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LPC005612

Antique【Ganscraft】White Chimayo Purse w/T-Bird Concho c.1950

Antique【Ganscraft】White Chimayo Purse w/T-Bird Concho c.1950
39,600 円(税込)
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【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】/【Ganscraft】製のアンティーク/ビンテージチマヨパース(小型バッグ)です。オリジナルの元箱が付属し、未使用と思われる個体で、サンダーバードシェイプのコンチョも印象的な作品です。
内側に付く織りネームから、Ganscraft社製であることが特定可能となっています。

1940年代末頃~1950年代製のピースで、箱のサイドに手書きの記載がある『Heaather Tan/ベージュに近い色』をベースとし、レッド・ブラック・ライトグレーの4色で構成されています。そして、スタンプワークの施されたサンダーバードシェイプのコンチョを装備しており、HAND WOVEN(手織)のチマヨ織り物と、インディアンシルバースミスの手によってハンドメイドされたコンチョによって構成された味わい深いパースとなっています。
ジッパーはTALON製チェーンハンドルジップ、内側には小さなポケットが備えられており、実用性も考慮した造りとなっています。また、裏面にはベルトを通すためのループが備えられています。

こちらのような【Chimayo Woven】チマヨ織を用いたパースも、やはりフレッド・ハービースタイルのジュエリー等と同様に20世紀前半のサウスウエスト観光産業の隆盛に合わせてスーベニア(記念品・お土産)の一つとして作られた物です。 フレッド・ハービー社をはじめ、国立公園内のトレーディングポストや観光地のクリオショップなどで多く販売され、それらはチマヨ村のオルテガやガンズクラフト、トルヒーリョス、マクロッセン等多数の工房に製作を発注していたようです。


中でもこちらの【Ganscraft】=【Julius Gans’ Southwestern Arts and Crafts】ガンズクラフト社(以下SWAC)は、こちらの様なパースと呼ばれるポーチを最初に制作した工房です。40年代にはコチティ族の大巨匠【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ(1915-1991)もシルバースミスとして在籍していた有力なトレーディングポストの一つ。
もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのが【Slug Silver】を意味する『S』の刻印です。Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。


【Chimayo Blanket】チマヨブランケットは、ニューメキシコ州チマヨで現在も織られている伝統的な毛織物の一つです。コロラド州からニューメキシコ州を縦断し、メキシコ湾にそそぐ河川『Rio Grande River』の流域で発展した織物群『リオグランデ織』の一つであり、古くから大きく変わらない伝統を守って現在でも織り続けられています。
ナバホの伝統的な織物である【Navajo Rug】ナバホラグとも相互に影響を与え合っていますが、その発祥や歴史・背景は異なっています。また、ナバホラグもブランケットを起源としていますが、交易品としては『ラグ/敷物』です。それに対し、チマヨブランケットは『ブランケット/毛布』として生まれブランケットとして流通しました。現在ではどちらも多用途な織物と認知されていますが、元々の用途も異なっています。

