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JRO013748

【Fred Thompson】 Vtg Top Grade Kingman Turquoise Ring c.1965~

【NAVAJO】ナバホの巨匠 【Fred Thompson】フレッド・トンプソン(1921or1922-2002)の作品で、同作者らしいシンプルで力強いシルバーワークをベースとした素晴らしい完成度を持ったアンティーク/ビンテージリングです。
石については元々セットされていたターコイズにクラックが見られたため、当店でトップグレードのキングマンターコイズに交換しております。

ナバホの伝統的な技術とクラシックな造形スタイルで構成され、重厚なシャンクは、キャストではなく丁寧なカッティングやスタンプワークで形作られており、そのシェイプはクラシックな印象のシガーバンドに近い造形/デザインに構成されています。また、サイドに施されたスタンプワークによって深いラインが刻まれており、おそらくアローヘッドのデザインが落としこまれています。そこにオーバル型のフェイスが作られ、ナバホジュエリーの武骨なディテールやプリミティブな技法を駆使しながら、非常にシンプルで洗練された印象を生み出しています。
それらは現在では特別なデザインや技術ではありませんが、加工の難しい分厚いシルバーを使いながら細かな部分も手抜きのない丁寧なシルバーワークで構成され、何よりそれによって生まれる全体のフォルムの美しさが巨匠と呼ばれるFred Thompsonたる所以であると感じさせます。丁寧で伝統を重んじる作者によって造形されることによってアンティーク作品と変わらない工芸品としての質の高さと悠然とした佇まいを持った作品です。
内側にはFred Thompson個人のホールマーク(~)のみが刻まれています。同作者が長く所属した【TOBE TURPEN'S TRADING POST】トーブ・トーペン(現Perry Null Trading)を表す『TT』のショップマークが入らない作品の為、1960年代後半以降の作品と推測されます。

セットされたターコイズは、当店で新しく交換したターコイズで、トップグレードにグレーディングできる非常に質の高い【Kingman Turquoise】キングマンターコイズです。1980年代初頭に産出し、ルースにカットされた状態で長く保管されていた石です。現在でも流通しているブラックウェブのキングマンターコイズとは全く違ったクオリティーを持った深く濃いブルーのターコイズで、透明感と妖艶な艶を湛え、タイトなウェブによって素晴らしい表情を見せるトップグレードキングマンです。残念ながら当時のカット技術は少し未熟で、インディアンシルバースミスによるカットかは不明ですが、少し粗野な部分の見られるカットとなっています。また、中央のシルバーが充填された穴は、石に開いていた穴をシルバースミスに埋めてもらったものです。ビーズとしてカットされた石ではありませんが、ルースの時点で開けられていたものです。
キングマンターコイズは産出量・流通量共にとても多い為、高い評価を受ける個体が少なくなっていますが、こちらの様な特別な色味や特徴を備えたナチュラル無添加の個体は非常に貴重で、アメリカ国内でも発見することが大変困難になっています。


【Fred Thompson】 フレッド・トンプソンは、1920年代初頭に生まれ、10代の中頃(1930年代中頃)にはニューメキシコ州ギャラップに今も現存するトレーディングポスト【TOBE TURPEN'S TRADING POST】トーブ・トーペン(現Perry Null Trading)でシルバージュエリーの制作に携わっていたようです。
若いころから卓越した技術を身に付け、ナバホのトラディショナルなスタイルの作品を残しました。また、TOBE TURPEN'Sは古くから多くのシルバースミスの作品を扱うトレーディングポストであり、現在も同様のスタイルを守り続ける有名店ですが、Fred Thompsonの作品以外にショップのホールマークである『TT』の刻印を見ることはありません。それは、同氏が所属アーティストとして特別な存在であったことを推測させます。
1960年代末~1970年代頭頃には、TOBE TURPEN'Sから独立してギャラップの少し西にあるチャーチロックという小さな町で自身の店を持っていたようです。また、非常に多くのシルバースミスを指導したことでも有名であり、後進のシルバースミスに多大な影響を与えた作家の一人です。
アメリカの偉大な画家である【R. Brownell McGrew】(1916–1994)は、インディアンの肖像なども多く描き、インディアンジュエリーのコレクターとしても非常に有名な人物ですが、現存している自身のポートレートでFred Thompsonが制作したブレスレットを身に付けています。さらに、UITA6=Borrego Pass Trading Postと共にFred Thompsonのホールマークが刻まれた作品も発見されています。

ナバホのオールドスタイルとハイグレードなターコイズを用いた作品を多く残したことで評価の高いFred Thompsonですが、製作したジュエリーのスタイルは幅が広く、創造性も高かった作家だと思います。また、現代ではトラディショナル/オールドスタイルと呼ばれるようなデザイン/造形のいくつかは氏が生み出した、もしくは確立したスタイルだと推測され、多くの教え子がシルバーワークの技術とともにそれらのデザインスタイルやディテールを受け継いだ結果、氏の制作したスタイル自体がナバホのオールドスタイルと呼ばれるようになったと思われます。
残念ながらFred Thompsonは1980年代末~1990年代初頭には引退し、2002年に亡くなられています。


こちらのリングは、フレッド・トンプソンを代表する造形を持ったリングであり、現在ではオーセンティックなナバホスタイルと言える造形のリングですが、当時は新しくモダンなデザイン/造形であったと推測されます。ビンテージインディアンジュエリー独特の武骨でワイルドな表情と、どこか柔らかな曲線で構成されたエレガントさも併せ持っています。

また、比較的貴重なメンズサイズのピースであり、シンプルで洗練された印象は多くのスタイルにフィットし、宝石としての価値を持った美しく重厚な光を放つターコイズは、男性の手に魅力的な煌めきを与えてくれる作品です。

複雑な装飾を持たないリングですが、シルバーワークの細かなディテール一つ一つによって表面的に感じ取れる以上の秀逸な完成度と造形美を持つ作品。それらの丁寧なシルバーワークや素晴らしいクオリティーのターコイズを含めとてもハイエンドなピースです。
さらに、ミッドセンチュリー期に活躍した最高峰の作家の一人であるFred Thompsonの作品として、史料価値も高いビンテージジュエリーです。

◆着用サンプル画像(7枚)はこちら◆


コンディションは、全体に少しクスミや摩耗が見られますが、特にダメージはなく良好なコンディションです。
ターコイズは当店で交換しており、1980年代に産出しルースとして長く保管されていた石をセットしています。
PRICE:
118,000 円(税込)
SIZE:
日本規格 約 20号  円周 約 60.7㎜    us 10
正面幅 約 20.4㎜
ターコイズ(中央)サイズは 縦 約16.7㎜  横 約11.6㎜
MATERIAL:
Silver, Top Grade Kingman Turquoise
SOLD OUT
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