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JBO006856

Attr. to【NAVAJO GUILD】Chiseled & Stamped Silver Cuff c.1940~

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242,000 円(税込)
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着用サンプル画像
https://www.instagram.com/p/Cw5Mn1kvil0/?img_index=1
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形された硬く滑らかな質感のシルバーが特徴的な作品で、作者の突出した技術力を感じさせるチェイシングや端正なスタンプワークによって形作られたハイエンドなアンティーク/ビンテージバングルです。

ホールマーク(作者や工房等のサイン)は刻印されていませんが、造形スタイルや細部のディテールから【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)=通称『ナバホギルド』または『U.S.NAVAJO』の刻印で知られる【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の認証を受けたトレーディングポストやインディアンスクールの彫金クラスで1930年代末頃~1940年代頃に制作されたと推定される作品です。


The Navajo Arts & Crafts Guild/ナバホギルドは、ナバホの中でも多くの傑作を残している組織で、本作は同組織がナバホギルドの象徴である【Horned Moon】と呼ばれるホールマーク(作者や工房等を表すサイン)を使用し始める1940年代後半までに作られたピースである可能性が高いブレスレットです。
さらに、そのデザインや細部に至るまでの高い完成度、スタンプツール(鏨・刻印)の質等からは、ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)本人による作品を想起させるピースとなっています。


インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は心地良い重量感を持ち、そこに『Chasing/チェイシング』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術、さらに『ファイルワーク』というヤスリで削る原始的な技法を駆使することで、彫りの深い立体的な凹凸のボーダーラインが形成されています。
それらによって作られたライン状の凹凸は、まるでハーフラウンドワイヤーのように美しい曲面に造形されており、作者の卓越した技術力を垣間見ることが出来ます。

またその完成されたバンデッドラインにより、バンド自体も5本のワイヤーを重ねた造形のように見えますが、実際には一つの銀塊から原始的な技術を駆使して形作られています。
そして、それらのライン上には細かくも力強いスタンプワークが刻まれ、複雑な紋様ではありませんが、ロープ状のデザインが施される事で力強いナバホらしさとシンプルで洗練された印象を生み出しています。

さらに、中央に施された4つのドットを起点として、左右対称の文様がスタンプワークによって刻み込まれており、その流麗で洗練されたデザインは、どこかビートニク/Beatnikの影響を感じさせる不思議な魅力を秘めています。

シンプルでミニマムなデザイン/造形を作り上げる緻密なシルバーワークは、無機質な表情も生み出しているようですが、それと同時に作者の熱量や信念さえも宿しているように感じられ、現在においても洗練された印象を与える作品となっています。


またそれらのディテールは【NAVAJO GUILD】ナバホギルドらしい伝統的な製法やデザインを重視し制作されたピースであることを表しており、武骨でプリミティブな技術によって作り上げられていますが、シンプルでセンスを感じさせるクリーンなデザインにより、当時モダンスタイルと呼ばれた美しさを持っています。
現代では、ナバホのトップアーティストである【McKee Platero】マッキー・プラテロ氏等が、こちらの作品のようなAmbrose Roanhorseやナバホギルドが生み出した「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」と云う理念の影響を強く受けていると思われます。特に初期のMcKee Platero氏の作品では、こちらと同じようなシンプルで簡潔なスタンプワークとファイルワークのみで構成されたピースが散見されます。

それらをベースに、さらに自身の思想や美意識を反映させ、高い次元へと作品を昇華させたマッキー・プラテロ氏は、日本の伝統継承で云う『守・破・離』を体現し、伝統工芸品であるナバホジュエリーをアートピースに押し上げています。



【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドはインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)とも近しい目的の為に、ナバホのシルバースミス達の手によって組織されました。

中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミスAmbrose Roanhorseが代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。明確にはなっていませんが、U.S.NAVAJO/Indian Arts & Crafts Boardが1937年~1940年代の初め頃までしか見られないのも、第二次世界大戦の激化による影響だけではなく、どちらの組織においても重要な役割を担っていたAmbrose Roanhorseが、Navajo Guild/The Navajo Arts & Crafts Guildに注力したためではないかと考えられます。

ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーだったようです。

さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人のホールマーク(署名/サイン)が認められていませんでした。そのため、1941年の発足から1940年代の半ばごろまでは、まったくホールマークなどが記載されていないか、1943年以前には『U.S.NAVAJO 70』が用いられています。
その後、1943年に【Horned Moon/ホーンドムーン】と呼ばれる空を司る精霊をモチーフとしたシンボルがナバホギルドの象徴として商標登録されており、諸説ありますが1940年代後半頃からホールマークとして作品に刻印されるようになったようです。1950年代以降になってからは『NAVAJO』の文字や、銀含有率92.5%の地金であることを示す『STERLING』の刻印が追加されていきます。
また、1940年代後半以降でもホールマークの刻印が刻まれていない個体も多く発見されています。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金技術のクラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。
サードジェネレーションと呼ばれる第3世代の作家ですが、さらに古い年代の伝統を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

