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JBO015919

【Fred Peshlakai】Atq Ingot Silver Cuff w/GemTurquoise c.1940

【NAVAJO】ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)の作品で、オーセンティックでクオリティーの高いシルバーワークと美しいターコイズ、さらには同作者ならではの突出したデザインと造形センスが感じられるピース。ホールマークの入る大変貴重な作品であり、希少性や史料価値によりミュージアムクオリティを誇るアンティーク/ビンテージバングルです。

1930年代~1940年代頃の作品と思われ『F.PESHLAKAI』のホールマーク(作者のサイン)やナバホの伝統的な造形スタイル等からは、Fred Peshlakaiの長いキャリアの中でも特に評価の高いキャリア前半に制作された作品と推測されます。
インゴットシルバー(銀塊)から成形されたバンド/地金は、『スプリットバンド』と呼ばれる伝統的な造形で2ケ所が割り開かれており、センターに向かって幅とボリューム感を持たせたナバホのオールドスタイルを踏襲した造形スタイル。その中央部分には、コフィンやシールドシェイプの様な五角形にカットされた美しいターコイズがマウントされています。このようなペンタゴン(五角形)にカットされたターコイズルースは、強い個性を感じさせるディテールではありませんが、実際には他に類を見ない特殊なカットであり、Fred Peshlakai本人によるカットであることが推測されます。石の両サイドには、ダイヤモンド/菱型のアップリケが施されており、五角形のターコイズを際立たせながらもクラシックで自然なフェイスを作り上げています。また、それらの間には小さなシルバードロップ/ボールが配されており、ナバホジュエリーらしく複雑で奥行きのある表情を与えています。
さらに、ダイヤ型のアップリケを始め、サイドからターミナル(両端)にかけても力強いスタンプワークが刻まれています。ナバホの伝統を踏襲したオーセンティックなスタンプ(鏨)デザインですが、一部のスタンプだけでコレクターにとってはFred Peshlakaiの作品であることが判断可能な、同作者の独創性をはらんだスタンプワークとなっています。
これら全てナバホジュエリーのオーセンティックなスタイルとディテールによって構成されており、同作者のキャリア中期以降に多く見られるような強いオリジナリティを持った作品ではありません。しかしながら、Fred Peshlakai以外のシルバースミスではありえないデザイン・造形、そしてシルバーワークの完成度を有するブレスレット。前述のスタンプ(鏨)以外にも同作者の作品と判断できる風格や存在感を漂わせる作品となっています。

マウントされたターコイズは、澄んだ水色にタイトなゴールドウェブやグリーンのグラデーションが入り、美しい透明感やその奥行きの特徴的な石となっています。【Calico Lake Turquoise】キャリコレイクターコイズや【Fox Turquoise】フォックスターコイズ、【Number Eight Turquoise】ナンバーエイトターコイズが想起されますが、鉱山を特定するのは困難です。【Blue Gem Turquoise】ブルージェムターコイズにも似た色相ですが、ゴールドのタイトなウェブやグリーンのグラデーションから、ブルージェムターコイズではないとと考えられます。
とても強い透明感と艶は高い硬度を感じさせ、古い作品でありながら非常に良いコンディションを保っています。もちろんナチュラル無添加ターコイズであり、鉱山は特定できませんがとても質の高いジェムクオリティターコイズとなっています。


【Fred Peshlakai】フレッド・ぺシュラカイは1896年、ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルで育ちました。 当時はまだ一夫多妻が珍しくなかったようで、父親であるシルバースミス【Besthlagai-ilth'ini Althts' osigi】(Ansosi Peshlakai)の4番目の妻の子供として生まれ、その兄弟は19人と言う大きな家族だったようです。 その中の7歳~8歳年下の弟が共に有名作家となった【Frank Peshlakai】フランク・ペシュラカイです。
そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 Slender Maker of Silverは、インディアンジュエリーの創始者であり、ルーツとされる【Atsidi Sani】を兄に持ち、1800年代中頃からAnsosi Peshlakaiと共にシルバースミスとしての技術を教授されたと言われています。そんな恵まれた環境にあったFred PeshlakaiとFrank Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。

