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JBH005498

【Lawrence Saufkie】Hopi Shalako Mana 3D Overlay Bolo c.1970~

【Lawrence Saufkie】Hopi Shalako Mana 3D Overlay Bolo c.1970~
275,000 円(税込)
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【Lawrence Saufkie】Hopi Shalako Mana 3D Overlay Bolo  c.1970~
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【Hopi】ホピの巨匠【Lawrence Saufkie】ローレンス・スフキー(1934-2011)の卓越したオーバーレイ技術の中でも、立体的な造形により『3Dオーバーレイ』と呼ばれる突出した独創性を持つ技術で生み出された同作者の代表作。
特殊なオーバーレイ技法とスタンプワークを駆使することで立体的な【Shalako Mana】シャラコ・マナ カチナを作り上げた作品で、現在ではミュージアムピースとも言えるビンテージ/オールドボロタイ(ループタイ)です。

ホールマーク等から1970年代~1980年代頃の作品と思われ、とても厚いシルバープレートがカッティングされ、ベースとなる下地のシルバープレートが薄いという古いオーバーレイ作品の特徴を備え、重厚で大きさもある大作です。
優れたオーバーレイ技術だけでなくスタンプワークを駆使することで、繊細で奥行きのある表情が作り上げられています。さらに、顔等が立体的(3D)に造形されるディテールにより、『3Dオーバーレイ』とも呼ばれており、このような造形を地金製法によって実現する為には、非常に高い造形技術が必要であり、Lawrence Saufkieが誇るスペシャリティとなっています。現在でも3Dオーバーレイの技術が使われた作品は制作されていますが、それらは3枚以上のシルバーを重ねることで立体的な造形を作っているもので、本作の様に曲面を持つパーツや土台から浮き上がるようなディテールは、ほとんど作られていません。
またさらに、ハンマーワークによって立体的な膨らみを持つ美しい曲面が与えられています。このようなハンマーワークによる立体的な造形なども現代の作品ではあまり見られなくなったディテールの一つですが、本作においては、この立体感や柔らかな曲面は作品に上質感を与え、シャラコ・マナの持つ神秘性やホピの人々にとっての重要性も付加されているように感じられます。

オーバーレイ技法で形作られたホピジュエリーにおいて、作者によるシルバーワークの差異を大きく感じることは少ないですが、本作におけるシルバーのカッティングやデザイン/造形の美しさは、アリゾナ州栄誉賞を受賞するまでに至ったローレンス・スフキーという作者の卓越した技術力とクオリティが感じられます。裏面には作者のホールマーク(サイン)が刻印が刻まれています。


【Lawrence Saufkie】ローレンス・スフキーは、1934年(か35年)に父親である【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)が当時働いていたアリゾナ州のグランドキャニオンで生まれました。そして、13歳ごろにはフレッド・ハービーカンパニーで働く父親よりシルバーワークを教わり始めます。その後すぐに自らのオリジナルジュエリー作品を生み出すことになり、若くしてその才能を開花させています。
1953年には【Griselda Saufkie】グリセルダー・スフキー氏と結婚し、夫婦で協力してシルバージュエリーの制作に専念していくことになります。そして、Hopi Silvercraft Cooperative Guild 通称「ホピギルド」と仕事を始めたころから、自らのクラン(ホピ特有の氏族)である『ベアー』のホールマークを使い始めます。
長いキャリアの中で非常に多くのアートショーにおけるアワード受賞リボンを獲得し、1998年にはアリゾナ州栄誉賞も受賞。しかしながら2011年6月、交通事故により亡くなられています。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にこちらの作者の父親であるホピの【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代に【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)、そして本作の作者であるローレンス・スフキー等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


【katsina/Kachina】カチナ/カチーナは、ホピ族において祖先の神聖な霊魂や全ての自然事象を司る精霊のような存在です。信仰の対象としてだけでなく、ホピ族の精神的な中心であり、価値感や生活様式に至るまでの根幹を成すとても大切な神々です。現在でも伝統的な宗教儀式の中で数十種のカチナを見ることが出来ますが、その総数は400種以上ともされています。

