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JPF004388

【Ganscraft】 Atq Thunderbird Shape Silver Pin Brooch c.1930~

【Ganscraft】 Atq Thunderbird Shape Silver Pin Brooch c.1930~
29,800 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、ツーリストアイテムとしてオーセンティックなアイテムながら素晴らしい造形センスを感じさせる作品。横に長くバー状のサンダーバードシェイプが特徴的なアンティーク/ビンテージピンブローチです。

20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作された【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれるスーベニアアイテム(土産物)の一つ。しかしながら全ての工程がハンドメイドによって仕上げられており、当時【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエスタンアーツアンドクラフツ(以下ガンズクラフト社)の出版したカタログ資料やスタンプ(鏨)のデザインやディテールによって、当時サンタフェに在った同工房で制作された物と判断できる作品です。
そしてまた、後に【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイル等と呼ばれる【Arrow Novelty】や【BELL】、【Maisel's】等で量産されたピースのデザインソースになった作品であると推測されます。

おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形された地金のシルバーは、機械によるプレスではなく手作業により特徴的な細長いサンダーバードのシェイプにカッティングされており、クチバシの部分など細かな仕事が施されています。さらに、力強いスタンプワークを刻むことによってサンダーバードの顔等、細部が描き出されています。
キャッチーな印象を持つサンダーバードモチーフですが、インゴット(銀塊)から成形された地金や武骨なスタンプワークなど、ナバホの伝統的な技術やハンドメイドの味わいが感じられるピース。前述のカタログにおいても『This is our best selling brooch』と紹介されています。
また、本作はツーリスト向けにある程度類似したものが沢山作られたはずですが、スタンプワークのパターンやターコイズ、リポウズの有無等、ほとんど全てそれぞれに異なったディテールやデザインを持ち、一点物としての価値を有しています。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのが本作の様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。

多い時には20名以上の職人を雇っていたようですので、その作家を特定することはできませんが、後の有名作家の手による作品の可能性を大いに持ったピースです。


モチーフの【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。
ジュエリーでは『限界の無い幸福』を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。


こちらの作品も、サンダーバードのキャッチーでアイコニックなデザインですが、チープな印象を持たずアンティーク独特の重厚な雰囲気も感じさせる作品です。また、本作の様なサンダーバードモチーフの作品は、男性向けのアクセサリーとしても使い勝手が良く、さり気なく『ギャップ』と『遊び心』を与えてくれるアイテムであり、スタイルに奥行きをもたらすことが出来るビンテージアイテム。また、ナチュラルで奥行きのある佇まいやターコイズが付かないシルバーのみの質感は、性別やスタイルを問わず馴染みやすく、アウターのアクセントととしてラペルや襟等にもフィットしますし、ハット等のワンポイントにも使い勝手の良いピースです。

また、ガンズクラフト社製という希少価値と共に量産されたツーリストアイテムにはない味わいとアンティーク工芸品としての味わいも持ち、コレクタブルで長くご愛用いただけるアンティークピンだと思います。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションも経年によるシルバーのクスミやハンドメイド特有の制作上のムラが見られますが、使用感は少なく良好な状態です。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、ツーリストアイテムとしてオーセンティックなアイテムながら素晴らしい造形センスを感じさせる作品。横に長くバー状のサンダーバードシェイプが特徴的なアンティーク/ビンテージピンブローチです。

20世紀前半頃にアメリカ中西部の観光客向けに制作された【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれるスーベニアアイテム(土産物)の一つ。しかしながら全ての工程がハンドメイドによって仕上げられており、当時【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】ユリウス・ガンズサウスウエスタンアーツアンドクラフツ(以下ガンズクラフト社)の出版したカタログ資料やスタンプ(鏨)のデザインやディテールによって、当時サンタフェに在った同工房で制作された物と判断できる作品です。
そしてまた、後に【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイル等と呼ばれる【Arrow Novelty】や【BELL】、【Maisel's】等で量産されたピースのデザインソースになった作品であると推測されます。

おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形された地金のシルバーは、機械によるプレスではなく手作業により特徴的な細長いサンダーバードのシェイプにカッティングされており、クチバシの部分など細かな仕事が施されています。さらに、力強いスタンプワークを刻むことによってサンダーバードの顔等、細部が描き出されています。
キャッチーな印象を持つサンダーバードモチーフですが、インゴット(銀塊)から成形された地金や武骨なスタンプワークなど、ナバホの伝統的な技術やハンドメイドの味わいが感じられるピース。前述のカタログにおいても『This is our best selling brooch』と紹介されています。
また、本作はツーリスト向けにある程度類似したものが沢山作られたはずですが、スタンプワークのパターンやターコイズ、リポウズの有無等、ほとんど全てそれぞれに異なったディテールやデザインを持ち、一点物としての価値を有しています。


