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JPO005395

【Austin Wilson】 Stamped Silver Concho Pin/Buckle c.1935~

【Austin Wilson】 Stamped Silver Concho Pin/Buckle c.1935~
110,000 円(税込)
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【Austin Wilson】 Stamped Silver Concho Pin/Buckle  c.1935~
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【NAVAJO】ナバホの偉大なシルバースミス兄弟の兄【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、又は弟の【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)による作品。オーバル型のコンチョをベースに秀逸なスタンプワークが施されており、ナバホの伝統的な技術・製法で形作られながら、長いキャリアと卓越した技術を持った作者の個性や高い完成度、素晴らしいクオリティを有するビンテージ/アンティークピンブローチです。

内側には「ボウ&アロー」のホールマーク(作者のサイン)が刻印されており、兄弟どちらの物か明確ではありませんが、間違いなくAustin WilsonかIke Wilsonによる作品であり、可能性としては兄であるAustin Wilsonによる作品である可能性が高いピースです。

大変長いキャリアを誇る作者であり、制作された時期を正確に特定するのは困難ですが、造形スタイルやシルバーワーク等からは1930年代後半~1950年代頃の作品と推測されます。
インゴットシルバー(銀塊)から成形された重厚なシルバーをベースにしたコンチョは、少し大きめのオーバルシェイプに形作られ、エッジは『スキャロップドエッジ』(ホタテ貝)とも呼ばれる細かな動きのあるシェイプに造形されています。またそのエッジのシェイプに合わせ、細かなスタンプワークが刻まれています。さらに、その内側部分には『チェイシング/Chasing』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術により、しっかりとした凹凸による立体的なラインが作り込まれています。さらに、中央から上下左右に対称なスタンプワークが施されており、ズニのトレーディングポストで活躍したナバホのシルバースミスであるウィルソン兄弟らしく、どこか有機的で柔らかな印象を受けるスタンプ(鏨)のデザインとなっています。
これら『スタンプワーク』は、スタンプ/鏨ツールを打ち付けることによってシルバーに文様を刻みこんでいますが、そのツール(鏨)はシルバーよりも硬い鉄(鋼)で作られています。その為、その加工はジュエリー制作よりもはるかに高い難易度となります。また、ナバホジュエリーにおけるスタンプワークは、古くからその根幹を成す技術の一つであり、シルバースミスの「技術力」は、スタンプツールを制作する「技術力」次第であり、優れたシルバースミスはイコール優れたスタンプメーカーです。また、スタンプのクオリティは現代作品とビンテージ作品を見分ける上でも大きな特徴となります。1950年代以前の作品で見られる1920年代~1940年代に作られたスタンプツールの多くは、非常に細かな文様を刻むことが出来る高い質を持つことが特徴となっています。

また、ハンマーワークによって全体にアール(曲面)が施されており、中央が柔らかく膨らむ立体的な造形になっています。これは現在多くみられる凸と凹の金型ツールを用いた技術ではなく、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで成形されています。
それらの丁寧なシルバーワークによってナバホジュエリーらしくも強いオリジナリティと素晴らしい上質感、それに派手さはありませんがジュエリーとしての高い品位が与えられた作品です。

本作は元々ピンブローチとして制作されたものと思われますが、裏面にはニードルパーツ以外に、リンクベルト用と推測されるフックパーツとループが備えられています。さらに、中央には小さな穴が残っており、意匠として作られた穴か、もとは何か別の装飾が施されていた跡か不明となっています。


【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンと【Ike Wilson】アイク・ウィルソンは、ナバホ族の兄弟であり、二人とも1901年生まれで、一説にはアングロ/白人の血が入っていたのではないかとされています。インディアンジュエリー作家の第二世代、セカンドジェネレーションと呼ばれる【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、 ホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)、等と同世代であり、インディアンジュエリーの『作家』として活動を始めた最初期の一人です。
二人ともナバホリザベーションに生まれますが、弟のIke Wilsonが先にシルバースミスとして【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレス(1898-1993)の経営するズニプエブロのC. G. Wallace Trading Postで仕事を始めます。その後、兄であるAustin Wilsonを同じC. G. Wallace Trading Postに誘いれたようです。キャリア中期以降は、ズニプエブロに存在するC. G. Wallace以外のトレーダーにも作品を供給しており、多くの素晴らしい作品を生み出しました。それは、彼らによる多くの作品がすでにミュージアムに収蔵されていることからも作家としての独自性やシルバースミスとしての高い技術がうかがえます。