アリゾナ州フラッグスタッフのサンフランシスコピーク付近の聖なる山やホピの村に点在する泉などの聖地に住むとされ、毎年2月にはホピメサに来訪し、7月までの約半年間、ホピの人々が生活する乾燥した砂漠地帯に恵みの雨をもたらしたり日々の生活を助け、秩序や安寧をもたらすと信じられています。
文字を持たないホピの人々にとっては、儀式においてその伝統的な教訓や精神世界、そして祈りを可視化し後世に伝えるためにも重要な存在になっているようです。

そして、毎年カチナが滞在する間に幾度も行われる儀式/ダンスは、男性がカチナの姿になる仮面儀礼となっています。それらの仮面儀礼を執行することにより人とカチナは一体となります。カチナは受肉し、雨という天の恵みをもたらし世の平安を祈ります。そしてまた、依り代となったダンサーの男性にはカチナの超自然的な力が宿ると考えられています。
儀式/ダンスにおいては、チーフカチナやガードカチナ、ランナーカチナやバードカチナ、さらに人間とカチナの中間的なマッドヘッド等の道化役まで、それぞれ多岐にわたる役割を分担しています。
また、多種のカチナはそれぞれに特徴を持っており、具体的な持ち物やモチーフとなる動物のような特徴以外にも、精神世界の神々であるために言葉で表現できない特徴も併せ持っています。そして、それらを伝承し後世に伝えているのが、ホピの言葉でTihu(ティフー/ティトゥ)と呼ばれるカチナドールです。

ホピ族以外にもズニ族ではコッコと呼ばれる同様の信仰が残っており、他にもラグナ族等、文化的に近い関係にある一部のプエブロ民族では類似した習慣が見られます。
アニミズム思想という意味では、日本の神道や自然崇拝と近い世界観であり、日本人にとって違和感なく理解しやすい信仰や価値観だと思います。
本作の様なカチナをモチーフとしたジュエリー作品やカチナドールはコレクタブルな工芸品、精霊をかたどった人形というだけでなく、ホピ族の継承する思想やメッセージ、祈りを具現化した神聖な化身でもあります。


中でも本作の【Shalako Mana】シャラコ・マナは、農耕民族であるホピの人々にとって非常に大変重要な『雨雲』を象徴し、人々に恵みや生命をもたらす精霊よりも神に近い存在のカチナです。
ズニ族を起源に持ち、頭部の装飾は雨(水)や雲を表しています。儀式/ダンスでは長身で長い髪を持つとされ、毎年幾度も行われている儀式/ダンスですが、数十年から百年に一度しか登場することがない、とても有名でありながら出会う事の難しいカチナです。


本作では、シャラコ・マナの神に近いとされる神秘性や、恵みをもたらす偉大で優しい存在感がとても良く表現されています。それは、Lawrence Saufkieの特別なオリジナリティと人柄さえも映し出し、カチナというホピの神々/精霊をモチーフにする気概と愛情が感じられる作品となっています。

また、具体的なモチーフを落とし込んだ作品でありながら、卓越した技術により、ジュエリーとしての品位を持ち現代的で洗練された印象を生み出しています。それにより、ボロタイは特殊なジュエリーでスタイリングしにくいようなイメージがありますが、ネックレスと同じようにお使いいただけ、ボリューム感のある作品ながら多くのスタイルに馴染みの良い印象です。

