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JRO000558

Attr. to【Austin Wilson】Cross Stamped Concho Face Ring c.1940

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28,600 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホの偉大なシルバースミス兄弟の兄【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、又は弟の【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)による作品と推定されるピース。質の高いスタンプワークによってクロス/十字架が描き出された立体的なコンチョフェイスが特徴的なアンティーク/ビンテージリングです。

本作にはホールマークが無く、作者を断定する事ができませんが、こちらのような造形のリングはオースティン・ウィルソン/アイク・ウィルソンが生み出したものであり、同作者を代表する造形スタイルとなっています。また、同作者によってハンドメイドされたとても美しく独特のデザインを持ったスタンプ(鏨)ツールが使われており、スタンプを受け継いだ近親者(ファミリー)の作品である可能性は僅かに残りますが、ほぼ間違いなくウィルソン兄弟(おそらく兄)による作品と推定されます。
同スタイルのリングでホールマークが施された作品は、『JRO002595』←リンクをご参照ください。

おそらく1940年代~1950年代頃に制作された作品で、Hollow Style/ホロウスタイルと呼ばれる中空構造で構成されたコンチョがフェイスになっており、ぽってりとした丸いフォルムが印象的なピース。ユニークで可愛いフォルムながら、着用した印象はオーセンティックでクラシックな雰囲気を持つリングとなっています。シャンクはハーフラウンドワイヤーで構成されていますが、そのハーフラウンドワイヤーも既成のワイヤーではなく、独自に成形されたものが使用されています。
フェイスのコンチョは立体的なドーム型コンチョにオースティン・ウィルソン独特の非常に質の高いスタンプワークが施され、アイアンクロスの様なデザインとなっています。また、裏面はフラットに造形されており、こちらのような造形は『Hollow Style』と呼ばれ、高い技術による中空構造で、曲面とボリューム感のある独特のフォルムを形成しています。


【Hollow Style】中空構造/ホロウスタイルは、1940年代頃からみられる技法の一つで、この作品が制作された当時はまだ、新しいスタイルとして取り入られられた技術と推測されます。また、美しく造形するには高い技術を必要としたため、現存する作品の少ないスタイルの一つでもあり、こちドーム型のコンチョの裏面にフラットなプレートををロウ付けすることで造形されており、こちらの様にロウ付けの跡が確認出来ず綺麗な立体を作り上げるのは容易ではありません。
また、同様のフォルムをシルバーの塊から成形することも可能ですが、シルバーをソリッド(無垢)な状態で仕上げてしまうと、その重量によって着用中に回ってしまうため、こちらのようなフォルムは中空構造/ホロウスタイルでしか実現できない造形です。


【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンと【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)は、ナバホ族の兄弟とされ、二人とも1901年生まれ、一説にはアングロ/白人の血が入っていたのではないかとされています。インディアンジュエリー作家の第二世代、セカンドジェネレーションと呼ばれる【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、 ホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)、等と同世代であり、インディアンジュエリーの『作家』として活動を始めた最初期の一人です。
二人ともナバホリザベーションに生まれますが、弟のIke Wilsonがシルバースミスとして【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレス(1898-1993)の経営するズニプエブロのC. G. Wallace Trading Postで仕事を始めました。その後、兄であるAustin Wilsonを同じC. G. Wallace Trading Postに誘いれます。キャリア中期以降は、ズニプエブロに存在するC. G. Wallace以外のトレーダーにも作品を供給しており、多くの素晴らしい作品を生み出しました。それは、彼らによる多くの作品がすでにミュージアムに収蔵されていることからも作家としての独自性やシルバースミスとしての高い技術がうかがえます。

