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JRH005140

【Allen Pooyouma】Hopi Vtg Eagle Overlay Ketoh Ring c.1965~

【Allen Pooyouma】Hopi Vtg Eagle Overlay Ketoh Ring c.1965~
48,400 円(税込)
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【Allen Pooyouma】Hopi Vtg Eagle Overlay Ketoh Ring  c.1965~
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【Hopi】ホピの巨匠【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマによるオーバーレイ技法黎明期に制作された作品。非常に厚いシルバープレートを粗く力強いカッティングする事により、イーグルかサンダーバードのモチーフが描き出されています。造形スタイルとしては【Ketoh】ケトーをモチーフとしたボリューム感と迫力のある造形で、作者の突出した独創性を示すアンティーク/ビンテージリングです。

シルバースミスとして大変長いキャリアを誇るAllen Pooyoumaですが、こちらの作品は1950年代後半~1960年代に作られたピースと推測されます。現在ではホピジュエリーにおいて欠かす事の出来ない造形技術となっているオーバーレイ技法ですが、1950年代以前にはまだ定着しておらず、本作の作者であるAllen Pooyouma等の活躍によりホピジュエリーを代表する技術となりました。
こちらの作品もオーバーレイ技法をメインに構成されていますが、現代作品では考えられない程厚いシルバーがカッティングされており、土台となっているシルバーへのテクスチャー(スタンプで刻まれる模様)もまだ施されていません。さらに、イーグル/サンダーバードの細部はスタンプワークを刻むことにより、描き出しており、現在のホピジュエリーとは異なった特徴を持つリングとなっています。

また本作は、ケトー/ボーガードをモチーフにしており、『ケトーリング』とも呼ばれる盾を思わせるシェイプを持ち、フロント(フェイス)の幅が広く存在感のある作品です。そしてシャンクは、フロントが『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれており、幅の広いフェイスに向けて自然な流れを生み出しています。そこに、指に沿うようにアールがつけられた迫力のある長方形のフェイスが構成されています。そのフェイスは、Allen Pooyoumaの作品において散見されるイーグルかサンダーバードをモチーフにしたデザインが、力強いオーバーレイの陰影で表現されています。スタンプワークも駆使されることでインディアンジュエリー独特の味わいが付加されており、中心に近い部分にはレインドロップ/シルバーボールも配されています。これらのディテールは、ナバホスタイルの彫金技術においても高い技量を有していた同作者らしい造形です。
裏側にはAllen Pooyoumaのホールマーク(Ear of Corn)とスターリングシルバー(925シルバー)製であることを表す『STERLING』の刻印が施されています。


【Ketoh】ケトーは【BowGuard】ボーガードとも呼ばれ、もともとは弓を引く時に手首を守るための防具として作られていたもので、現在でも儀式などで使われている伝統的なアイテム。それらの多くはレザーで作られたブレスレットをベースに、プレート状のシルバーを組み合わせて構成した幅の広い手首飾りです。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、1940年代~1950年代に【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や、本作の作者である【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


【Eagle】イーグル/鷲は、ナバホのオールドジュエリーでは非常に珍しいモチーフですが、ズニやホピ等プエブロのジュエリーにおいては、伝統的なモチーフの一つ。パワーや知恵、空高く飛び俯瞰する様子からクリアなビジョンやリーダーシップなどを表しています。また宇宙/太陽に近づくことが出来るため、神に近い存在とされ、人々に自由や大いなる癒しを与えるともされています。


【Thunderbird】サンダーバードは、インディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。
ジュエリーでは『限界の無い幸福』を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。