また、C. G. Wallace はZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーでしたが、1920年代にナバホのシルバー彫金技術を必要としてIke Wilsonを登用したとされており、所属するジュエリー作家の多くがズニのジュエラーでした。そのため、Austin WilsonとIke Wilsonの兄弟の作品の中には、その当時ではほとんど考えられなかったズニの作家との共作と思われるチャンネルインレイ技術が使われた作品などが見つかっています。ただし、二人は基本的にシルバーワークを専門としており、ナバホのトラディッショナルな技術をベースに、ズニの作家による石のカットやカービングと彼らのシルバーワークを組み合わせたピースが残されています。その技術・技法はナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、そのデザインスタイルやナバホジュエリーにはあまり見られない繊細な仕事には、ズニの影響が感じされます。

ブレスレットやリングなど、トラディショナルなナバホスタイルを踏襲した作品が多く見つかっていますが、ボックスやカトラリー等多岐にわたるシルバー作品を残しており、伝統的な技術を踏襲しながらも新しいスタイルや実験的な造形のピースも見られ、そのクリエイティブな作風や美意識は後世の作家にも多くの影響を与えています。さらに、1941年発足の職人団体【The Navajo Arts & Crafts Guild】 ナバホギルドのメンバーとしてもその名前が残されています。

ホールマーク(作家のサイン)については、こちらのピースと同じボウ&アローの刻印が多く見つかっています。ただしそれが、兄弟の内でどちらのサインであるか明確になっていません。参考資料によっては、こちらのボウ&アローの刻印が弟のIkeのサインとされていますが、当店の見解としては1960年代まで制作していたと考えられる兄のAustinのサインである可能性が高いと推測しており、共通のホールマークであった可能性も排除できません。また、トマホークモチーフの刻印やホーガンモチーフのものなども同作者のものとして紹介されていることがありますが、C. G. Wallace Trading Postには、二人以外にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等、一説には二十数人と言われるナバホ出身のシルバースミスが作品を供給していたと云われており、オースティン・ウィルソンかアイク・ウィルソン、それぞれのサイン/ホールマークを断定するのは大変困難だと思われます。
またそれは、AustinとIkeが1歳ほど年の離れた兄弟である事が、最近のErnie Bulow氏の研究・調査によって判明したばかりであり、それまでは同一人物とされていました。それらの研究経過からもまだまだ不明点が多く、ホールマーク等の詳細について判断するにはまだまだ今後の研究・調査が必要と思われます。
当時の高名な作家と同じようにホールマークの刻印されていない作品も確認されていますが、当時の作家の中では多作であり、比較的ホールマークの刻印されたピースが残っている作者です。

弟の【Ike Wilson】 は1942年に事故で亡くなられています。兄の【Austin Wilson】はその後も素晴らしい作品を多く残して1976年に亡くなっており、その技術やスタンプ(鏨)ツールはIkeの妻であった【Katherine Wilson】などが少しの間引き継いでいたようです。
また、Ike Wilsonの孫にあたるのが、コンテンポラリージュエリーの有名作家【Harry Morgan】ハリー・モーガン(1946-2007)です。


こちらの作品もそんな【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンによるナバホの古典スタイルを踏襲しながらも、ズニジュエリーの価値観や美意識の影響を感じさせる作品です。それは一見、オーセンティックでナバホの1910年代以前の作品のようにも感じられますが、スタンプワークの生み出すデザインやその表情には農耕民族であるズニ族の植物や自然現象を重んじる意識を宿し、他に類を見ないスペシャリティとなっているようです。

また、少し大きめでボリューム感のある作品ですが、シルバーのみで構成されている為、多くのアイテムに馴染みやすく、裏面にループやフックパーツが備えられている為、ピンブローチとしてだけではなく、スカーフリングやボロタイのスライダー/オーナメントとしてもご使用いただけ、非常に使い勝手の良いピースとなっています。