また、C. G. Wallace はZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーでしたが、1920年代にナバホのシルバー彫金技術を必要としてIke Wilsonを登用したとされており、所属するジュエリー作家の多くがズニのジュエラーでした。そのため、Austin WilsonとIke Wilsonの兄弟の作品の中には、その当時ではほとんど考えられなかったズニの作家との共作と思われるチャンネルインレイ技術が使われた作品などが見つかっています。ただし、二人はナバホのシルバーワークを専門としており、ナバホのトラディッショナルな技術をベースに、ズニの作家による石のカットやカービングと彼らのシルバーワークを組み合わせたピースが残されています。しかしながら、技術はナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、そのデザインスタイルやナバホジュエリーにはあまり見られない繊細な仕事はズニの影響を受けていると考えられます。
ブレスレットやリングなど、トラディショナルなナバホスタイルを踏襲した作品が多く見つかっていますが、ボックスやカトラリー等多岐にわたるシルバー作品を残しており、伝統的な技術を踏襲しながらも新しいスタイルや実験的な造形のピースも見られ、そのクリエイティブな作風や美意識は後世の作家にも多くの影響を与えています。さらに、1941年発足の職人団体【The Navajo Arts & Crafts Guild】 ナバホギルドのメンバーとしてもその名前が残されています。

ホールマーク(作家のサイン)については、こちらのピースには施されていませんが、ボウ&アローの刻印が多く見つかっています。ただしそれが、兄弟の内でどちらのサインであるか明確になっていません。参考資料によっては、こちらのボウ&アローの刻印が弟のIkeのサインとされていますが、当店の見解としては、1960年代まで制作していたと考えられる兄のAustinのサインである可能性が高いと推測しており、共通のホールマークであった可能性も排除できません。また、トマホークモチーフの刻印やホーガンモチーフのものなども同作者のものとして紹介されていることがありますが、C. G. Wallace Trading Postには、二人以外にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等のナバホ出身のシルバースミスが作品を供給していたと考えられ、オースティン・ウィルソンかアイク・ウィルソンのサインであることを断定するのは大変困難だと思われます。
それは、AustinとIkeが1歳ほど年の離れた兄弟である事が、最近のErnie Bulow氏の研究・調査によって判明したばかりであることからもいまだ不明点が多く、ホールマーク等の詳細について判断するにはまだまだ今後の研究・調査が必要と考えられます。
当時の高名な作家と同じようにホールマークの刻印されていない作品も多数確認されていますが、当時の作家の中では多作であり、比較的ホールマークの刻印されたピースが残っている作者です。
弟の【Ike Wilson】 は1942年に事故で亡くなられています。兄の【Austin Wilson】はその後も素晴らしい作品を多く残し、1976年に亡くなっており、その技術やスタンプはIkeの妻であった【Katherine Wilson】などが少しの間引き継いでいたようです。また、Ike Wilsonの孫にあたるのが、コンテンポラリージュエリーの有名作家【Harry Morgan】ハリー・モーガン(1946-2007)です。


こちらの作品もそんな【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン又は【Ike Wilson】アイク・ウィルソンのナバホの伝統を守りながらも独創的で立体的な造形と実験的で新しい試みを感じさせるデザインのピースで、クラシックでありながらモダンで現代的なセンスを持った作品です。また、同作者によってスタンプワークのデザインを変えた同じ造形の作品が継続的に制作されていたようです。

また、シルバービーズの球体や本作の様な半球体のコンチョは『ナバホパール』や『デザートパール』とも呼ばれ、インディアンによる『パールリング/真珠の指輪』と云えるスペシャリティを持ったリングとなっています。
その独特の洗練された造形美は性別を問わず自然に手に馴染みます。立体的なボリューム感がある為それなりの存在感を放ちますが、シルバーのみで構成されていることで、男性にもスタイリングして頂きやすいリングです。

ビンテージインディアンジュエリー独特の味わいとAustin Wilson/Ike Wilsonという偉大な作家による独自性を持つ作品。コレクタブルで史料価値も高いアンティークジュエリーであり、トレジャーハントプライスなピースとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも良好で、シルバーには全体にクスミや多少のキズ等が見られますが、目立ったダメージ無く良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホの偉大なシルバースミス兄弟の兄【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン(1901-1976)、又は弟の【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)による作品と推定されるピース。質の高いスタンプワークによってクロス/十字架が描き出された立体的なコンチョフェイスが特徴的なアンティーク/ビンテージリングです。

