ナバホの古典期の作品と思われる大変古いスタンプワークが施されたバングルです。
上下に施された台形のスタンプなど、1890年代頃からみられる大変古いタガネ(刻印)が使われており、『ファーストフェイズ』とか『古典期』と呼ばれるインディアンジュエリーの創成期の物ではないかと思われますが、ターミナルからセンターにかけて少し幅の広くなる造形などから1910年代前後の作品と推測されます。
当時のタガネはその後にそのまま受け継がれたりしていますので、1940年頃まで可能性はあると思います。
インゴット製法によるバングルですので鍛造され、同じサイズ、同じ厚みの物に比べ大変に重量感があり、スタンプワークも大変深く力強い作品です。史料価値も高いピースかと思います。
コンディションも良好です。大変長い年月を経て、シルバーは黒くなっており、製造時のキズなどはありますが、ダメージ、修理後などはありません。