また、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では非常に高い知名度を誇っていますが、それに比例せず、現存数がとても少ないことも特徴です。 コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、現在発見するのが大変困難になっています。



【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。

また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。



本作もインゴットシルバーから成形されることで、硬く滑らかなシルバーの肌と独特の上質感を持ち、工芸品として練り上げられたクリーンで無駄のないデザインと、普遍的な造形美を持った作品となっています。
またそれは、古典期からの伝統を守るナバホジュエリーの根源的な作品でありながら、インディアンジュエリーではないような現代的でエレガントな表情を与える事となっており、ウェアラブルアーツともいえる手工芸品としての完成度と、ジュエリーとしての品位を生み出しているようです。

ワイドな幅のバングルですが、シルバーのみで構成されたソリッドな質感は派手な存在感を与えず、端正なシルバーワークとスタンプワークは、洗練されたミニマムな表情をもたらし、あらゆるスタイリングにフィットする高い汎用性を有するブレスレット。硬く強靭な造りと独特な上質感も備えており、タイムレスに末永く長くご愛用いただける作品です。


本作の様なアンティークジュエリーは、その希少性によりミュージアム収蔵品としても散見される非常にコレクタブルな作品の一つとなっています。


◆着用サンプル画像はこちら◆


コンディションも大変良好です。僅かなクスミや細かなキズ、ハンドメイド独特の制作上のムラ等が見られますが、使用感は少なく大変良好なコンディションです。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、インゴットシルバー(銀塊)から成形された硬く滑らかな質感のシルバーが特徴的な作品で、作者の突出した技術力を感じさせるチェイシングや端正なスタンプワークによって形作られたハイエンドなアンティーク/ビンテージバングルです。

ホールマーク(作者や工房等のサイン)は刻印されていませんが、造形スタイルや細部のディテールから【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)=通称『ナバホギルド』または『U.S.NAVAJO』の刻印で知られる【Indian Arts & Crafts Board】(IACB)の認証を受けたトレーディングポストやインディアンスクールの彫金クラスで1930年代末頃~1940年代頃に制作されたと推定される作品です。


The Navajo Arts & Crafts Guild/ナバホギルドは、ナバホの中でも多くの傑作を残している組織で、本作は同組織がナバホギルドの象徴である【Horned Moon】と呼ばれるホールマーク(作者や工房等を表すサイン)を使用し始める1940年代後半までに作られたピースである可能性が高いブレスレットです。
さらに、そのデザインや細部に至るまでの高い完成度、スタンプツール(鏨・刻印)の質等からは、ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)本人による作品を想起させるピースとなっています。


インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は心地良い重量感を持ち、そこに『Chasing/チェイシング』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術、さらに『ファイルワーク』というヤスリで削る原始的な技法を駆使することで、彫りの深い立体的な凹凸のボーダーラインが形成されています。
それらによって作られたライン状の凹凸は、まるでハーフラウンドワイヤーのように美しい曲面に造形されており、作者の卓越した技術力を垣間見ることが出来ます。

またその完成されたバンデッドラインにより、バンド自体も5本のワイヤーを重ねた造形のように見えますが、実際には一つの銀塊から原始的な技術を駆使して形作られています。
そして、それらのライン上には細かくも力強いスタンプワークが刻まれ、複雑な紋様ではありませんが、ロープ状のデザインが施される事で力強いナバホらしさとシンプルで洗練された印象を生み出しています。

さらに、中央に施された4つのドットを起点として、左右対称の文様がスタンプワークによって刻み込まれており、その流麗で洗練されたデザインは、どこかビートニク/Beatnikの影響を感じさせる不思議な魅力を秘めています。

シンプルでミニマムなデザイン/造形を作り上げる緻密なシルバーワークは、無機質な表情も生み出しているようですが、それと同時に作者の熱量や信念さえも宿しているように感じられ、現在においても洗練された印象を与える作品となっています。


またそれらのディテールは【NAVAJO GUILD】ナバホギルドらしい伝統的な製法やデザインを重視し制作されたピースであることを表しており、武骨でプリミティブな技術によって作り上げられていますが、シンプルでセンスを感じさせるクリーンなデザインにより、当時モダンスタイルと呼ばれた美しさを持っています。
現代では、ナバホのトップアーティストである【McKee Platero】マッキー・プラテロ氏等が、こちらの作品のようなAmbrose Roanhorseやナバホギルドが生み出した「古典作品(技術)をベースにモダンで完成されたジュエリー」と云う理念の影響を強く受けていると思われます。特に初期のMcKee Platero氏の作品では、こちらと同じようなシンプルで簡潔なスタンプワークとファイルワークのみで構成されたピースが散見されます。

それらをベースに、さらに自身の思想や美意識を反映させ、高い次元へと作品を昇華させたマッキー・プラテロ氏は、日本の伝統継承で云う『守・破・離』を体現し、伝統工芸品であるナバホジュエリーをアートピースに押し上げています。



【The Navajo Arts & Crafts Guild】(NACG)※以下ナバホギルドはインディアンアートの普及やクオリティーの保全、職人の地位向上等、【The United Indian Trader’s Association】(UITA)とも近しい目的の為に、ナバホのシルバースミス達の手によって組織されました。

