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JBO01127

Antique Thunderbird Patched Ingot Cuff Bracelet w/TQ c.1920~

【NAVAJO】ナバホのアンティークジュエリー、センターにサンダーバードのアップリケが施され、ツーリストジュエリーと呼ばれる観光客向けにデザインされたものと推測されますが、量産化された所謂フレッド・ハービースタイルのピースではなく、インディアンシルバースミスによって製作されたオリジナル作品。

さらに、驚くことにターミナルには【ZUNI】ズ二族の大変偉大な作家【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオ(1917-1969) の作品に見られるリーフモチーフのスタンプが施されたアンティーク/ビンテージバングルです。

インゴット(銀塊)から成形されたベースは、ナバホの伝統的なスタイルであるスプリットシャンクで、センターにはサンダーバードが大きくシャンクに沿ってアップリケ/パッチワークされ、そこにターコイズが施されています。サイド~ターミナルにかけては他に類を見ないスタンプワークが施され、ターミナルには特徴的なリーフモチーフのスタンプが刻まれています。
また、両サイドにリペアの跡が見られ、内側にはシルバープレートによる補強が施されています。非常にしっかりとリペアされており、着用に不安のない状態ですが良いコンディションではありません。


こちらの作品のような時期に制作され、類似したスタイルを持つピースについては、観光客向けに作られたツーリストジュエリーとして認識されていますが、この作品については、【Manufacturers】メーカーによって量産されたものではなくそれらのデザインソースとなった『オリジナル』作品であり、その希少性と価値を高めています。
1910年代~1940年代当時、サウスウエスト地方の観光の隆盛に伴ってスーベニア産業もその需要に応えるため、多くのショップやメーカーが生まれました。それらは元々トレーディングポストとして運営されていましたが、やがて多くのインディアンを雇い入れるArrow NoveltyやMaisel's等のメーカーも創業されることになります。初期の1910年代~20年代までは、双方の作品には製法やデザインに大きな差がありませんでした。 しかし、後者のメーカーは1930年代に入ると工房で多くのインディアンに同時制作させることにより分業化や機械化をはじめ、少しずつ伝統的な製法や作品の味わいは失われていきました。
また、それらのメーカーの生産する作品の多くはクリエイティブな作家を要するトレーディングポストで生まれた作品の模倣も多く、NAVAJO GUILDの作品やC. G. Wallaceの工房で作られた作品をはじめ、【Fred Peshlakai】、GARDEN OF THE GODS TRADING POSTに所属した【Awa Tsireh】のデザインなどの作品等は多くの模倣品が作られています。そのため当時、模倣品との明確な区別を促すため、UITA【United Indian Trader's Association】などが組織され、上記のような量産化された作品と差別化が図られた歴史もあります。
こちらの作品においてもArrow Noveltyにおいて非常に類似するデザインのものが生産され、BELL TRADING POSTでも同じようなスタイルのピースが作られており、それらのデザインソースとなった作品の一つです。

また、こちらの作品では明確に作者を特定することはできませんが、ターミナルに施されたスタンプから2つの可能性が推測されます。一つは、Dan Simplicioの作品で、1930年代にC. G. Wallaceの経営するトレーディングポストに所属していた若い時期のピース。
二つ目は、ターミナルに施されているスタンプが、Dan Simplicioの登場以前から非常に多くのシルバースミスが在籍していたC. G. Wallaceの工房に伝わっていたものであり、Dan Simplicioが後から多用した可能性です。その場合、こちらの作品もさらに古い1920年代頃にC. G. Wallaceに作品を供給した作家により製作されたピースと考えられます。

モチーフはツーリストジュエリーを代表するサンダーバードで、キャッチーで可愛い印象もありますが、インゴットから成形された地金は重厚で、量産されたピースにはない威厳も感じされる作品です。

【Thunderbird】サンダーバード はインディアンジュエリーの伝統的なモチーフの一つで、伝説の怪鳥であり、雷や雲、ひいては雨とつながりが深く幸福を運んでくるラッキーシンボルでもあります。
ジュエリーでは、限界の無い幸福を表すシンボルであり、ネイティブアメリカンの守り神的存在です。


【Dan Simplicio】ダン・シンプリシオは、ZUNI族の中でも最も著名な作家の一人であり、1930年代後半から台頭する安価なズニスタイルジュエリーを量産するメーカーに対抗し、カットせずに自然な形を生かしたコーラル(珊瑚)等を最初に用いた作家として知られ、非常に多くのスタイルや技術を生み出した人物。【Leekya Deyuse】(1889-1966)や【Leo Poblano】(1905-1959)等との共作のピースも残されています。
1917年、ニューメキシコ州ズニプエブロに生まれ、叔父にはズニ族において記録が残る作家として最初期の一人と言われる【Juan de Dios】ファン・デ・ディオス(1882-1940)を持ち、とても若い時期からシルバースミスとしての技術を教わったようです。
インディアンジュエリーとしては新しい植物等のモチーフや蛇等のモチーフを用いた複雑で有機的な造形を生み出したとされています。
それらは当時、非常に独創的であり現代においてはズニのトラディッショナルなスタイルとなっていますが、1930年代~50年代に彼が生み出した功績は計り知れません。
また、甥には【Juan Calavaza】がおり、その妻であり日本においても高名な【Effie Calavaza】もDan Simplicioの創作に強い影響を受けた作家です。


ビンテージインディアンジュエリー独特のキャッチーなデザインとアンティークの質感を併せ持った印象は、チープで軽い雰囲気がなく、男性のスタイリングに良い『ギャップ』と深みを与えてくれるバングルです。女性にも向いたサイズとデザインで、黒っぽくなったシルバー肌や経年による味わいは、多くのスタイルに馴染みが良い質感です。
フレッド・ハービースタイルのジュエリーのデザインソースとなった史料価値も高いピースです。

着用画像はこちら↓
画像①
画像②
画像③
画像④


コンディションは、両サイドにリペアの跡が見られ、内側には補強が施されています。大変上部にリペアされており、着用に不安のない状態ですが、経年によるクスミなども見られ、完璧なコンディションではありません。
PRICE:
59,000 円(税込)
SIZE:
メンズサイズ S - M 程度。
レディースサイズ ML - XL 程度

内径最大幅 約56.2㎜    正面幅(高さ) 約20.8㎜
内周 約132㎜    開口部 約22㎜
Inside Measurement 5 3/16inch   opening 7/8inch 

  ※バングルはサイズ調整可能です。MLサイズ以下の男性、Mサイズ以上の女性であればほとんどの方にフィットすると思います。
ただし、サイズ調整の際は無理な力を加えますと破損の原因となることがありますのでご注意ください。
MATERIAL:
Ingot Silver (probably Coin Silver 900), Turquoise
ORDER:
QUANTITY
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