同作者の代表作ですが、現在ではほとんど市場に出ない非常に貴重なピースとなっています。ホピジュエリーの中でも最上級のクオリティーと独創性を持ち、伝統工芸品の枠に収まらないウェアラブルアートとしても高い評価を受ける作品の一つです。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーのクスミ等は見られますがとても良好な状態を保っています。
レザーレースも少し表面の擦れ等が見られますが、目立ったダメージ等は無く不安なくご着用いただけるコンディションです。
【Hopi】ホピの巨匠【Lawrence Saufkie】ローレンス・スフキー(1934-2011)の卓越したオーバーレイ技術の中でも、立体的な造形により『3Dオーバーレイ』と呼ばれる突出した独創性を持つ技術で生み出された同作者の代表作。
特殊なオーバーレイ技法とスタンプワークを駆使することで立体的な【Shalako Mana】シャラコ・マナ カチナを作り上げた作品で、現在ではミュージアムピースとも言えるビンテージ/オールドボロタイ(ループタイ)です。

ホールマーク等から1970年代~1980年代頃の作品と思われ、とても厚いシルバープレートがカッティングされ、ベースとなる下地のシルバープレートが薄いという古いオーバーレイ作品の特徴を備え、重厚で大きさもある大作です。
優れたオーバーレイ技術だけでなくスタンプワークを駆使することで、繊細で奥行きのある表情が作り上げられています。さらに、顔等が立体的(3D)に造形されるディテールにより、『3Dオーバーレイ』とも呼ばれており、このような造形を地金製法によって実現する為には、非常に高い造形技術が必要であり、Lawrence Saufkieが誇るスペシャリティとなっています。現在でも3Dオーバーレイの技術が使われた作品は制作されていますが、それらは3枚以上のシルバーを重ねることで立体的な造形を作っているもので、本作の様に曲面を持つパーツや土台から浮き上がるようなディテールは、ほとんど作られていません。
またさらに、ハンマーワークによって立体的な膨らみを持つ美しい曲面が与えられています。このようなハンマーワークによる立体的な造形なども現代の作品ではあまり見られなくなったディテールの一つですが、本作においては、この立体感や柔らかな曲面は作品に上質感を与え、シャラコ・マナの持つ神秘性やホピの人々にとっての重要性も付加されているように感じられます。

オーバーレイ技法で形作られたホピジュエリーにおいて、作者によるシルバーワークの差異を大きく感じることは少ないですが、本作におけるシルバーのカッティングやデザイン/造形の美しさは、アリゾナ州栄誉賞を受賞するまでに至ったローレンス・スフキーという作者の卓越した技術力とクオリティが感じられます。裏面には作者のホールマーク(サイン)が刻印が刻まれています。


【Lawrence Saufkie】ローレンス・スフキーは、1934年(か35年)に父親である【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)が当時働いていたアリゾナ州のグランドキャニオンで生まれました。そして、13歳ごろにはフレッド・ハービーカンパニーで働く父親よりシルバーワークを教わり始めます。その後すぐに自らのオリジナルジュエリー作品を生み出すことになり、若くしてその才能を開花させています。
1953年には【Griselda Saufkie】グリセルダー・スフキー氏と結婚し、夫婦で協力してシルバージュエリーの制作に専念していくことになります。そして、Hopi Silvercraft Cooperative Guild 通称「ホピギルド」と仕事を始めたころから、自らのクラン(ホピ特有の氏族)である『ベアー』のホールマークを使い始めます。
長いキャリアの中で非常に多くのアートショーにおけるアワード受賞リボンを獲得し、1998年にはアリゾナ州栄誉賞も受賞。しかしながら2011年6月、交通事故により亡くなられています。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にこちらの作者の父親であるホピの【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代に【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)、そして本作の作者であるローレンス・スフキー等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


【katsina/Kachina】カチナ/カチーナは、ホピ族において祖先の神聖な霊魂や全ての自然事象を司る精霊のような存在です。信仰の対象としてだけでなく、ホピ族の精神的な中心であり、価値感や生活様式に至るまでの根幹を成すとても大切な神々です。現在でも伝統的な宗教儀式の中で数十種のカチナを見ることが出来ますが、その総数は400種以上ともされています。

