【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、大変美しいハイグレードローンマウンテンターコイズをメインとした作品で、石の質を際立たせるシンプルなデザインのアンティーク/ビンテージネックレスです。

ホールマーク(作者や工房等のサイン)やスタンプワーク等、制作背景の確証となるディテールが見られない為、正確な制作年代の特定は困難ですが、デザイン/造形スタイルやマウントされているターコイズ等の不確定な要素からは、1950年代末頃～1970年代にナバホのシルバースミスによって作られた作品と推測されます。

非常に質の高いローンマウンテンターコイズをメインとし、その石を留めるベゼル(覆輪)には、2本のワイヤーを撚り合わせることで作り出したツイステッドワイヤーが施されています。そして、その輪状に配されたツイステッドワイヤーのつなぎ目は、一見して発見できない程に綺麗に仕上げられており、ベゼルの仕上げや裏面エッジ部分の研磨等を含め、シンプルなシルバーワークながら非常に丁寧で細部にも拘った仕事となっています。
付属のシルバーチェーンは新しいものですが太さがあり重厚な925シルバー製で、独自にアンティーク加工を施しており、ビンテージ作品によく馴染む表情となっております。

また、本作のハーフラウンドワイヤーを使用したバチカンパーツやシンプルながら上質なシルバーワーク等は、1941年に発足した【The Navajo Arts & Crafts Guild】 (NACG)ナバホギルドにおいて1950年代後半以降に制作されていた作品の中に、類似した特徴が発見されていますが、ナバホジュエリーのオーセンティックな造形とディテール、そしてシンプルなシルバーワークのため、その正確な背景を特定することは不可能です。

マウントされたターコイズは、大変美しくハイグレードにグレーディングできる【Lone Mountain Turquoise】ローンマウンテンターコイズと思われます。こちらの石は【Number Eight Turquoise】ナンバーエイトターコイズにも近い色相やマトリックスを持っていますが、奥行きと透明感のある深いブルーの色相やマトリックスの特徴から、ローンマウンテンターコイズと判断しています。
高度を感じさせる透明感と共に深みのあるブルーグラデーションを持ち、ブラウンやブラック、ネイビーの非常にタイトなスパイダーウェブが入ります。僅かにグレイッシュなカラーによりトップグレードにはグレーディングできませんが、ローンマウンテンらしい色相と特徴を備え、宝石としての煌きを持った無添加ナチュラルのハイグレードターコイズです。
また、ほとんど使用感を感じないコンディションも特徴であり、現在も素晴らしい艶と変色/劣化のない美しい色を湛えています。

【Lone Mountain Turquoise】ローンマウンテンターコイズは、ネバダ州のエスメラルダ郡にあり、北米4大ターコイズの一角です。長い歴史のある鉱山であり、1920年代後半から現在の『Lone Mountain』と言う名称になり、現在もわずかながら採掘されている鉱山です。非常に硬度が高く、変色や劣化に強いターコイズとして知られ、採掘される原石はどんなに小さなものでもカットされ、そのほとんどがジュエリーに用いられました。
【Charles Loloma】チャールズ・ロロマや【Mark Chee】マーク・チー等も好んでジュエリーにしたターコイズです。現在ではそのクオリティーと希少性からランダーブルーに次ぐ評価を受けており、こちらのようなサイズもある石はほとんど市場に出てきません。


本作もミニマルで素朴ながら、スペシャリティを持ったローンマウンテンターコイズの表情と質により、唯一無二の魅力を放つネックレスです。そのアーシーで品位のあるターコイズとその魅力を最大限生かすシルバーワークにより普遍的な造形美を有し、性別やスタイルを問わず馴染みやすく、長年にわたってご愛用頂けるネックレスとなっています。

大きな石ではありませんが、非常に高く評価されるターコイズをメインに構成したピースであり、宝石としての美しさだけでなく、自然や大地を身に着けるような不思議な感覚を覚える作品。大変貴重なビンテージジュエリーの一つであり、コレクタブルでトレジャーハントプライスな作品となっています。

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コンディションも大変良好です。シルバーの僅かなクスミや制作上のムラ等は見られますが、ほとんど使用感を感じない良好な状態となっています。
ターコイズも長い時間の経過を感じさせない素晴らしい艶と透明感を保っています。マトリックス部分には凹凸が見られますが、それらはカットされた時からの天然石が持つ特徴であり、ダメージではありません。