【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、深遠な景色を形成し強い透明感と艶の美しい【Godber/Burnham Turquoise】ガドバー/バーナムターコイズが羅列されたローワークスタイルのハイエンドな作品。武骨なシルバーワークと比較的珍しい控えめな幅/ワイズも好印象なアンティーク/ビンテージバングルです。
1930年代末頃~1950年代に作られた作品で、インゴットシルバー(銀塊)から成形されたと思われるトライアングルワイヤー2本に挟まれるように、7つの大変美しいハイグレードターコイズが羅列されており『Row Work/ローワーク』と呼ばれる造形スタイルに仕上げられてます。このような石を連続してセットしたローワークは、ナバホのトラディショナルなスタイルの一つであり、とても男性的で威厳のある印象を作りターコイズの際立った存在感を強調・演出します。また、それらの石を固定するベゼル(覆輪)には、エッジに刻みの入るノッチドベゼル/トゥースベゼルが採用されており、それら細部のディテールを含め、すべてハンドメイドで仕上げられた作品となっています。さらに、それぞれ石の間と両サイドにはシルバーボールが配され、上下のトライアングルワイヤーには力強く美しいスタンプワークが刻まれることでナバホジュエリーらしい複雑な表情や奥行きが与えられているようです。
また、ターミナル(両端部分)にはワイヤー断面に小さなシルバーパーツが備えられることで、バンドを構成する2本のトライアングルワイヤーがしっかりとまとめられています。それら全てのシルバーワークが、ナバホの伝統的でオーセンティックなスタイルとディテールで形作られ、細部まで拘った造作が確認出来ます。
控えめな幅に構成された細めのブレスレットですが、立体感と奥行きを持ち、石の煌めきが特別なクオリティと存在感を示す作品となっています。
本作のような上下にトライアングルワイヤーを配し、その間に石をマウントする造形スタイルは、インディアンジュエリーの古典期から見られる造形であり、1930年代以降にはナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)等も類似した作品を残しています。1950年代~1970年代には、こちらも巨匠である【Fred Thompson】フレッド・トンプソン(1921or1922-2002)等が多く制作したスタイルです。そして、現代まで長く受け継がれ、現在もコンテンポラリー作家の中でも卓越した技術を持つ【Perry Shorty】ペリー・ショーティー氏等が受け継いでいます。
マウントされたターコイズは、素晴らしい透明感を持つ美しい水色に強いブラック・ブラウンのスパイダーウェブが入る【Godber/Burnham】カドバー/バーナムターコイズです。
同鉱山の特徴として、アルミニウムが多く含まれることで透明感のあるミルキーブルーになるとされていますが、本作にマウントされた石は濃く深い青さを湛えています。マトリックスの色相やその特徴から、カドバー/バーナムターコイズであることを判断し得えていますが、ターコイズの青さやその色相は【Number Eight Turquoise】ナンバーエイトターコイズ、そして【Lone Mountain Turquoise】ローンマウンテンターコイズを凌ぐようなリッチなブルーとなっており、宝石としての存在感と煌めきを感じさせます
さらに、それぞれは小さい石ですがローワークという石が羅列される造形スタイルによって石の質の高さが際立ち、ジュエリーとしての完成度も飛躍的に高めている無添加ナチュラルのハイグレードターコイズとなっています。
特別な質を持つジェムクオリティターコイズと、ナバホジュエリーの伝統的でオーセンティックな造形が生み出す迫力、そして造形美は歴史を感じさせる奥行きを持っており、ジュエリーとしての品位とビンテージインディアンジュエリー特有のアーシーな雰囲気を併せ持っています。
伝統的でプリミティブな彫金技術によるアンティークナバホジュエリーの武骨でワイルドな印象と、クラシックなデザイン/造形、さらに少し控えめなボリューム感により、落ち着いた佇まいを持つブレスレットとなっています。それは、ビンテージスタイルにはもちろん、ドレスや少しフォーマルなスタイルにも馴染む汎用性を有し、多くのスタイリングにおいてさり気なくも特別な存在感を放つ作品です。
アンティークナバホジュエリーの武骨でワイルドな印象と、ハイグレードターコイズがもたらすジュエリーとしての品位の双方を兼ね備えた稀有な作品てあり、アートピース・ウェアラブルアートとしても評価されるクオリティを誇るナバホジュエリーの一つとなっています。
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コンディションは、ハンドメイド特有の制作上のムラや、石を留めるベゼル(覆輪)に多少のダメージ(または制作上のムラ)が見られますが、石のガタツキなどは無く、着用に不安のない状態となっています。
また、ターコイズにはマトリックス部分に凹凸が見られますが、それらはカットされた時からの天然石が持つ特徴であり、現在も素晴らしい艶を保ち、ほとんど使用感を感じさせない素晴らしいコンディションです。