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JRO014800

Atq Navajo SplitShank Silver Ring w/Royston Turquoise c.1940

Atq Navajo SplitShank Silver Ring w/Royston Turquoise c.1940
NORMAL PRICE: 37,900
30,320 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、伝統的なシルバーワークとディテールによって構成された作品ながら細部まで非常に凝った意匠となっており、美しいターコイズと共に味わい深く上質なアンティーク/ビンテージリングです。

1940年代~1950年代頃に制作されたピースと思われ、おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれ、フロントに向かって幅が広く造形されることでフェイスとの自然なつながりを作っています。そして、センターには美しいロイストンターコイズがマウントされ、ベゼル(覆輪)にはツイステッドワイヤー、両サイドにはシャンクのシェイプに合わせたアップリケが配されています。そこにはベイナースタンプやバースト状のスタンプワークが刻まれており、センターとの繋ぎ目にはスタンプワークに合わせてファイルワークによる刻みが施されるなど、細部にまで行き届いた作者の拘りと繊細な造形センスが読み取れます。

全てナバホジュエリーの伝統的な技術によるディテールとなっていますが、作者の高い技術と造形センスにより、とても美しいバランスに仕上がった作品です。残念ながら作者は不明となっていますが、トラディショナルで洗練されたデザインやサイドに刻まれたスタンプ(鏨)等のディテールからは、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させる作品です。

またセットされたターコイズは、澄んだ水色と深く濃いグリーンの2色が強いコントラストを生み出しているジェムクオリティーの石で、色相の特徴から【Royston Turquoise】ロイストンターコイズと思われます。一部にブラウンのマトリックスが入り、透明感や艶も美しく、比較的硬度に欠けると云われるロイストンターコイズですが、こちらの石はとても高い硬度を感じさせます。


【Royston Turquoise】ロイストン鉱山は大変歴史のあるネバダ州の鉱山の一つで、とても特徴的な2トーンの色味を持つ石を産出し、その色味や質のバラエティーは非常に幅広く産出しています。また、古くはティファニー社がその作品に使ったことでも知られています。


【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルにおいて19人と言う大きな家族で育ちました。そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 そんな恵まれた環境にあったFred Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。
1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年にはシルバースミスとしての仕事を再開し、1931年からはフォートウィンゲートインディアンスクールでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み重ねていきました。1972年に体調を崩し、73年に娘と共にナバホリザベーションに戻ります。そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。
ナバホの古典技術を、第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。 【Kenneth Begay】 ケネス・ビゲイ の師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。


完成度の高いシルバーワークと上質なターコイズを用いて、センス良く構成されたアンティークピースの良作です。また、細かなシルバーワークが施されることで奥行きがあり、多くのスタイルに馴染む質感と武骨な雰囲気も持っています。また、美しい発色を持ちながらナチュラルな印象のターコイズと、ビンテージインディアンジュエリーの素朴な雰囲気は性別を問わず幅広い年齢層の方にフィットするリングだと思われます。

古い作品特有の原始的な力強さと共に、どこか現代的でアーティーな魅力も宿し、アンティーク工芸品としても評価できるコレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、全体に僅かな摩耗やシルバーのクスミ、細かなキズ等が見られますが目立ったダメージはなく、使用にあたって不安の無い良好なコンディションです。
ターコイズも石の動きやクラック等のダメージは無く、マトリクス部分には多少の凹凸が見られますが現在も艶のあるとても良い状態を保っています。
【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、伝統的なシルバーワークとディテールによって構成された作品ながら細部まで非常に凝った意匠となっており、美しいターコイズと共に味わい深く上質なアンティーク/ビンテージリングです。

1940年代~1950年代頃に制作されたピースと思われ、おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれ、フロントに向かって幅が広く造形されることでフェイスとの自然なつながりを作っています。そして、センターには美しいロイストンターコイズがマウントされ、ベゼル(覆輪)にはツイステッドワイヤー、両サイドにはシャンクのシェイプに合わせたアップリケが配されています。そこにはベイナースタンプやバースト状のスタンプワークが刻まれており、センターとの繋ぎ目にはスタンプワークに合わせてファイルワークによる刻みが施されるなど、細部にまで行き届いた作者の拘りと繊細な造形センスが読み取れます。

全てナバホジュエリーの伝統的な技術によるディテールとなっていますが、作者の高い技術と造形センスにより、とても美しいバランスに仕上がった作品です。残念ながら作者は不明となっていますが、トラディショナルで洗練されたデザインやサイドに刻まれたスタンプ(鏨)等のディテールからは、ナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させる作品です。

またセットされたターコイズは、澄んだ水色と深く濃いグリーンの2色が強いコントラストを生み出しているジェムクオリティーの石で、色相の特徴から【Royston Turquoise】ロイストンターコイズと思われます。一部にブラウンのマトリックスが入り、透明感や艶も美しく、比較的硬度に欠けると云われるロイストンターコイズですが、こちらの石はとても高い硬度を感じさせます。


【Royston Turquoise】ロイストン鉱山は大変歴史のあるネバダ州の鉱山の一つで、とても特徴的な2トーンの色味を持つ石を産出し、その色味や質のバラエティーは非常に幅広く産出しています。また、古くはティファニー社がその作品に使ったことでも知られています。


【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルにおいて19人と言う大きな家族で育ちました。そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 そんな恵まれた環境にあったFred Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。
1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年にはシルバースミスとしての仕事を再開し、1931年からはフォートウィンゲートインディアンスクールでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み重ねていきました。1972年に体調を崩し、73年に娘と共にナバホリザベーションに戻ります。そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。
ナバホの古典技術を、第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。 【Kenneth Begay】 ケネス・ビゲイ の師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。


完成度の高いシルバーワークと上質なターコイズを用いて、センス良く構成されたアンティークピースの良作です。また、細かなシルバーワークが施されることで奥行きがあり、多くのスタイルに馴染む質感と武骨な雰囲気も持っています。また、美しい発色を持ちながらナチュラルな印象のターコイズと、ビンテージインディアンジュエリーの素朴な雰囲気は性別を問わず幅広い年齢層の方にフィットするリングだと思われます。

古い作品特有の原始的な力強さと共に、どこか現代的でアーティーな魅力も宿し、アンティーク工芸品としても評価できるコレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、全体に僅かな摩耗やシルバーのクスミ、細かなキズ等が見られますが目立ったダメージはなく、使用にあたって不安の無い良好なコンディションです。
ターコイズも石の動きやクラック等のダメージは無く、マトリクス部分には多少の凹凸が見られますが現在も艶のあるとても良い状態を保っています。
Size

日本規格 約 14.5号   円周 約 54.9㎜   us 7.5
正面幅 約 12.7㎜

Material

Silver, Royston Turquoise