【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリーで、2本の細いシルバーワイヤーを撚り合わせたツイステッドワイヤーが8連に構成された珍しいスタイルのアンティーク/ビンテージバングルです。
1930年代頃に作られたと思われる作品で、8本のツイステッドワイヤーをバンド/地金に構成し、サイドに近い位置にスタンプワークの施されたコンチョのアップリケ/パッチワークが配されています。ターミナルにもシルバータブのパーツがロウ付けされており、コンチョとタブパーツがつけられているところ以外は、ツイステッドワイヤーは独立した構造となっています。さらにツイステッドワイヤーは、ハンマーで叩くことで僅かにフラットに成形されているようです。
また、ツイステッドワイヤーで構成されている事によって腕への装着感も素晴らしいバングルです。
このようなツイステッドワイヤーを使ったスタイルは、インディアンジュエリー黎明期からみられる造形のスタイルの一つで、メキシカンシルバージュエリーの影響によるものと云われています。また、居留地周辺に点在しているインディアンスクールの彫金クラスでは、古くから現在に至るまで教材として初めに制作するのが2本のワイヤーを撚り合わせるだけのツイステッドワイヤーブレスレットです。
ただし、こちらの様に細いツイステッドワイヤーを8連も重ねて構成しているピースは、ほとんど類似するものを見ることがなく珍しい造形だと思われます。
8連と云う珍しい造形のアンティーク作品ですが、美しい造形と奥行きがあり、味わい深い質感を持った作品です。 少し粗暴なシルバーワークもワイルドでハンドメイド特有の質感とプリミティブな表情をもたらしているようです。
伝統的な製法とビンテージインディアンジュエリーらしい表情は、素朴で武骨な雰囲気を生み出しており、渋くナチュラルな印象は性別を問わず多くのスタイルに馴染みやすく、長年にわたってご愛用いただけるピースです。
また、こちらのようなツイステッドワイヤーで構成された作品は、造形の彫が深いため、日常的な着用により凹凸のコントラストが強くなり、その奥行きと完成度を高めていきます。
着用画像はこちら↓
画像①
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コンディションも良好ですが、ツイステッドワイヤーの1本が、コンチョへのロウ付け付近で切れている部分がありリペアしています。もともとロウ付けのあった部分のため、リペアの跡は確認できない状態です。その他、ある程度の摩耗等は見られますが、ダメージなどは無く良い状態を保っています。