【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンが残した貴重なピースであり、同作者の持つキャリアの背景を想起させるオリジナリティを持ち、極限まで高められたシルバーワークによりアートピース/ウェアラブルアートとしても高く評価されるジュエリー作品です。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションもシルバーのクスミが見られる程度で良好な状態です。中央には小さな穴がありますが、意匠として作られたディテールか後年にリフォームされたことによるものか、何か装飾が付いていた跡なのか不明となっています。
【NAVAJO】ナバホの偉大なシルバースミス兄弟の兄【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、又は弟の【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)による作品。オーバル型のコンチョをベースに秀逸なスタンプワークが施されており、ナバホの伝統的な技術・製法で形作られながら、長いキャリアと卓越した技術を持った作者の個性や高い完成度、素晴らしいクオリティを有するビンテージ/アンティークピンブローチです。

内側には「ボウ&アロー」のホールマーク(作者のサイン)が刻印されており、兄弟どちらの物か明確ではありませんが、間違いなくAustin WilsonかIke Wilsonによる作品であり、可能性としては兄であるAustin Wilsonによる作品である可能性が高いピースです。

大変長いキャリアを誇る作者であり、制作された時期を正確に特定するのは困難ですが、造形スタイルやシルバーワーク等からは1930年代後半~1950年代頃の作品と推測されます。
インゴットシルバー(銀塊)から成形された重厚なシルバーをベースにしたコンチョは、少し大きめのオーバルシェイプに形作られ、エッジは『スキャロップドエッジ』(ホタテ貝)とも呼ばれる細かな動きのあるシェイプに造形されています。またそのエッジのシェイプに合わせ、細かなスタンプワークが刻まれています。さらに、その内側部分には『チェイシング/Chasing』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術により、しっかりとした凹凸による立体的なラインが作り込まれています。さらに、中央から上下左右に対称なスタンプワークが施されており、ズニのトレーディングポストで活躍したナバホのシルバースミスであるウィルソン兄弟らしく、どこか有機的で柔らかな印象を受けるスタンプ(鏨)のデザインとなっています。
これら『スタンプワーク』は、スタンプ/鏨ツールを打ち付けることによってシルバーに文様を刻みこんでいますが、そのツール(鏨)はシルバーよりも硬い鉄(鋼)で作られています。その為、その加工はジュエリー制作よりもはるかに高い難易度となります。また、ナバホジュエリーにおけるスタンプワークは、古くからその根幹を成す技術の一つであり、シルバースミスの「技術力」は、スタンプツールを制作する「技術力」次第であり、優れたシルバースミスはイコール優れたスタンプメーカーです。また、スタンプのクオリティは現代作品とビンテージ作品を見分ける上でも大きな特徴となります。1950年代以前の作品で見られる1920年代~1940年代に作られたスタンプツールの多くは、非常に細かな文様を刻むことが出来る高い質を持つことが特徴となっています。

また、ハンマーワークによって全体にアール(曲面)が施されており、中央が柔らかく膨らむ立体的な造形になっています。これは現在多くみられる凸と凹の金型ツールを用いた技術ではなく、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで成形されています。
それらの丁寧なシルバーワークによってナバホジュエリーらしくも強いオリジナリティと素晴らしい上質感、それに派手さはありませんがジュエリーとしての高い品位が与えられた作品です。

本作は元々ピンブローチとして制作されたものと思われますが、裏面にはニードルパーツ以外に、リンクベルト用と推測されるフックパーツとループが備えられています。さらに、中央には小さな穴が残っており、意匠として作られた穴か、もとは何か別の装飾が施されていた跡か不明となっています。


【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンと【Ike Wilson】アイク・ウィルソンは、ナバホ族の兄弟であり、二人とも1901年生まれで、一説にはアングロ/白人の血が入っていたのではないかとされています。インディアンジュエリー作家の第二世代、セカンドジェネレーションと呼ばれる【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、 ホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)、等と同世代であり、インディアンジュエリーの『作家』として活動を始めた最初期の一人です。
二人ともナバホリザベーションに生まれますが、弟のIke Wilsonが先にシルバースミスとして【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレス(1898-1993)の経営するズニプエブロのC. G. Wallace Trading Postで仕事を始めます。その後、兄であるAustin Wilsonを同じC. G. Wallace Trading Postに誘いれたようです。キャリア中期以降は、ズニプエブロに存在するC. G. Wallace以外のトレーダーにも作品を供給しており、多くの素晴らしい作品を生み出しました。それは、彼らによる多くの作品がすでにミュージアムに収蔵されていることからも作家としての独自性やシルバースミスとしての高い技術がうかがえます。

