【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、クオリティーの高いシルバーワークをベースにスクエアカットのナンバーエイトターコイズがセットされたハイエンドなアンティーク/ビンテージバングルです。

1940年代後半～1960年代頃に作られた作品と思われ、インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンドは心地よい重量感を持っています。そして、非常に力強くプリミティブなシルバーワークによってサイドからフロントに向かって3本に割り開かれた『スプリットシャンク』と呼ばれるナバホの伝統的なスタイルに造形されており、それによってクラシックでどこか厳かな印象に仕立てられています。そのセンターにはスクエアカットされたターコイズがセットされており、ベゼル(覆輪)には単独のスクエアワイヤー(断面が正方形のシルバーワイヤー)を捻ることで作り出したツイステッドワイヤーが施され、バンドとの間にはシルバーボールが配されています。さらに、バンドにはアロー等のスタンプワークが力強く刻まれており、すべてディテールがナバホの伝統的な技術によって武骨ながらも丁寧に仕上げられています。
セットされたターコイズはオールドナンバーエイトターコイズと思われます。ペールトーンですが、澄んだ水色にグリーンのグラデーションやブラウンウェブが入り、少しマットな質感になっていますが、クラックやチップのダメージはなく現在も高い硬度を感じさせる石です。

また、それらのデザイン/造形やスタンプ(鏨)、ディテールや完成度、そして美しいターコイズの選択などは、ナバホの偉大なシルバースミスである【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)等、ズニプエブロの【C. G. Wallace Trading Post】C.G.ウォレストレーディングポストに作品を供給していたとされる20数人のナバホ出身作家や、多くの傑作を残した【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させます。そしてこのようなスタイルは、コンテンポラリー作家の中でも素晴らしい技術を持つ【Perry Shorty】ペリー・ショーティー等が受け継ぎ、現在でも制作している造形の一つとなっています。
こちらの作品の正確な作者を特定することはできませんが、その技術や造形センス、スタンプ(鏨)ツールなどのクオリティは上記の作家達を想起させます。


ビンテージナバホジュエリー独特の武骨でワイルドな印象と共に、クラシックで完成されたデザインや丁寧に作りこまれたシルバーワークは、アンティーク作品ながらどこかエレガントな魅力を放っています。
また、渋いシルバーの質感や奥行きのあるスタンプワーク、ナチュラルで美しいターコイズによって、素朴でナチュラルな表情も与えられ、多くのスタイルにとても良く馴染みやすい印象のバングルとなっています。

腕に対する重量感・装着感も素晴らしく、オーセンティックな造形スタイルの作品ですが、探して見つかるアイテムではなく大変希少なピースの一つであり、トレジャーハントプライスな作品となっております。

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コンディションもビンテージとしては良好です。シルバーは全体に黒くなっていますが、あまり使用感を感じない状態を保っています。また、石は指で圧迫することで極僅かに動きがあるようですが、通常の着用で外れたりするとこはありません。ご使用にあたって不安のないコンディションとなっています。