【Acoma Pueblo】アコマプエブロと【Laguna Pueblo】ラグーナプエブロの血を引く作家【Dyaami Lewis】ディアミ・ルイスの作品で、プエブロのアンティークピースを元に、プリミティブで大変な手間の掛る製法によって造形され、重厚に仕上げられたバングルです。
プエブロの初期アンティーク作品の造形/デザインを踏襲しながらも、素晴らしい造形センスにより高い完成度を持った味わい深いピースです。
重厚なインゴット(銀塊)の地金に、ファイルワーク/エングレイビングと言う削ることによってバイアスにライン状模様が立体的に造形されています。ヤスリによって刻み込まれたラインは非常に深く、長い時間をかけて削り込まれています。さらに、スタンプワークによってプエブロの作品らしい素朴で抽象的な印象を生み出しています。
【Dyaami E Lewis】ディアミ・ルイスは、父親に名工【Greg Lewis】グレッグ・ルイスを持ち、曾祖父はアコマの歴史的な作家【Wolf-Robe】ウルフ・ローブです。アコマとラグーナ以外にもチェコスロバキア等ヨーロッパの血も持つ混血で、シルバーワークをスタートしたのは1990年代とまだまだ若手の作家ですが、卓越したセンスを持ち、父親のグレッグ・ルイスから受け継いだ伝統的な技術と共有しているスタンプ(鏨)により、既に素晴らしい完成度と独自性を持った作品を制作している作家です。
父親の【Greg Lewis】グレッグ・ルイスは、1954年生まれのベテラン作家で1960年代~70年代にはサンフランシスコを拠点に活動していましたが、1979年にラグーナプエブロに戻り、祖父であるAlvin Lewisがサンフランシスコで始めたショップ『The Arrowhead Shop』を移転・再開させました。 ドラゴンフライモチーフや古典作品をベースとした作品を得意とし、アメリカ国内でもアンティークを専門にしているギャラリーなどで展示/販売されています。
【Wayne Henry "Wolf-Robe" Hunt】(以下Wolf-Robe)ウルフ・ローブ(c.1902-1977)は、グレッグ・ルイスの祖父にあたり、白人オーナーではなくインディアン自身で店を経営する初めての作家である【Clyde Hunt】(c.1900-1972)を兄に持ち、非常に若くからシルバースミスとして活動をはじめました。当時、多くのショーを受賞しながらハイスクールにも通っていた記録が残っています。その後、オクラホマ州タルサに近いカトゥーサにて【CATOOSA Indian Trading Post】を経営しました。弟の【Wilbert Hunt】(c.1906-2007)と合わせHunt Brothersと呼ばれ、その中でもホールマークを使用し、多くの秀作を残したのがWolf-Robeであり、【Fred Peshlakai】等と同時期に『作家』としてインディアンジュエリーを制作した最初期の人物の一人です。
当店では数少ないコンテンポラリー(現代作家)のピースですが、長い歴史を持つファミリーによって継承された伝統技術を持つDyaami Lewisの作品は、ビンテージインディアンジュエリーの持つワイルドな印象と、多くのスタイルにもフィットするナチュラルな質感を併せ持っています。
使いやすく重厚な質感を失わない幅で、他の作品との重ね付けにも向いたバングルです。性別を問わず味わい深いアクセントとしてお使いいただけると思われます。
また、こちらのようなインゴットシルバーにより作られた作品は日常的な着用により細かな傷と共に艶が増し、彫の深い凹凸はコントラストが強くなり、その奥行きと完成度を高めていきます。
着用画像はこちら↓
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新品・未使用品。 ハンドメイドによる造形ですので、多少の捻りや制作上のムラが見られます。