【Julius Gan's Southwestern Arts and Crafts】(以下SWAC)は、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって1915年、サンタフェプラザに小さなインディアンアート/アンティークショップとして創業し、その後、サンタフェでも最大級の店に成長していきます。1927年ごろからは独自にナバホ・プエブロのインディアンシルバースミスを雇い入れ、店頭にてその作業を見せるスタイルで運営されていました。 雇われていたアーティストは、非常に豪華で、その後有名作家として名を馳せる人物が多いのも特徴と言えます。 それは、【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース、【David Taliman】デビッド・タリマン、【Mark Chee】マーク・チー、そして【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ等、非常に優秀で後世にも多大な影響を与えた作家たちが所属していました。
そのため、当時からSWACの作品は大変評価が高くトラディッショナルなスタイルを守りながらも独自性のある作品も多く作られました。 しかし、その歴史は平坦でなかったようです。

SWACでは、現在フレッド・ハービースタイルと呼ばれるBELLやMaisel's等のメーカーとは異なり、一人の作家がすべての工程を担い、材料の加工から仕上げまでを行っていましたが、いち早くシルバーシート/ゲージ(銀板)材料の導入を行いました。そのため、政府(米国公正取引委員会)の介入を受けることになり、Maisel's等と同様に扱われることになってしまいます。そして、1930年代中ごろには国立公園内等での販売が出来なくなってしまいました。
そこで、復権のために導入されたのが本作の様に『S』の刻印を持つ【Slug Silver】です。 Slug Silverは、それまでのインゴットに比べると小さなコインシルバーの塊で、大きく扱いにくいインゴットよりも効率がよく、制作しやすかったようです。前述の【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナもSWCA在籍時にはこの『S』の刻印を使用していたと証言しています。

現在、【Fred Harvey Style】は明確な定義がなく、Fred Harvey Companyもレストランやホテル等の観光施設経営でだけでなく、もともとはインディアンアートトレーダーとしての側面を持っていました。 そのため、こちらのSWACやSeligman's、GARDEN OF THE GODS TRADING POST等も旅行者に向けた「スーベニアビジネス」・「ツーリストジュエリー」と言う意味では量産化した工房のBELLやMaisel'sと同様です。
ただし、現代において多くのフレッド・ハービースタイルと呼ばれる作品の多くが、Arrow NoveltyやBELL、Maisel's、Silver Arrowの分業化や量産化を推し進めたメーカーのピースであることを踏まえると、こちらの様に全行程を一人の作家が担当し、ベンチメイドによりすべて手作業で仕上げられている作品はフレッド・ハービースタイルの作品群(マスプロ)とは一線を画しています。

また、もう一つのSWACの特徴としては半数以上の職人が在宅で仕事をし、定期的に作品を収めるスタイルをとっていたことです。そのため、SWACが供給する独特のコマーシャルスタンプ(量産化された鏨)も使用しながら、上質なターコイズや安定した質のコインシルバー(Slug Silver)も供給されたことで、それぞれがハイクオリティーで個性的な作品を残すことになったようです。

さらに、現代においてもチマヨ織物を用いたジャケット等で知名度を持つ【Ganscraft】ガンズクラフト社と同じカンパニーであり、パースと呼ばれるチマヨ織のポーチを最初に制作・販売した工房としても有名です。

多い時には20名以上の職人を雇っていたようですので、その作家を特定することはできませんが、後の有名作家の手による作品の可能性を大いに持ったピースです。


モチーフの【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。
ジュエリーでは『限界の無い幸福』を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。


こちらの作品も、サンダーバードのキャッチーでアイコニックなデザインですが、チープな印象を持たずアンティーク独特の重厚な雰囲気も感じさせる作品です。また、本作の様なサンダーバードモチーフの作品は、男性向けのアクセサリーとしても使い勝手が良く、さり気なく『ギャップ』と『遊び心』を与えてくれるアイテムであり、スタイルに奥行きをもたらすことが出来るビンテージアイテム。また、ナチュラルで奥行きのある佇まいやターコイズが付かないシルバーのみの質感は、性別やスタイルを問わず馴染みやすく、アウターのアクセントととしてラペルや襟等にもフィットしますし、ハット等のワンポイントにも使い勝手の良いピースです。

また、ガンズクラフト社製という希少価値と共に量産されたツーリストアイテムにはない味わいとアンティーク工芸品としての味わいも持ち、コレクタブルで長くご愛用いただけるアンティークピンだと思います。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションも経年によるシルバーのクスミやハンドメイド特有の制作上のムラが見られますが、使用感は少なく良好な状態です。
Size

縦 約1.3㎝   横 約7.7㎝   

Material

Silver (probably Ingot Silver)