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JPH002599

【Victor Coochwytewa】 Hopi Vintage Silver Overlay Pin c.1950

【Victor Coochwytewa】 Hopi Vintage Silver Overlay Pin c.1950
63,800 円(税込)
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【Hopi】ホピの巨匠【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)による作品で、ホピ族によるオーバーレイ技法黎明期のピースの為、現代のエッジーな印象よりも素朴で柔らかな表情を持つ作品。Victor Coochwytewa晩年の作品に比べると同作者の強い個性等は感じられませんが、素朴ながら洗練された完成度を持つビンテージピンブローチです。

また、こちらの作品は1950年代~1960年代初頭に制作されたピースと思われ、裏側には氏のホールマーク『Rain Cloud(雨雲)』と共に、Hopi Silvercraft Cooperative Guild 通称「ホピギルド」を表すホールマークである『Sunface』が刻まれています。

古いオーバーレイ作品の特徴といえる、厚みの異なったシルバーを用いており、薄いシルバープレートをベースにして、紋様がカッティングされた厚いシルバープレートがオーバーレイされています。さらにハンマーワークによってアールがつけられ、中央が膨らむ立体的で美しい曲線・曲面が与えられています。このようなハンマーワークによる立体的な造形なども現代の作品ではあまり見られなくなったディテールの一つです。
また、カッティングによって描き出された紋様は作者のホールマークと同じレインクラウド/雨雲や水の流れを図案化したものと思われます。ホピを含むほとんどのプエブロの人々は基本的に農耕民族であり、こちらの紋様が表している『雨雲』や『水』は、生活に欠せず作物を育てるためにも不可欠であり、強い思いが込められた伝統的なモチーフの一つです。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、そしてこちらの作者である【Victor Coochwytewa】等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワは1922年生まれで、クラン(ホピ特有の氏族)は『Waterhouse』、アリゾナ州北東部のションゴポーヴィで育ちました。ホピにおけるオーバーレイ技法の生みの親でもある【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)からシルバースミスとしての技術を教わり、1941年頃にはウィンズローのフレッド・ハービー社で働いていた記録が残っています。その後、第二次世界大戦に従軍し1946年からフォートウィンゲートインディアンスクールでレザークラフトとシルバー彫金のクラスを受講したようです。1950年代には【Hopi SilverCraft Guild】ホピシルバークラフトギルド(通称ホピギルド)のメンバーとして制作を続け、この頃から後進の指導などにも携わっていました。
また同氏は、自身のシルバー技術を高めるために前述の様にレザーワーク等を習得したり、金やダイヤモンドをオーバーレイのデザインに落とし込む技術もスコッツデールのジュエリーデザイナーに教わることで身に付けるなど、生涯を通して新しい取り組み、ジュエリーの可能性を模索し続けました。
独自の造形/デザインと共にオーバーレイ技術を初期に取り入れ、ホピのスタイルとして定着させた作家の一人でもあり、ダイヤモンドを取り入れた最初の作家としても知られています。とても長いキャリアの中で自身の作品を常に進化させ、ホピらしい感性と独特のセンスを感じさせる傑作を多く残しています。
1994年には、Arizona Indian Living Treasure Award(アリゾナ州人間州宝)に認定され、現在では大英博物館でもその作品が展示されています。2000年代に入ってからも精力的に新しいジュエリーを制作しておられましたが、2011年に亡くなっています。

こちらの様に1950年代の作品では、個人のホールマークと共にホピギルドの刻印が入り、1960年代の作品は個人のホールマークのみとなっています。1970年代後半頃からは、現在も素晴らしいジュエリーを展示するセドナのギャラリー【Kopavi Gallery】の為に多くの作品を制作し、同店のショップマークがホールマークと共に施されています。


