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JBO076697

【Fred Thompson】Navajo Old Kingman Turquoise Row Cuff c.1970

【Fred Thompson】Navajo Old Kingman Turquoise Row Cuff c.1970
297,000 円(税込)
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着用サンプル画像
https://www.instagram.com/p/C5djTu8vtaV/
【NAVAJO】ナバホの巨匠 【Fred Thompson】フレッド・トンプソン(1921or1922-2002)による作品。重厚なシルバーワークをベースに、美しいターコイズが羅列された『Row Work/ローワーク』と呼ばれる伝統的なスタイルのアンティーク/ビンテージバングルです。

透明感と発色の美しいキングマンターコイズが連続してマウントされていますが、本作にマウントされたターコイズはエンハンスト等の科学的処理が施されたトリートメントターコイズである可能性の高い石となっています。

Fred Thompsonの制作したジュエリーでは、殆どの作品において美しいナチュラル無添加なターコイズが使用され、それが同作者の特徴ともなっていますが、本作にマウントされたこれらのキングマンターコイズは完全なナチュラル無添加ではないように思われます。

1970年代に制作された作品において、Fred Thompson以外にも著名作家がこちらと類似した特徴を持つキングマンターコイズを用いた作品を残しており、どのような加工が施されているのか、また確実にナチュラルではないと断言する事も出来ないターコイズです。


大変重厚なトライアングルワイヤーに挟まれるように7つのターコイズがマウントされています。
そのバンドのベースは、上下のトライアングルワイヤーだけでなく、中央に2本のワイヤーを撚り合わせてできたツイステッドワイヤーが配された3連となっており、強固で手の込んだシルバーワークも特徴的な作品です。

さらに、上下のトライアングルワイヤーには力強くスタンプワークが刻まれ、両端の石のサイド部分には、『ナバホパール』とも呼ばれるシルバービーズの片側(半球体)がアップリケされており、ローワークの連続性を強調しています。

また、石と石の間等には12個ものシルバーボールが配されることでナバホジュエリーらしい奥行きと陰影が与えられているようです。


ターミナル(バングル両端)部分には、ワイヤー断面に対して垂直方向に小さなシルバーパーツが備えられることで、バンドを構成する3本のワイヤーがしっかりとまとめられています。
それら、全て伝統的でプリミティブな技術を駆使したシルバーワークですが、細部まで美意識を感じさせる造りとなっています。

またそれら手の込んだシルバーワークは、全体のフォルムの美しさをも生み出し、比較的大きいボリューム感を持つ作品でありながら、品位が感じられるブレスレットとなっています。


内側にはFred Thompsonのホールマーク『~』の刻印が施されています。
同作者が長く所属した【TOBE TURPEN'S TRADING POST】トーブ・トーペン トレーディングポスト(現Perry Null Trading)を表す『TT』の文字が同時に刻印されていないことにより、1960年代末以降に作られたピースと判断できます。

さらに『~』の方向によって1970年代初頭頃の作品と推測されます。
明確ではありあませんが、1970年代後半以降では『S』と同じ向きを持った『~』刻印が使用されています。



マウントされたターコイズは【Old Kingman Turquoise】オールドキングマンターコイズです。
現在でも流通しているブラックウェブのキングマンターコイズとは全く違ったクオリティーを持った深く濃いブルーのターコイズで、前述の通りトリートメント(化学処理)されている可能性があります。

1980年代に産出したキングマンにも同様に特別な色味の濃さや透明感を持ったナチュラルターコイズが確認されており、Fred Thompsonという作者からもナチュラル無添加な石である可能性も検討出来ますが、スタビライズドだけでなくエンハンスト等の石の成分を変化させない加工も存在し、科学的な検証を行っても明確にならないかも知れません。

濃く発色の素晴らしい青を基調とし、僅かなパイライト(黄鉱石)やブラック/グレーのマトリックスが入ります。
また、ターコイズとしては非常に強い透明感を有しており、現在のキングマンターコイズとは異なった特徴・質の石となっています。