本作にはホールマークが無く、作者を断定する事ができませんが、こちらのような造形のリングはオースティン・ウィルソン/アイク・ウィルソンが生み出したものであり、同作者を代表する造形スタイルとなっています。また、同作者によってハンドメイドされたとても美しく独特のデザインを持ったスタンプ(鏨)ツールが使われており、スタンプを受け継いだ近親者(ファミリー)の作品である可能性は僅かに残りますが、ほぼ間違いなくウィルソン兄弟(おそらく兄)による作品と推定されます。
同スタイルのリングでホールマークが施された作品は、『JRO002595』←リンクをご参照ください。

おそらく1940年代~1950年代頃に制作された作品で、Hollow Style/ホロウスタイルと呼ばれる中空構造で構成されたコンチョがフェイスになっており、ぽってりとした丸いフォルムが印象的なピース。ユニークで可愛いフォルムながら、着用した印象はオーセンティックでクラシックな雰囲気を持つリングとなっています。シャンクはハーフラウンドワイヤーで構成されていますが、そのハーフラウンドワイヤーも既成のワイヤーではなく、独自に成形されたものが使用されています。
フェイスのコンチョは立体的なドーム型コンチョにオースティン・ウィルソン独特の非常に質の高いスタンプワークが施され、アイアンクロスの様なデザインとなっています。また、裏面はフラットに造形されており、こちらのような造形は『Hollow Style』と呼ばれ、高い技術による中空構造で、曲面とボリューム感のある独特のフォルムを形成しています。


【Hollow Style】中空構造/ホロウスタイルは、1940年代頃からみられる技法の一つで、この作品が制作された当時はまだ、新しいスタイルとして取り入られられた技術と推測されます。また、美しく造形するには高い技術を必要としたため、現存する作品の少ないスタイルの一つでもあり、こちドーム型のコンチョの裏面にフラットなプレートををロウ付けすることで造形されており、こちらの様にロウ付けの跡が確認出来ず綺麗な立体を作り上げるのは容易ではありません。
また、同様のフォルムをシルバーの塊から成形することも可能ですが、シルバーをソリッド(無垢)な状態で仕上げてしまうと、その重量によって着用中に回ってしまうため、こちらのようなフォルムは中空構造/ホロウスタイルでしか実現できない造形です。


【Austin Wilson】オースティン・ウィルソンと【Ike Wilson】アイク・ウィルソン(1901-1942)は、ナバホ族の兄弟とされ、二人とも1901年生まれ、一説にはアングロ/白人の血が入っていたのではないかとされています。インディアンジュエリー作家の第二世代、セカンドジェネレーションと呼ばれる【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)や【David Taliman】デビッド・タリマン(1902or1901-1967)、 ホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)、等と同世代であり、インディアンジュエリーの『作家』として活動を始めた最初期の一人です。
二人ともナバホリザベーションに生まれますが、弟のIke Wilsonがシルバースミスとして【Charles Garrett Wallace】チャールズ・ガレット・ウォレス(1898-1993)の経営するズニプエブロのC. G. Wallace Trading Postで仕事を始めました。その後、兄であるAustin Wilsonを同じC. G. Wallace Trading Postに誘いれます。キャリア中期以降は、ズニプエブロに存在するC. G. Wallace以外のトレーダーにも作品を供給しており、多くの素晴らしい作品を生み出しました。それは、彼らによる多くの作品がすでにミュージアムに収蔵されていることからも作家としての独自性やシルバースミスとしての高い技術がうかがえます。