【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)は、アリゾナ州ホートビラの生まれで、なんと15歳から父親にシルバースミスとしての技術を教わりました。父親は【Gene Nuvhoyouma】で、叔父にあたるのはホピの大巨匠【Ralph Tawangyawma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)です。
目が悪く第二次世界大戦に徴兵されなかったため、リザベーションでジュエリーの製作を続け、1940年代半ばまではフラッグスタッフの【Doc Williams Saddle & Curio Shop】に作品を供給していたようです。その後は、ツーソンで叔父であるRalph Tawangyawmaと共に働き、高度な技術を身に付けながら独自の造形/デザインを多く作り出しました。 1940年代以前、当時のホピやズニの作品は、多くの才能ある作家により独自性のある作品が作られていましたが、現在の様にナバホジュエリーとの明確なスタイルの違いはなく、そのモチーフや表情の違いが見られる程度でした。Allen Pooyoumaの作品も同様で、キャリア初期の作品はナバホジュエリーに近いものとなっています。
1940年代~1950年代には、1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出されたオーバーレイ技術を早くから取り入れ、同い年の作家【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァや、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ等と共に、同技術をホピのスタイルとして定着させた作家の一人とも言われています。
ただし、Allen Pooyoumaの作品におけるスタイル/作風は、とても多くのバリエーションを持ち、ファイルワークとスタンプワークというナバホの伝統的な技術と、当時は新しい技法であったオーバーレイの技術をうまく組み合わせ、どこか有機的でモチーフの生き生きとした躍動感を生み出すことに長けた作家です。


ケトー/ボーガードをモチーフとしたワイドでボリューム感のある造形は大きな存在感を示しますが、石のセットされないシルバーのみによる構成は仰々しい印象が無く、アンティークの質感とフェイスの柔らかな曲面/アールによって、手への馴染みも素晴らしいリング。
ビンテージインディアンジュエリー独特の素朴でナチュラルな印象も持ち、女性に向いたサイズながら、独特の造形美とハンドメイドの味わいを感じさせる印象は高い汎用性があり、男性のピンキーとしても向いた作品です。

【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマというホピジュエリーの歴史の1ページを創出した巨匠のアイデンティティーやオリジナリティを感じ取ることが出来る大作です。高い史料価値も有し、大変コレクタブルなホピジュエリーの一つであり、トレジャーハントプライスな作品となっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーには多少のクスミや細かなキズが見られますが、特にダメージは見られません。
【Hopi】ホピの巨匠【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマによるオーバーレイ技法黎明期に制作された作品。非常に厚いシルバープレートを粗く力強いカッティングする事により、イーグルかサンダーバードのモチーフが描き出されています。造形スタイルとしては【Ketoh】ケトーをモチーフとしたボリューム感と迫力のある造形で、作者の突出した独創性を示すアンティーク/ビンテージリングです。

シルバースミスとして大変長いキャリアを誇るAllen Pooyoumaですが、こちらの作品は1950年代後半~1960年代に作られたピースと推測されます。現在ではホピジュエリーにおいて欠かす事の出来ない造形技術となっているオーバーレイ技法ですが、1950年代以前にはまだ定着しておらず、本作の作者であるAllen Pooyouma等の活躍によりホピジュエリーを代表する技術となりました。
こちらの作品もオーバーレイ技法をメインに構成されていますが、現代作品では考えられない程厚いシルバーがカッティングされており、土台となっているシルバーへのテクスチャー(スタンプで刻まれる模様)もまだ施されていません。さらに、イーグル/サンダーバードの細部はスタンプワークを刻むことにより、描き出しており、現在のホピジュエリーとは異なった特徴を持つリングとなっています。

また本作は、ケトー/ボーガードをモチーフにしており、『ケトーリング』とも呼ばれる盾を思わせるシェイプを持ち、フロント(フェイス)の幅が広く存在感のある作品です。そしてシャンクは、フロントが『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれており、幅の広いフェイスに向けて自然な流れを生み出しています。そこに、指に沿うようにアールがつけられた迫力のある長方形のフェイスが構成されています。そのフェイスは、Allen Pooyoumaの作品において散見されるイーグルかサンダーバードをモチーフにしたデザインが、力強いオーバーレイの陰影で表現されています。スタンプワークも駆使されることでインディアンジュエリー独特の味わいが付加されており、中心に近い部分にはレインドロップ/シルバーボールも配されています。これらのディテールは、ナバホスタイルの彫金技術においても高い技量を有していた同作者らしい造形です。
裏側にはAllen Pooyoumaのホールマーク(Ear of Corn)とスターリングシルバー(925シルバー)製であることを表す『STERLING』の刻印が施されています。