1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年には結婚、ガナードでシルバースミスとしての仕事を再開し、ギャラップで自身のショップを経営しました。 1931年からはフォートウィンゲートでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。
そして、1934年にシカゴで開催された『Chicago World's Fair』では、ナバホのシルバースミスを代表し、トラディッショナルなシルバーワークのデモンストレーションを行ったとされています。
1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。1937年頃には、Vaugn's Indian Storeがカリフォルニア州ハリウッドに移転したことに伴い、Fred Peshlakaiもロサンゼルスに移り住んでハリウッドの店で制作するようになります。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ロサンゼルスダウンタウンに隣接した位置にありますが、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み上げていきました。1972年に体調を崩し、その翌年に娘と共にナバホリザベーションに戻るまで30年以上にわたりOlvera Streetで制作を継続。 そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。

彼が非常に優秀なシルバースミスであったことは言うまでもありませんが、ナバホの古典技術を第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。【Kenneth Begay】ケネス・ビゲイの師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。
また、ターコイズの選定眼も素晴らしく、1950年代以前の作品ではほとんど見つけることが出来ない貴重なハイグレードターコイズが使用された作品も多く残されています。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。こちらの作品において、一部に見られるようなシルバーの重なったような細かな亀裂部分は、ハンマーワークによるインゴット成形作品の特徴です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


こちらの作品もシルバーの塊から原始的な技術を駆使することで作り上げられたアンティークバングルですが、Fred Peshlakaiという伝説的なシルバースミスのクリエイティビティにより、ジュエリーとしての品位を有し、エレガントで洗練された印象も与えられた作品となっています。またそれは、ナバホジュエリーの伝統的な美意識を守りながらも新しいクリエーションを模索し続けたFred Peshlakaiの精神を宿しているように感じられます。

インディアンジュエリーの力強さやエスニシティーな魅力と共に、アンティーク作品ではとても貴重なジェムクオリティターコイズが見せる宝石としての煌めきにより、多くのスタイルに馴染みやすいボリューム感とオーセンティックな造形ながら常に素晴らしい存在感を示し、際立ったアクセントとなります。

練り上げられたシルバーワークと、Fred Peshlakai作品の中でも優れたデザイン・造形により、ウェアラブルアートとして芸術作品としても高く評価できるピースです。Fred Peshlakaiの崇高な価値観と審美眼、そして造形美が体感できる素晴らしい作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好で、おそらく着用されずに保管されていたと考えられます。シルバーには僅かなクスミが見られ、ハンドメイドによる造形ですので制作上のムラ等が多少見られますが、使用感は感じられません。
またバンド内側には、インゴット製法による独特のシルバーが重なった部分の僅かな亀裂がみられますが、これらは制作中にできるもので、ご使用にあたって破損につながる亀裂ではありません。
ターコイズに関しましても母石/マトリックス部分に凹凸が見られますが、それらはカットされた時からの天然石が持つ凹凸です。現在も美しい艶と透明感を保ち、信じられないほど良好なコンディションとなっています。

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PRICE:
ask 円(税込)
SIZE:
メンズサイズ L - XXL 程度

内径最大幅 約62.2㎜    正面幅(高さ) 約24.8㎜
内周 約148㎜    開口部 約25.5㎜
Inside Measurement 5 13/16inch   opening 1 inch 

  ※バングルはサイズ調整可能です。MLサイズ以上、XXLサイズ以下の男性であればほとんどの方にフィットすると思います。 ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。

サイズ(手首寸法)をお伝えいただければ、当店でお渡し前の調整が可能です。お気軽にお申し付けください。
MATERIAL:
Ingot Silver, Gem Quality Turquoise                 約40.3g
ORDER:
QUANTITY
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