【Hopi】ホピのビンテージジュエリー、オーバーレイ作品を専門に制作販売したショップ【Hopi Crafts】ホピクラフツで制作された作品で、小さな縦長のオーバルシェイプに可愛い植物のデザインが施されたビンテージネックレスです。
ホピクラフツのショップを表す刻印と共に、作者のホールマークも刻まれていますが、残念ながら作者は不明となっています。
1960年代~1980年代に作られたピースで、ホピの特徴的な技術であるオーバーレイ技法によって可憐でかわいい植物のモチーフが表現されています。またそのオーバーレイは技法は現代の作品に比べ、カッティングされた厚いシルバープレートが薄いシルバープレートをベースにオーバーレイされています。その為、制作には高い技術と手間が必要となっていますが、現代の作品よりも陰影が強く、モチーフがしっかりと浮かび上がっています。さらに、ベースのシルバーは少し薄い為、スタンプワークによるテクスチャーによって裏面に僅かなアタリが見られます。また、古いオーバーレイ作品らしくフェイスにはハンマーワークによってしっかりとしたアールがつけられ、中央が膨らむ立体的で美しい曲線/曲面が与えられています。
ホピジュエリーではコーン(トウモロコシ)のモチーフが多く見られますが、本作の具体的なモチーフは不明です。
付属のシルバーチェーンは新しいものですが、重厚な925シルバー製で、独自にアンティーク加工を施しており、ビンテージ作品によく馴染む表情になっております。
【Hopi Crafts】ホピクラフツは、ホートビラ出身の【Emory & Wayne Sekaquaptewa】エモリー&ウェイン セカクアプテワ兄弟によって、1960年に創業したホピのオーバーレイを用いた作品を専門的に扱った工房でありショップです。当時は、シルバーワーク技術指導に巨匠【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァを招いていました。1962年にはホピネーション内であるカイコツムービービレッジに移り、1983年頃まで営業していました。現在、大巨匠として知られる【Bernard Dawahoya】バーナード・ダワホヤや【Eldon James】エルドン・ジェームスが在籍した工房としても知られています。
【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、1940年代~1950年代にはHarry Sakyesvaや同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。
ホピジュエリーらしいオーバーレイ技法の生み出す質感と、素朴で可愛い印象を持った植物のデザイン/モチーフにより、優しくナチュラルな雰囲気が与えられています。
また、現代作品に比べ手間のかかったディテールや仕上げにより、独特な上質感やシックな表情も感じさせるネックレスとなっています。
性別を問わず使いやすい作品ですが、チェーンの長さは40㎝ですので、男性には少し短い場合があります。ご希望がございましたら45㎝や50㎝への変更も可能です。お気軽にご相談ください。
◆着用サンプル画像(6枚)はこちら◆
コンディションは極僅かなシルバーのクスミ等は見られますが、使用感を感じないとても良好な状態を保っています。