僅かなクラックが確認でき、リポリッシュ(再研磨)も検討されるコンディションですが、このままでも十分に美しさが堪能できるかと思われます。、



【Fred Thompson】 フレッド・トンプソンは、1920年代初頭に生まれ、10代の中頃(1930年代中頃)にはニューメキシコ州ギャラップに今も現存するトレーディングポスト【TOBE TURPEN'S TRADING POST】トーブ・トーペン(現Perry Null Trading)でシルバージュエリーの制作に携わっていたようです。
若いころから卓越した技術を身に付け、ナバホのトラディショナルなスタイルの作品を残しました。

また、TOBE TURPEN'Sは古くから多くのシルバースミスの作品を扱うトレーディングポストであり、現在も同様のスタイルを守り続ける有名店ですが、Fred Thompsonの作品以外にショップのホールマークである『TT』の刻印を見ることは殆どありません。
それは、同氏が所属アーティストとして特別な存在であったことを推測させます。

1960年代末~1970年代頭頃には、TOBE TURPEN'Sから独立してギャラップの少し西にあるチャーチロックという小さな町で自身の店を持っていたようです。
また、非常に多くのシルバースミスを指導したことでも有名であり、後進のシルバースミスに多大な影響を与えた作家の一人です。

アメリカの偉大な画家である【R. Brownell McGrew】(1916–1994)は、インディアンの肖像なども多く描き、インディアンジュエリーのコレクターとしても非常に有名な人物ですが、現存している自身のポートレートでFred Thompsonが制作したブレスレットを身に付けています。

さらに、UITA6=Borrego Pass Trading Postと共にFred Thompsonのホールマークが刻まれた作品も発見されています。


ナバホの伝統を重視したオールドスタイルと、ハイグレードなターコイズを用いた作品を多く残したことで評価の高いフレッド・トンプソンですが、製作したジュエリーのスタイルは幅が広く、創造性も高かった作家だと思います。

また、現代ではトラディショナル/オールドスタイルと呼ばれるようなデザイン/造形のいくつかは氏が生み出した、もしくは確立したスタイルだと思われ、多くの教え子がシルバーワークの技術とともにそれらのデザインスタイルやディテールを受け継いだ結果、氏の制作したスタイル自体がナバホのオールドスタイルと呼ばれるようになりました。

残念ながらFred Thompsonは1980年代末~1990年代初頭には引退し、2002年に亡くなられています。



本作の様な『ローワーク』は、同作者を代表する造形スタイルであり、古典ナバホジュエリーを正統に受け継ぐ造形・デザインのブレスレットです。


ターコイズが羅列されたローワークデザインは、男性的で威厳のある印象を作り、ターコイズの際立った存在感を強調・演出します。

特に本作は、特別な発色を持ったターコイズと立体的なボリューム感を有し、スタイルの要となる存在感と迫力を持っていますが、優れたバランスによって腕に対するフィット感/装着感も素晴らしいバングルです。


ミッドセンチュリー期に活躍した最高峰の作家の一人であるFred Thompsonの作品であり、史料価値も高いビンテージジュエリー。ターコイズがナチュラルではない可能性により抑えたプライス設定となっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションは、全体にシルバーのクスミが見られ黒っぽくなっていますが、使用感は少なく良好なコンディションです。
※シルバー磨き用クロスなどのポリッシュ/研磨で、簡単にシルバー本来の色味に戻すことが可能です。

ターコイズには前述のように幾つかの僅かなクラックが確認でき、母岩部分には天然石由来の凹凸が見られますがますが、石の動き等のダメージは無く、ご着用にあたって不安の無い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホの巨匠 【Fred Thompson】フレッド・トンプソン(1921or1922-2002)による作品。重厚なシルバーワークをベースに、美しいターコイズが羅列された『Row Work/ローワーク』と呼ばれる伝統的なスタイルのアンティーク/ビンテージバングルです。