その発祥は古く、17世紀ごろに入植したスペイン系の開拓者たちによって受け継がれた織物を起源としており、スペイン人入植者の持ち込んだ【Jerga】や、サンタフェと中心とした地域で古くから織られていた【Rio Grande】、ニューメキシコ州北部発祥で、8ポイントスターのパターンが特徴的な【Valero】、メキシコの都市サルティーヨで織られていたサラーペを起源に持つ【Saltillo】、そしてインディアンの織るブランケットやラグ等に影響を受けながら、上記の織物の特徴を複数持ち合わせた独自のスタイルとしてチマヨ織りが誕生し、ニューメキシコ州チマヨとその周辺の小さな村々で育まれました。
『チマヨ織り』としては、19世紀の後半頃がその創成期と思われ、1885年にチマヨから近い町であるエスパニョーラに鉄道が敷かれたことによって、インディアン工芸品や生活スタイルと共に全米に広く知られることになり、交易品としても制作されるようになります。また、鉄道の整備によって1910年代~1950年代には、サウスウエスト観光産業が隆盛し、多くの観光客や巡礼者も訪れるようになります。それに伴い、スーベニアアイテムとしても人気を博し、チマヨ織りはヒスパニック系の伝統的織物ですが、インディアンクラフトと結びついてジャケットや本作の様なパースなどの二次的に製品化されたアイテムも開発されるようになりました。日本ではそれらの中でもベストが多く輸入され、ファッションアイテムとして定着しています。チマヨ織りは、前述のリオグランデ織物群の中では新しく生まれたスタイルですが、これらの二次的な製品化に成功したことで現代まで存続し、現在ではアート作品としても広く認知されるようになりました。
創成期には、チュロという品種の羊毛を原料として、ハンドスパン(手紡ぎ)・ナチュラルダイド(天然染料による染色)された糸が使用されていましたが、19世紀後半にはコマーシャルヤーンと呼ばれる既製の糸が普及し始め、20世紀に入るとランブイエ・メリノ種のウールを原料とし、化学染料によって染色された糸が使用されることになります。それでも織機そのものは小さな改良がなされただけで、大きな変化のないまま現代に至っているようです。

また、現在でもチマヨ村には【Ortega】をはじめ、【Trujillio's】や【Centinela】など数件の工房が小規模に運営されており、そのほとんどがスペインから入植した【Gabriel Ortega】ガブリエル・オルテガを祖とした子孫とされていますが、工房毎に原料・素材にこだわっており、似たスタイルながらそれぞれに違った味わいの織物を生み出しています。


こちらのような【パース】は、バックインバックとして貴重品を保管したりする財布やウォレットに近いものです。現在でも貴重品の保管などに便利なアイテムであり、クラッチバック等としても使用できる高い汎用性も魅力的な作品となっています。

◆使用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。表面に極僅かな傷が見られ、内側ライニングに変色によるシミが見られますが、おそらく未使用品で元箱付きです。 箱には少しダメージがありますが、補強等のないままでしっかりとした状態を保っています。
【SOUTHWEST ARTS&CRAFTS】/【Ganscraft】製のアンティーク/ビンテージチマヨパース(小型バッグ)です。オリジナルの元箱が付属し、未使用と思われる個体で、サンダーバードシェイプのコンチョも印象的な作品です。
内側に付く織りネームから、Ganscraft社製であることが特定可能となっています。

1940年代末頃~1950年代製のピースで、箱のサイドに手書きの記載がある『Heaather Tan/ベージュに近い色』をベースとし、レッド・ブラック・ライトグレーの4色で構成されています。そして、スタンプワークの施されたサンダーバードシェイプのコンチョを装備しており、HAND WOVEN(手織)のチマヨ織り物と、インディアンシルバースミスの手によってハンドメイドされたコンチョによって構成された味わい深いパースとなっています。
ジッパーはTALON製チェーンハンドルジップ、内側には小さなポケットが備えられており、実用性も考慮した造りとなっています。また、裏面にはベルトを通すためのループが備えられています。

こちらのような【Chimayo Woven】チマヨ織を用いたパースも、やはりフレッド・ハービースタイルのジュエリー等と同様に20世紀前半のサウスウエスト観光産業の隆盛に合わせてスーベニア(記念品・お土産)の一つとして作られた物です。 フレッド・ハービー社をはじめ、国立公園内のトレーディングポストや観光地のクリオショップなどで多く販売され、それらはチマヨ村のオルテガやガンズクラフト、トルヒーリョス、マクロッセン等多数の工房に製作を発注していたようです。


中でもこちらの【Ganscraft】=【Julius Gans’ Southwestern Arts and Crafts】ガンズクラフト社(以下SWAC)は、こちらの様なパースと呼ばれるポーチを最初に制作した工房です。40年代にはコチティ族の大巨匠【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ(1915-1991)もシルバースミスとして在籍していた有力なトレーディングポストの一つ。
もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのが【Slug Silver】を意味する『S』の刻印です。Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。


