【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルや【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーと呼ばれる1910年代～1950年代当時、観光客向けに生産されたスーベニアアイテムの一つで、サンダーバードのシェイプに深遠な表情のグリーンターコイズのセットされたアンティーク/ビンテージピンブローチです。

1930年代後半～1940年代頃のピースと思われ、ツーリストジュエリーらしいサンダーバードシェイプがキャッチーな印象のピン。ツーリストアイテムとしては、比較的厚くしっかりとしたシルバーをベースに、程よいサイズで使いやすいシェイプにカットされています。センターには美しいグリーンターコイズがセットされており、全体に施された細かなスタンプワークによってサンダーバードの細部が描き出されています。
制作工程には機械が用いられているため、マシン&ハンドメイドのハイブリッドなピースです。ツーリストジュエリーの為、ある程度は生産されていると思われますがその現存数は少なく、貴重な物となっています。

また、アンティークピースの為セットされたターコイズの鉱山を特定することは出来ませんが、現在も艶やかなハイグロスを美しい石です。クラシックな印象を持つ深いグリーンで、こちらのピンが持つアンティークツーリストジュエリーらしいイメージにフィットした味わい深い表情を持つターコイズです。


またこちらは、コロラド州デンバーでツーリスト向けのジュエリーを最も古くから製造していたことで知られる【Harry Heye Tammen】H.H.タンメン社で作られたものと考えられますが、同社から独立したニューヨークのメーカー【Arrow Novelty】アローノベルティ社や1923年にニューメキシコ州アルバカーキで創業され、多くのナバホやプエブロの職人が所属した有名工房【Maisel's Indian Trading Post】マイセルズ インディアントレーディングポスト等でも類似品が製造されており、こちらにはショップマークやホールマーク(作者のサイン)が入らない為、正確な背景は不明となっています。


【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。 ジュエリーでは、『限界の無い幸福』を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。


サンダーバードのモチーフはキャッチーでポップな印象ですが、ビンテージ特有の質感等によりクラシックで渋い雰囲気も感じさせます。また、エンブレムの様なシェイプによって男性的でミリタリーアイテムにもフィットするような高い汎用性を持っており、性別やスタイルを問わず馴染みやすいピンブローチです。

また、こちらのようなピンはアウターのアクセントととして、ラペルや襟等にもフィットしますし、ハット等のワンポイントにも使い勝手の良いアイテムです。
さらにアイコニックなサンダーバードの印象は、男性向けのアクセサリーには重要な要素である『ギャップ』と『遊び心』を与えてくれるアイテムであり、さり気なくスタイルに奥行きをもたらすことが出来るビンテージアイテムです。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションはシルバーに多少のクスミや僅かな使用感等が見られますが、ダメージはなく良好です。