【Ketoh】ケトーは【BowGuard】ボーガードとも呼ばれ、もともとは弓を引く時に手首を守るための防具として作られていたもので、現在でも儀式などで使われている伝統的なアイテム。それらの多くはレザーで作られたブレスレットをベースに、プレート状のシルバーを組み合わせて構成した幅の広い手首飾りです。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、1940年代~1950年代に【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や、本作の作者である【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


【Eagle】イーグル/鷲は、ナバホのオールドジュエリーでは非常に珍しいモチーフですが、ズニやホピ等プエブロのジュエリーにおいては、伝統的なモチーフの一つ。パワーや知恵、空高く飛び俯瞰する様子からクリアなビジョンやリーダーシップなどを表しています。また宇宙/太陽に近づくことが出来るため、神に近い存在とされ、人々に自由や大いなる癒しを与えるともされています。


【Thunderbird】サンダーバードは、インディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。
ジュエリーでは『限界の無い幸福』を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。


【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)は、アリゾナ州ホートビラの生まれで、なんと15歳から父親にシルバースミスとしての技術を教わりました。父親は【Gene Nuvhoyouma】で、叔父にあたるのはホピの大巨匠【Ralph Tawangyawma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)です。
目が悪く第二次世界大戦に徴兵されなかったため、リザベーションでジュエリーの製作を続け、1940年代半ばまではフラッグスタッフの【Doc Williams Saddle & Curio Shop】に作品を供給していたようです。その後は、ツーソンで叔父であるRalph Tawangyawmaと共に働き、高度な技術を身に付けながら独自の造形/デザインを多く作り出しました。 1940年代以前、当時のホピやズニの作品は、多くの才能ある作家により独自性のある作品が作られていましたが、現在の様にナバホジュエリーとの明確なスタイルの違いはなく、そのモチーフや表情の違いが見られる程度でした。Allen Pooyoumaの作品も同様で、キャリア初期の作品はナバホジュエリーに近いものとなっています。
1940年代~1950年代には、1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出されたオーバーレイ技術を早くから取り入れ、同い年の作家【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァや、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ等と共に、同技術をホピのスタイルとして定着させた作家の一人とも言われています。
ただし、Allen Pooyoumaの作品におけるスタイル/作風は、とても多くのバリエーションを持ち、ファイルワークとスタンプワークというナバホの伝統的な技術と、当時は新しい技法であったオーバーレイの技術をうまく組み合わせ、どこか有機的でモチーフの生き生きとした躍動感を生み出すことに長けた作家です。


ケトー/ボーガードをモチーフとしたワイドでボリューム感のある造形は大きな存在感を示しますが、石のセットされないシルバーのみによる構成は仰々しい印象が無く、アンティークの質感とフェイスの柔らかな曲面/アールによって、手への馴染みも素晴らしいリング。
ビンテージインディアンジュエリー独特の素朴でナチュラルな印象も持ち、女性に向いたサイズながら、独特の造形美とハンドメイドの味わいを感じさせる印象は高い汎用性があり、男性のピンキーとしても向いた作品です。

【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマというホピジュエリーの歴史の1ページを創出した巨匠のアイデンティティーやオリジナリティを感じ取ることが出来る大作です。高い史料価値も有し、大変コレクタブルなホピジュエリーの一つであり、トレジャーハントプライスな作品となっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーには多少のクスミや細かなキズが見られますが、特にダメージは見られません。
Size

日本規格 約 12~13号  円周 約 53.3㎜    us 6.5
正面幅 約 35.4㎜

Material

Sterling Silver