、オーバーレイと近い造形を生み出すような大きく大胆で細かな刻みを持たないスタンプ(鏨)がホピの作家によって制作されていました。しかし、スタンプ(刻印)というデザインやサイズが固定されてしまう技術から解放し、もっと自由な図案を具現化できる技術・技法として生み出されたのではないかと考えられます。


本作も、作者は不明ながらKenneth Begayによる意欲的な制作姿勢がうかがえる作品です。オーバーレイという当時はまだ新しかった技術を高いレベルで実践し、非常にクリーンで洗練された印象がもたらされています。それにより、ビンテージインディアンジュエリーらしいナチュラルな印象と、品位のある上質感、そして実験的なデザインによるオリジナリティを持ったピースとなっています。

さり気なくも独創的なシェイプや、オーバーレイによるデザインワークは作者の突出した造形センスを感じさせ、控えめで使いやすいサイズ等も含め日常のスタイルに取り入れやすいネックレスだと思われます。

現代の作品にはないアーティなオリジナリティと、インディアンジュエリー黎明期に生まれた特異性も秘めた作品。類似品が発見される可能性は低く、資料価値の高い非常にコレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、多少のキズや僅かなクスミは見られますが、特にダメージはなく良好な状態。裏面のロウ付け跡などから、リフォームされた可能性もありますが、詳細は不明となっています。
Size

縦(バチカンを含む) 約3.9㎝   横 約1.8㎝   チェーン長さ 約 45.0㎝程度

Material

Silver