【NAVAJO】ナバホの作家【Chris Billie】クリス・ビリー作、武骨な表情を見せるトゥーファキャストで成形され、ワイルドでアンティークのような雰囲気と現代的で洗練された印象的を持ったリングです。
重厚で分厚いシャンク/地金のエッジに刻みが施されており、簡潔ながら手の込んだ仕事によって構成されたピースです。さらに、アンティーク作品にみられる造形を踏襲したライン模様がファイルワークによって刻み込まれており、シンプルながら効果的なディテールとなっています。
またこちらの作品は、Chris Billieが得意とするトゥーファキャストで造形された当店オリジナルオーダー作品であり、プリミティブで武骨な印象を持ちながらシンプルで洗練された完成度を持つリングです。
【Chris Billie】クリス・ビリーは、トゥーファキャストにこだわってジュエリー制作をしているナバホのアーティストで、今では数少ないナバホの伝統的な技術に真摯に向き合って制作を続けている人物です。
前職は救急救命士をしており、ジュエラーとしてのキャリアはまだまだ浅い作家ですが、誠実で責任感のある人柄で、若いころに【Perry Shorty】ペリー・ショーティーよりジュエリー制作の基礎を学んでいることもあってか、手間と技術を要する昔ながらの製法・技術を守りながら新しいスタイルも模索しています。 それは、ナバホジュエリーにおいて大変重要なスタンプ(鏨)を全てオリジナルで制作していることからもうかがい知ることができ、シルバーゲージを使わず、全てトゥーファキャストで地金から制作しているスタイルもナバホのアンティークに近い質感や雰囲気を生み出すことにつながっていると思われます。
ホールマークは通常、『KRS』が入ります。『KRS』は小さいころからの呼び名であり、本人にも理由は不明とのことですが、物心ついたときには母親からも『KRS』と呼ばれていたようです。 そのため、本名のイニシャルとは関係なくKRSを使用しているそうです。
今後は、アートショーなどでアワードを受賞し、その知名度と作品の価値を高めていくことが大いに期待される作家の一人です。
【Tufa Cast】トゥーファキャストとは・・・・
トゥーファストーンという石を使用したナバホ族の伝統的な鋳造製法です。材料となるのはトゥーファ鉱山より採掘される軽石のようなとても柔らかい石(トゥーファストーン)で、これを削ることによって作品の型を制作します。
2枚用意されたトゥーファの片方にデザインを彫刻し、2枚合わせたトゥーファの溝にシルバーを流し込んで行う鋳造製法です。
量産には向かず、多くが一点物の作品になり手間もかかるため、多くのアーティストが扱う技術ではありません。
しかしながら、その仕上がりは石の質感を活かすことで、大地の自然な表情を切り取ったような独特の質感が表現でき、ホピの巨匠【Charles Loloma】チャールズ・ロロマも好んで用いた手法です。 そこに現れるシルバーの表情はとても荘厳で自然に溶け込むような雰囲気を持っています。
当店では数少ないコンテンポラリー(現代作家)のピースですが、トゥーファキャスト独特の奥行きのある質感と、伝統を踏襲した昔ながらの技術で作り上げられたリングは、高い完成度と武骨でナチュラルな印象を併せ持ち、性別を問わず多くのスタイルにフィットする秀逸な作品です。
また、こちらのような作品は経年変化により年月を経てその表情を変化させていく特徴も持っています。
構築的で無駄のないデザイン/造形は、長年にわたってご愛用いただける普遍的な完成度を持った作品です。
こちらの作品は画像にある サイズ 26号のご用意もございますのでペアリングとしてもご着用いただける作品です。※こちらの作品は17号程度で、2つの画像では小さい方の個体になります。
着用画像はこちら↓
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新品・未使用品。 ハンドメイドによる造形ですので、僅かな制作上のムラ等が見られます。