また、C. G. Wallace はZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーでしたが、1920年代にナバホのシルバー彫金技術を必要としてIke Wilsonを登用したとされており、所属するジュエリー作家の多くがズニのジュエラーでした。そのため、Austin WilsonとIke Wilsonの兄弟の作品の中には、その当時ではほとんど考えられなかったズニの作家との共作と思われるチャンネルインレイ技術が使われた作品などが見つかっています。ただし、二人は基本的にシルバーワークを専門としており、ナバホのトラディッショナルな技術をベースに、ズニの作家による石のカットやカービングと彼らのシルバーワークを組み合わせたピースが残されています。その技術・技法はナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、そのデザインスタイルやナバホジュエリーにはあまり見られない繊細な仕事には、ズニの影響が感じされます。

ブレスレットやリングなど、トラディショナルなナバホスタイルを踏襲した作品が多く見つかっていますが、ボックスやカトラリー等多岐にわたるシルバー作品を残しており、伝統的な技術を踏襲しながらも新しいスタイルや実験的な造形のピースも見られ、そのクリエイティブな作風や美意識は後世の作家にも多くの影響を与えています。さらに、1941年発足の職人団体【The Navajo Arts & Crafts Guild】 ナバホギルドのメンバーとしてもその名前が残されています。

ホールマーク(作家のサイン)については、こちらのピースと同じボウ&アローの刻印が多く見つかっています。ただしそれが、兄弟の内でどちらのサインであるか明確になっていません。参考資料によっては、こちらのボウ&アローの刻印が弟のIkeのサインとされていますが、当店の見解としては1960年代まで制作していたと考えられる兄のAustinのサインである可能性が高いと推測しており、共通のホールマークであった可能性も排除できません。また、トマホークモチーフの刻印やホーガンモチーフのものなども同作者のものとして紹介されていることがありますが、C. G. Wallace Trading Postには、二人以外にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等、一説には二十数人と言われるナバホ出身のシルバースミスが作品を供給していたと云われており、オースティン・ウィルソンかアイク・ウィルソン、それぞれのサイン/ホールマークを断定するのは大変困難だと思われます。
またそれは、AustinとIkeが1歳ほど年の離れた兄弟である事が、最近のErnie Bulow氏の研究・調査によって判明したばかりであり、それまでは同一人物とされていました。それらの研究経過からもまだまだ不明点が多く、ホールマーク等の詳細について判断するにはまだまだ今後の研究・調査が必要と思われます。
当時の高名な作家と同じようにホールマークの刻印されていない作品も確認されていますが、当時の作家の中では多作であり、比較的ホールマークの刻印されたピースが残っている作者です。

弟の【Ike Wilson】 は1942年に事故で亡くなられています。兄の【Austin Wilson】はその後も素晴らしい作品を多く残して1976年に亡くなっており、その技術やスタンプ(鏨)ツールはIkeの妻であった【Katherine Wilson】などが少しの間引き継いでいたようです。
また、Ike Wilsonの孫にあたるのが、コンテンポラリージュエリーの有名作家【Harry Morgan】ハリー・モーガン(1946-2007)です。


こちらの作品もそんな【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンによるナバホの古典スタイルを踏襲しながらも、ズニジュエリーの価値観や美意識の影響を感じさせる作品です。それは一見、オーセンティックでナバホの1910年代以前の作品のようにも感じられますが、スタンプワークの生み出すデザインやその表情には農耕民族であるズニ族の植物や自然現象を重んじる意識を宿し、他に類を見ないスペシャリティとなっているようです。

また、少し大きめでボリューム感のある作品ですが、シルバーのみで構成されている為、多くのアイテムに馴染みやすく、裏面にループやフックパーツが備えられている為、ピンブローチとしてだけではなく、スカーフリングやボロタイのスライダー/オーナメントとしてもご使用いただけ、非常に使い勝手の良いピースとなっています。

【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンが残した貴重なピースであり、同作者の持つキャリアの背景を想起させるオリジナリティを持ち、極限まで高められたシルバーワークによりアートピース/ウェアラブルアートとしても高く評価されるジュエリー作品です。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションもシルバーのクスミが見られる程度で良好な状態です。中央には小さな穴がありますが、意匠として作られたディテールか後年にリフォームされたことによるものか、何か装飾が付いていた跡なのか不明となっています。
Size

縦 約5.25㎝   横 約6.35㎝ 

Material

Silver