【Hopi SilverCraft Guild】【Hopi Silvercraft Cooperative Guild】)※以下ホピギルドは、1949年に発足したホピ族の職人により組織され、創設メンバーには当時すでにオーバーレイと云う新しいスタイルを確立し成功をおさめていた【Paul Saufkie】ポール・スフキー、そして絵画でも多くの傑作を残したアーティスト【Fred Kabotie】フレッド・カボティ(1900-1986)がおり、彼らが彫金クラスを開設することで、非常に多くのホピシルバースミスを育てました。現在、巨匠として知られるホピのアーティストも若いころには、そのほとんどがホピギルドに所属していたと言えます。そして、前述の創設メンバー二人の精力的なエキジビジョンやプロモーション活動により、オーバーレイと言う技術をホピの特徴的な技術・スタイルとして確立しました。
ホピギルドでは、ナバホギルドとは違い個人のホールマークも初期から認められており、その多くはこちらの作品の様にギルドのスタンプと共に個人のホールマークが刻まれています。また、ナバホギルド以上に後進の教育・育成に力を注いだようです。それは、ジュエリー以外の絵画や織物、彫刻等多くのアーティストを支援し、1970年代にはFred Kabotieの息子である【Michael Kabotie】マイケル・カボティー(1942-2009)の成功にも繋がっていきました。


こちらの作品もホピ独特のオーバーレイ技術が発展途上にあった時期に制作されたピースであり、自然をモチーフに図案化されたデザインは日本人にも共通する素朴でナチュラルでありながら、どこかグラフィカルでモダンな印象もあり、クリーンでシックなイメージも併せ持っています。
また、多くのアイテムに馴染む程よいサイズ感はさり気なく使いやすい印象で、ハットやバッグ等、色々な使い方ができると思われ、性別やスタイルを問わずお使いいただけると思います。

オーバーレイ技術黎明期でありながらすでに高い完成度を誇り、構築的で現代的な印象があり、Victor Coochwytewaによる、何気ないデザイン/造形ながら史料価値も高い作品です。

◆着用サンプル画像(4枚)はこちら◆


コンディションは多少の使用感と細かなキズは見られますが、ダメージやリペアの跡などはなく、良好な状態を保っています。ニードルのフックパーツに僅かな変形があり、少しストッパーの動きが硬くなっていますが、ご使用上に問題のない程度となっています。
【Hopi】ホピの巨匠【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)による作品で、ホピ族によるオーバーレイ技法黎明期のピースの為、現代のエッジーな印象よりも素朴で柔らかな表情を持つ作品。Victor Coochwytewa晩年の作品に比べると同作者の強い個性等は感じられませんが、素朴ながら洗練された完成度を持つビンテージピンブローチです。

また、こちらの作品は1950年代~1960年代初頭に制作されたピースと思われ、裏側には氏のホールマーク『Rain Cloud(雨雲)』と共に、Hopi Silvercraft Cooperative Guild 通称「ホピギルド」を表すホールマークである『Sunface』が刻まれています。

古いオーバーレイ作品の特徴といえる、厚みの異なったシルバーを用いており、薄いシルバープレートをベースにして、紋様がカッティングされた厚いシルバープレートがオーバーレイされています。さらにハンマーワークによってアールがつけられ、中央が膨らむ立体的で美しい曲線・曲面が与えられています。このようなハンマーワークによる立体的な造形なども現代の作品ではあまり見られなくなったディテールの一つです。
また、カッティングによって描き出された紋様は作者のホールマークと同じレインクラウド/雨雲や水の流れを図案化したものと思われます。ホピを含むほとんどのプエブロの人々は基本的に農耕民族であり、こちらの紋様が表している『雨雲』や『水』は、生活に欠せず作物を育てるためにも不可欠であり、強い思いが込められた伝統的なモチーフの一つです。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、そしてこちらの作者である【Victor Coochwytewa】等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワは1922年生まれで、クラン(ホピ特有の氏族)は『Waterhouse』、アリゾナ州北東部のションゴポーヴィで育ちました。ホピにおけるオーバーレイ技法の生みの親でもある【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)からシルバースミスとしての技術を教わり、1941年頃にはウィンズローのフレッド・ハービー社で働いていた記録が残っています。その後、第二次世界大戦に従軍し1946年からフォートウィンゲートインディアンスクールでレザークラフトとシルバー彫金のクラスを受講したようです。1950年代には【Hopi SilverCraft Guild】ホピシルバークラフトギルド(通称ホピギルド)のメンバーとして制作を続け、この頃から後進の指導などにも携わっていました。
また同氏は、自身のシルバー技術を高めるために前述の様にレザーワーク等を習得したり、金やダイヤモンドをオーバーレイのデザインに落とし込む技術もスコッツデールのジュエリーデザイナーに教わることで身に付けるなど、生涯を通して新しい取り組み、ジュエリーの可能性を模索し続けました。
独自の造形/デザインと共にオーバーレイ技術を初期に取り入れ、ホピのスタイルとして定着させた作家の一人でもあり、ダイヤモンドを取り入れた最初の作家としても知られています。とても長いキャリアの中で自身の作品を常に進化させ、ホピらしい感性と独特のセンスを感じさせる傑作を多く残しています。
1994年には、Arizona Indian Living Treasure Award(アリゾナ州人間州宝)に認定され、現在では大英博物館でもその作品が展示されています。2000年代に入ってからも精力的に新しいジュエリーを制作しておられましたが、2011年に亡くなっています。