中でもナバホギルドは、UITA等に比べナバホの職人主導で組織された団体で、大巨匠であるナバホのシルバースミスAmbrose Roanhorseが代表を務め、後進の育成や伝統的な技術の伝承、インディアンジュエリーのさらなる普及などを目的に1941年にギルドとして発足しました。明確にはなっていませんが、U.S.NAVAJO/Indian Arts & Crafts Boardが1937年~1940年代の初め頃までしか見られないのも、第二次世界大戦の激化による影響だけではなく、どちらの組織においても重要な役割を担っていたAmbrose Roanhorseが、Navajo Guild/The Navajo Arts & Crafts Guildに注力したためではないかと考えられます。

ナバホギルドによる作品のスタイルは特徴的で、Ambrose Roanhorseの意図が強く働いた影響のためか、インゴットから作られたベースに、クリーンで構築的なスタンプワークをメインとしたデザインと、昔ながらのキャストワークによるピースが多く、どちらも回顧主義的なオールドスタイルでありながら、洗練された美しい作品が多く制作されました。

また、もう一つの特徴はその構成メンバーです。当時から有名で最高の技術を究めた作家が名を連ねています。
【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイ、【Mark Chee】マーク・チー、【Austin Wilson】オースティン・ウィルソン、【Allan Kee】アレン・キー、【Ivan Kee】アイバン・キー、【Jack Adakai】ジャック・アダカイ、【Billy Goodluck】ビリー・グッドラック等、さらに、Ambrose Roanhorseの教え子の一人であるホピ族の【Louis Lomay】ルイス・ロメイもナバホギルドのメンバーだったようです。

さらに特筆すべきは、これだけ有名作家が揃っていながら【NAVAJO GUILD】のジュエリーとして制作されるものは、個人のホールマーク(署名/サイン)が認められていませんでした。そのため、1941年の発足から1940年代の半ばごろまでは、まったくホールマークなどが記載されていないか、1943年以前には『U.S.NAVAJO 70』が用いられています。
その後、1943年に【Horned Moon/ホーンドムーン】と呼ばれる空を司る精霊をモチーフとしたシンボルがナバホギルドの象徴として商標登録されており、諸説ありますが1940年代後半頃からホールマークとして作品に刻印されるようになったようです。1950年代以降になってからは『NAVAJO』の文字や、銀含有率92.5%の地金であることを示す『STERLING』の刻印が追加されていきます。
また、1940年代後半以降でもホールマークの刻印が刻まれていない個体も多く発見されています。

ナバホギルドの代表を務めた【Ambrose Roanhorse】は後進の育成にも熱心な作家で、1930年代からサンタフェのインディアンスクールで彫金技術のクラスを受け持っており、多くの教え子を持っていました。
サードジェネレーションと呼ばれる第3世代の作家ですが、さらに古い年代の伝統を重んじた作品を多く残し、独特の造形美や完成された技術は次世代に絶大な影響を与えた人物です。

また、【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドのピースは、アメリカ国内では非常に高い知名度を誇っていますが、それに比例せず、現存数がとても少ないことも特徴です。 コレクターのもとには一定数があると思われますが市場に出る個体は少なく、現在発見するのが大変困難になっています。



【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。

また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。



本作もインゴットシルバーから成形されることで、硬く滑らかなシルバーの肌と独特の上質感を持ち、工芸品として練り上げられたクリーンで無駄のないデザインと、普遍的な造形美を持った作品となっています。
またそれは、古典期からの伝統を守るナバホジュエリーの根源的な作品でありながら、インディアンジュエリーではないような現代的でエレガントな表情を与える事となっており、ウェアラブルアーツともいえる手工芸品としての完成度と、ジュエリーとしての品位を生み出しているようです。

ワイドな幅のバングルですが、シルバーのみで構成されたソリッドな質感は派手な存在感を与えず、端正なシルバーワークとスタンプワークは、洗練されたミニマムな表情をもたらし、あらゆるスタイリングにフィットする高い汎用性を有するブレスレット。硬く強靭な造りと独特な上質感も備えており、タイムレスに末永く長くご愛用いただける作品です。


本作の様なアンティークジュエリーは、その希少性によりミュージアム収蔵品としても散見される非常にコレクタブルな作品の一つとなっています。


◆着用サンプル画像はこちら◆


コンディションも大変良好です。僅かなクスミや細かなキズ、ハンドメイド独特の制作上のムラ等が見られますが、使用感は少なく大変良好なコンディションです。
Size

メンズサイズ L - XL 程度
レディースサイズ XXL - 程度

内径最大幅 約61.1㎜    正面幅(高さ) 約28.5㎜
内周 約150㎜    開口部 約24.5㎜
Inside Measurement 5 15/16inch   opening 1inch 

※バングルはサイズ調整可能です。L~XXLサイズの男性、XXLサイズ以上の女性であれば多くの方にフィットすると思われます。 ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

サイズ(手首寸法)をお伝えいただければ、当店でお渡し前の調整が可能です。お気軽にお申し付けください。

Material

Ingot Silver    約45.3g