透明感と発色の美しいキングマンターコイズが連続してマウントされていますが、本作にマウントされたターコイズはエンハンスト等の科学的処理が施されたトリートメントターコイズである可能性の高い石となっています。

Fred Thompsonの制作したジュエリーでは、殆どの作品において美しいナチュラル無添加なターコイズが使用され、それが同作者の特徴ともなっていますが、本作にマウントされたこれらのキングマンターコイズは完全なナチュラル無添加ではないように思われます。

1970年代に制作された作品において、Fred Thompson以外にも著名作家がこちらと類似した特徴を持つキングマンターコイズを用いた作品を残しており、どのような加工が施されているのか、また確実にナチュラルではないと断言する事も出来ないターコイズです。


大変重厚なトライアングルワイヤーに挟まれるように7つのターコイズがマウントされています。
そのバンドのベースは、上下のトライアングルワイヤーだけでなく、中央に2本のワイヤーを撚り合わせてできたツイステッドワイヤーが配された3連となっており、強固で手の込んだシルバーワークも特徴的な作品です。

さらに、上下のトライアングルワイヤーには力強くスタンプワークが刻まれ、両端の石のサイド部分には、『ナバホパール』とも呼ばれるシルバービーズの片側(半球体)がアップリケされており、ローワークの連続性を強調しています。

また、石と石の間等には12個ものシルバーボールが配されることでナバホジュエリーらしい奥行きと陰影が与えられているようです。


ターミナル(バングル両端)部分には、ワイヤー断面に対して垂直方向に小さなシルバーパーツが備えられることで、バンドを構成する3本のワイヤーがしっかりとまとめられています。
それら、全て伝統的でプリミティブな技術を駆使したシルバーワークですが、細部まで美意識を感じさせる造りとなっています。

またそれら手の込んだシルバーワークは、全体のフォルムの美しさをも生み出し、比較的大きいボリューム感を持つ作品でありながら、品位が感じられるブレスレットとなっています。


内側にはFred Thompsonのホールマーク『~』の刻印が施されています。
同作者が長く所属した【TOBE TURPEN'S TRADING POST】トーブ・トーペン トレーディングポスト(現Perry Null Trading)を表す『TT』の文字が同時に刻印されていないことにより、1960年代末以降に作られたピースと判断できます。

さらに『~』の方向によって1970年代初頭頃の作品と推測されます。
明確ではありあませんが、1970年代後半以降では『S』と同じ向きを持った『~』刻印が使用されています。



マウントされたターコイズは【Old Kingman Turquoise】オールドキングマンターコイズです。
現在でも流通しているブラックウェブのキングマンターコイズとは全く違ったクオリティーを持った深く濃いブルーのターコイズで、前述の通りトリートメント(化学処理)されている可能性があります。

1980年代に産出したキングマンにも同様に特別な色味の濃さや透明感を持ったナチュラルターコイズが確認されており、Fred Thompsonという作者からもナチュラル無添加な石である可能性も検討出来ますが、スタビライズドだけでなくエンハンスト等の石の成分を変化させない加工も存在し、科学的な検証を行っても明確にならないかも知れません。

濃く発色の素晴らしい青を基調とし、僅かなパイライト(黄鉱石)やブラック/グレーのマトリックスが入ります。
また、ターコイズとしては非常に強い透明感を有しており、現在のキングマンターコイズとは異なった特徴・質の石となっています。

僅かなクラックが確認でき、リポリッシュ(再研磨)も検討されるコンディションですが、このままでも十分に美しさが堪能できるかと思われます。、



【Fred Thompson】 フレッド・トンプソンは、1920年代初頭に生まれ、10代の中頃(1930年代中頃)にはニューメキシコ州ギャラップに今も現存するトレーディングポスト【TOBE TURPEN'S TRADING POST】トーブ・トーペン(現Perry Null Trading)でシルバージュエリーの制作に携わっていたようです。
若いころから卓越した技術を身に付け、ナバホのトラディショナルなスタイルの作品を残しました。