こちらの様に1950年代の作品では、個人のホールマークと共にホピギルドの刻印が入り、1960年代の作品は個人のホールマークのみとなっています。1970年代後半頃からは、現在も素晴らしいジュエリーを展示するセドナのギャラリー【Kopavi Gallery】の為に多くの作品を制作し、同店のショップマークがホールマークと共に施されています。


【Hopi SilverCraft Guild】【Hopi Silvercraft Cooperative Guild】)※以下ホピギルドは、1949年に発足したホピ族の職人により組織され、創設メンバーには当時すでにオーバーレイと云う新しいスタイルを確立し成功をおさめていた【Paul Saufkie】ポール・スフキー、そして絵画でも多くの傑作を残したアーティスト【Fred Kabotie】フレッド・カボティ(1900-1986)がおり、彼らが彫金クラスを開設することで、非常に多くのホピシルバースミスを育てました。現在、巨匠として知られるホピのアーティストも若いころには、そのほとんどがホピギルドに所属していたと言えます。そして、前述の創設メンバー二人の精力的なエキジビジョンやプロモーション活動により、オーバーレイと言う技術をホピの特徴的な技術・スタイルとして確立しました。
ホピギルドでは、ナバホギルドとは違い個人のホールマークも初期から認められており、その多くはこちらの作品の様にギルドのスタンプと共に個人のホールマークが刻まれています。また、ナバホギルド以上に後進の教育・育成に力を注いだようです。それは、ジュエリー以外の絵画や織物、彫刻等多くのアーティストを支援し、1970年代にはFred Kabotieの息子である【Michael Kabotie】マイケル・カボティー(1942-2009)の成功にも繋がっていきました。


こちらの作品もホピ独特のオーバーレイ技術が発展途上にあった時期に制作されたピースであり、自然をモチーフに図案化されたデザインは日本人にも共通する素朴でナチュラルでありながら、どこかグラフィカルでモダンな印象もあり、クリーンでシックなイメージも併せ持っています。
また、多くのアイテムに馴染む程よいサイズ感はさり気なく使いやすい印象で、ハットやバッグ等、色々な使い方ができると思われ、性別やスタイルを問わずお使いいただけると思います。

オーバーレイ技術黎明期でありながらすでに高い完成度を誇り、構築的で現代的な印象があり、Victor Coochwytewaによる、何気ないデザイン/造形ながら史料価値も高い作品です。

◆着用サンプル画像(4枚)はこちら◆


コンディションは多少の使用感と細かなキズは見られますが、ダメージやリペアの跡などはなく、良好な状態を保っています。ニードルのフックパーツに僅かな変形があり、少しストッパーの動きが硬くなっていますが、ご使用上に問題のない程度となっています。
Size

縦 約3.8㎝   横 約3.8㎝ 

Material

Silver