また、C. G. Wallace はZUNI /ズ二のジュエリーを専門に扱うトレーダーでしたが、1920年代にナバホのシルバー彫金技術を必要としてIke Wilsonを登用したとされており、所属するジュエリー作家の多くがズニのジュエラーでした。そのため、Austin WilsonとIke Wilsonの兄弟の作品の中には、その当時ではほとんど考えられなかったズニの作家との共作と思われるチャンネルインレイ技術が使われた作品などが見つかっています。ただし、二人はナバホのシルバーワークを専門としており、ナバホのトラディッショナルな技術をベースに、ズニの作家による石のカットやカービングと彼らのシルバーワークを組み合わせたピースが残されています。しかしながら、技術はナバホの伝統的な彫金技術を重視していたようですが、そのデザインスタイルやナバホジュエリーにはあまり見られない繊細な仕事はズニの影響を受けていると考えられます。
ブレスレットやリングなど、トラディショナルなナバホスタイルを踏襲した作品が多く見つかっていますが、ボックスやカトラリー等多岐にわたるシルバー作品を残しており、伝統的な技術を踏襲しながらも新しいスタイルや実験的な造形のピースも見られ、そのクリエイティブな作風や美意識は後世の作家にも多くの影響を与えています。さらに、1941年発足の職人団体【The Navajo Arts & Crafts Guild】 ナバホギルドのメンバーとしてもその名前が残されています。

ホールマーク(作家のサイン)については、こちらのピースには施されていませんが、ボウ&アローの刻印が多く見つかっています。ただしそれが、兄弟の内でどちらのサインであるか明確になっていません。参考資料によっては、こちらのボウ&アローの刻印が弟のIkeのサインとされていますが、当店の見解としては、1960年代まで制作していたと考えられる兄のAustinのサインである可能性が高いと推測しており、共通のホールマークであった可能性も排除できません。また、トマホークモチーフの刻印やホーガンモチーフのものなども同作者のものとして紹介されていることがありますが、C. G. Wallace Trading Postには、二人以外にも【Billy Hoxie】ビリー・ホクシー、【Charles Begay】チャールズ・ビゲイ(1912-1998)等のナバホ出身のシルバースミスが作品を供給していたと考えられ、オースティン・ウィルソンかアイク・ウィルソンのサインであることを断定するのは大変困難だと思われます。
それは、AustinとIkeが1歳ほど年の離れた兄弟である事が、最近のErnie Bulow氏の研究・調査によって判明したばかりであることからもいまだ不明点が多く、ホールマーク等の詳細について判断するにはまだまだ今後の研究・調査が必要と考えられます。
当時の高名な作家と同じようにホールマークの刻印されていない作品も多数確認されていますが、当時の作家の中では多作であり、比較的ホールマークの刻印されたピースが残っている作者です。
弟の【Ike Wilson】 は1942年に事故で亡くなられています。兄の【Austin Wilson】はその後も素晴らしい作品を多く残し、1976年に亡くなっており、その技術やスタンプはIkeの妻であった【Katherine Wilson】などが少しの間引き継いでいたようです。また、Ike Wilsonの孫にあたるのが、コンテンポラリージュエリーの有名作家【Harry Morgan】ハリー・モーガン(1946-2007)です。


こちらの作品もそんな【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン又は【Ike Wilson】アイク・ウィルソンのナバホの伝統を守りながらも独創的で立体的な造形と実験的で新しい試みを感じさせるデザインのピースで、クラシックでありながらモダンで現代的なセンスを持った作品です。また、同作者によってスタンプワークのデザインを変えた同じ造形の作品が継続的に制作されていたようです。

また、シルバービーズの球体や本作の様な半球体のコンチョは『ナバホパール』や『デザートパール』とも呼ばれ、インディアンによる『パールリング/真珠の指輪』と云えるスペシャリティを持ったリングとなっています。
その独特の洗練された造形美は性別を問わず自然に手に馴染みます。立体的なボリューム感がある為それなりの存在感を放ちますが、シルバーのみで構成されていることで、男性にもスタイリングして頂きやすいリングです。

ビンテージインディアンジュエリー独特の味わいとAustin Wilson/Ike Wilsonという偉大な作家による独自性を持つ作品。コレクタブルで史料価値も高いアンティークジュエリーであり、トレジャーハントプライスなピースとなっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも良好で、シルバーには全体にクスミや多少のキズ等が見られますが、目立ったダメージ無く良い状態を保っています。
Size

日本規格 約 12号   円周 約 52.3㎜   us 6.5
正面幅 約 19.2㎜

Material

Silver