また、TOBE TURPEN'Sは古くから多くのシルバースミスの作品を扱うトレーディングポストであり、現在も同様のスタイルを守り続ける有名店ですが、Fred Thompsonの作品以外にショップのホールマークである『TT』の刻印を見ることは殆どありません。
それは、同氏が所属アーティストとして特別な存在であったことを推測させます。

1960年代末~1970年代頭頃には、TOBE TURPEN'Sから独立してギャラップの少し西にあるチャーチロックという小さな町で自身の店を持っていたようです。
また、非常に多くのシルバースミスを指導したことでも有名であり、後進のシルバースミスに多大な影響を与えた作家の一人です。

アメリカの偉大な画家である【R. Brownell McGrew】(1916–1994)は、インディアンの肖像なども多く描き、インディアンジュエリーのコレクターとしても非常に有名な人物ですが、現存している自身のポートレートでFred Thompsonが制作したブレスレットを身に付けています。

さらに、UITA6=Borrego Pass Trading Postと共にFred Thompsonのホールマークが刻まれた作品も発見されています。


ナバホの伝統を重視したオールドスタイルと、ハイグレードなターコイズを用いた作品を多く残したことで評価の高いフレッド・トンプソンですが、製作したジュエリーのスタイルは幅が広く、創造性も高かった作家だと思います。

また、現代ではトラディショナル/オールドスタイルと呼ばれるようなデザイン/造形のいくつかは氏が生み出した、もしくは確立したスタイルだと思われ、多くの教え子がシルバーワークの技術とともにそれらのデザインスタイルやディテールを受け継いだ結果、氏の制作したスタイル自体がナバホのオールドスタイルと呼ばれるようになりました。

残念ながらFred Thompsonは1980年代末~1990年代初頭には引退し、2002年に亡くなられています。



本作の様な『ローワーク』は、同作者を代表する造形スタイルであり、古典ナバホジュエリーを正統に受け継ぐ造形・デザインのブレスレットです。


ターコイズが羅列されたローワークデザインは、男性的で威厳のある印象を作り、ターコイズの際立った存在感を強調・演出します。

特に本作は、特別な発色を持ったターコイズと立体的なボリューム感を有し、スタイルの要となる存在感と迫力を持っていますが、優れたバランスによって腕に対するフィット感/装着感も素晴らしいバングルです。


ミッドセンチュリー期に活躍した最高峰の作家の一人であるFred Thompsonの作品であり、史料価値も高いビンテージジュエリー。ターコイズがナチュラルではない可能性により抑えたプライス設定となっています。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションは、全体にシルバーのクスミが見られ黒っぽくなっていますが、使用感は少なく良好なコンディションです。
※シルバー磨き用クロスなどのポリッシュ/研磨で、簡単にシルバー本来の色味に戻すことが可能です。

ターコイズには前述のように幾つかの僅かなクラックが確認でき、母岩部分には天然石由来の凹凸が見られますがますが、石の動き等のダメージは無く、ご着用にあたって不安の無い状態を保っています。
Size

メンズサイズ L - XL 程度

内径最大幅 約60.8㎜    正面幅(高さ) 約21.2㎜
内周 約141㎜    開口部 約29㎜
Inside Measurement 5 9/16inch   opening 1 1/8inch 

ターコイズ(中央の石) 縦 約11.2㎜  横 約15.5㎜

※バングルはサイズ調整可能です。M~XLサイズ以下の男性であればほとんどの方にフィットすると思います。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

サイズ(手首寸法)をお伝えいただければ、当店でお渡し前の調整が可能です。お気軽にお申し付けください。

Material

Silver, Kingman Turquoise (Possible Treatment Turquoise)    約76.7g