アリゾナ州フラッグスタッフのサンフランシスコピーク付近の聖なる山やホピの村に点在する泉などの聖地に住むとされ、毎年2月にはホピメサに来訪し、7月までの約半年間、ホピの人々が生活する乾燥した砂漠地帯に恵みの雨をもたらしたり日々の生活を助け、秩序や安寧をもたらすと信じられています。
文字を持たないホピの人々にとっては、儀式においてその伝統的な教訓や精神世界、そして祈りを可視化し後世に伝えるためにも重要な存在になっているようです。

そして、毎年カチナが滞在する間に幾度も行われる儀式/ダンスは、男性がカチナの姿になる仮面儀礼となっています。それらの仮面儀礼を執行することにより人とカチナは一体となります。カチナは受肉し、雨という天の恵みをもたらし世の平安を祈ります。そしてまた、依り代となったダンサーの男性にはカチナの超自然的な力が宿ると考えられています。
儀式/ダンスにおいては、チーフカチナやガードカチナ、ランナーカチナやバードカチナ、さらに人間とカチナの中間的なマッドヘッド等の道化役まで、それぞれ多岐にわたる役割を分担しています。
また、多種のカチナはそれぞれに特徴を持っており、具体的な持ち物やモチーフとなる動物のような特徴以外にも、精神世界の神々であるために言葉で表現できない特徴も併せ持っています。そして、それらを伝承し後世に伝えているのが、ホピの言葉でTihu(ティフー/ティトゥ)と呼ばれるカチナドールです。

ホピ族以外にもズニ族ではコッコと呼ばれる同様の信仰が残っており、他にもラグナ族等、文化的に近い関係にある一部のプエブロ民族では類似した習慣が見られます。
アニミズム思想という意味では、日本の神道や自然崇拝と近い世界観であり、日本人にとって違和感なく理解しやすい信仰や価値観だと思います。
本作の様なカチナをモチーフとしたジュエリー作品やカチナドールはコレクタブルな工芸品、精霊をかたどった人形というだけでなく、ホピ族の継承する思想やメッセージ、祈りを具現化した神聖な化身でもあります。


中でも本作の【Shalako Mana】シャラコ・マナは、農耕民族であるホピの人々にとって非常に大変重要な『雨雲』を象徴し、人々に恵みや生命をもたらす精霊よりも神に近い存在のカチナです。
ズニ族を起源に持ち、頭部の装飾は雨(水)や雲を表しています。儀式/ダンスでは長身で長い髪を持つとされ、毎年幾度も行われている儀式/ダンスですが、数十年から百年に一度しか登場することがない、とても有名でありながら出会う事の難しいカチナです。


本作では、シャラコ・マナの神に近いとされる神秘性や、恵みをもたらす偉大で優しい存在感がとても良く表現されています。それは、Lawrence Saufkieの特別なオリジナリティと人柄さえも映し出し、カチナというホピの神々/精霊をモチーフにする気概と愛情が感じられる作品となっています。

また、具体的なモチーフを落とし込んだ作品でありながら、卓越した技術により、ジュエリーとしての品位を持ち現代的で洗練された印象を生み出しています。それにより、ボロタイは特殊なジュエリーでスタイリングしにくいようなイメージがありますが、ネックレスと同じようにお使いいただけ、ボリューム感のある作品ながら多くのスタイルに馴染みの良い印象です。

同作者の代表作ですが、現在ではほとんど市場に出ない非常に貴重なピースとなっています。ホピジュエリーの中でも最上級のクオリティーと独創性を持ち、伝統工芸品の枠に収まらないウェアラブルアートとしても高い評価を受ける作品の一つです。

◆着用サンプル画像(9枚)はこちら◆


コンディションも良好です。シルバーのクスミ等は見られますがとても良好な状態を保っています。
レザーレースも少し表面の擦れ等が見られますが、目立ったダメージ等は無く不安なくご着用いただけるコンディションです。
Size

Clasp/オーナメント部分  縦 約 63.0㎜   横 約 70.6㎜
全長 約 105.0㎝

Material

Silver