【Chimayo Blanket】チマヨブランケットは、ニューメキシコ州チマヨで現在も織られている伝統的な毛織物の一つです。コロラド州からニューメキシコ州を縦断し、メキシコ湾にそそぐ河川『Rio Grande River』の流域で発展した織物群『リオグランデ織』の一つであり、古くから大きく変わらない伝統を守って現在でも織り続けられています。
ナバホの伝統的な織物である【Navajo Rug】ナバホラグとも相互に影響を与え合っていますが、その発祥や歴史・背景は異なっています。また、ナバホラグもブランケットを起源としていますが、交易品としては『ラグ/敷物』です。それに対し、チマヨブランケットは『ブランケット/毛布』として生まれブランケットとして流通しました。現在ではどちらも多用途な織物と認知されていますが、元々の用途も異なっています。

その発祥は古く、17世紀ごろに入植したスペイン系の開拓者たちによって受け継がれた織物を起源としており、スペイン人入植者の持ち込んだ【Jerga】や、サンタフェと中心とした地域で古くから織られていた【Rio Grande】、ニューメキシコ州北部発祥で、8ポイントスターのパターンが特徴的な【Valero】、メキシコの都市サルティーヨで織られていたサラーペを起源に持つ【Saltillo】、そしてインディアンの織るブランケットやラグ等に影響を受けながら、上記の織物の特徴を複数持ち合わせた独自のスタイルとしてチマヨ織りが誕生し、ニューメキシコ州チマヨとその周辺の小さな村々で育まれました。
『チマヨ織り』としては、19世紀の後半頃がその創成期と思われ、1885年にチマヨから近い町であるエスパニョーラに鉄道が敷かれたことによって、インディアン工芸品や生活スタイルと共に全米に広く知られることになり、交易品としても制作されるようになります。また、鉄道の整備によって1910年代~1950年代には、サウスウエスト観光産業が隆盛し、多くの観光客や巡礼者も訪れるようになります。それに伴い、スーベニアアイテムとしても人気を博し、チマヨ織りはヒスパニック系の伝統的織物ですが、インディアンクラフトと結びついてジャケットや本作の様なパースなどの二次的に製品化されたアイテムも開発されるようになりました。日本ではそれらの中でもベストが多く輸入され、ファッションアイテムとして定着しています。チマヨ織りは、前述のリオグランデ織物群の中では新しく生まれたスタイルですが、これらの二次的な製品化に成功したことで現代まで存続し、現在ではアート作品としても広く認知されるようになりました。
創成期には、チュロという品種の羊毛を原料として、ハンドスパン(手紡ぎ)・ナチュラルダイド(天然染料による染色)された糸が使用されていましたが、19世紀後半にはコマーシャルヤーンと呼ばれる既製の糸が普及し始め、20世紀に入るとランブイエ・メリノ種のウールを原料とし、化学染料によって染色された糸が使用されることになります。それでも織機そのものは小さな改良がなされただけで、大きな変化のないまま現代に至っているようです。

また、現在でもチマヨ村には【Ortega】をはじめ、【Trujillio's】や【Centinela】など数件の工房が小規模に運営されており、そのほとんどがスペインから入植した【Gabriel Ortega】ガブリエル・オルテガを祖とした子孫とされていますが、工房毎に原料・素材にこだわっており、似たスタイルながらそれぞれに違った味わいの織物を生み出しています。


こちらのような【パース】は、バックインバックとして貴重品を保管したりする財布やウォレットに近いものです。現在でも貴重品の保管などに便利なアイテムであり、クラッチバック等としても使用できる高い汎用性も魅力的な作品となっています。

◆使用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。表面に極僅かな傷が見られ、内側ライニングに変色によるシミが見られますが、おそらく未使用品で元箱付きです。 箱には少しダメージがありますが、補強等のないままでしっかりとした状態を保っています。
Size

畳んだ状態   縦 約14.5㎝   横幅 約24.0㎝ 広げた状態   全長 約28.5㎝

Material

Chimayo Woven(Wool), Talon Zip, Nickel Concho