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JRF007723

Atq Navajo Naja Repoused & 卍 Stamped Silver Worn Ring c.1930

Atq Navajo Naja Repoused & 卍 Stamped Silver Worn Ring c.1930
34,100 円(税込)
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Atq Navajo Naja Repoused & 卍 Stamped Silver Worn Ring c.1930
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着用サンプル画像
https://www.instagram.com/p/C0O8RCgvbjY/
【NAVAJO】ナバホの【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルとも呼ばれる、20世紀前半のサウスウエスト観光産業の隆盛に合わせて作られた作品の一つ。
オーセンティックなシガーバンドのシェイプをベースとし、センターにナジャをモチーフにしたリポウズ/バンプアウトが施され、その中央には【逆卍】Whirling Log/Swastikaのスタンプが刻まれた貴重なデザインのアンティーク/ビンテージリングです。


1920年代末~1940年代初頭頃のものと思われ、スーベニアアイテム/ツーリストジュエリーとして作られたリングですが、おそらく全ての工程が伝統的な技術によってハンドメイドで仕上げられています。

センターに立体的な凹凸によって表現された【Naja】ナジャは、ナバホジュエリーにおいてとても重要で古くからみられるモチーフの一つですが、こちらの様にリポウズ/バンプアウトという鏨(鉄製の金型ツール)を用いて地金を立体的に叩きだす技法にナジャのデザインが用いられているリングは非常に珍しいディテールとなっています。

そのナジャに囲まれるように逆卍の刻印が刻まれ、両サイドにはアロー等のスタンプが配される事で、ナバホジュエリーらしい印象が与えられています。


また、とても興味深いディテールとしては、サイドの花をモチーフとしたと思われるデザインのスタンプワークです。
細部まで観察すると、センターと同じ逆卍が刻印された後に、それを別のモチーフに隠すように花弁の様なスタンプが施されています。

このようなディテールは1939年のWW2開戦後の1941年に卍のモチーフがアメリカ政府の意向によって使用されなくなり、過去の作品も一部は回収されたという新聞記事が残されています。
センター部分の逆卍がそのままの状態となっている為、当店の推測となりますが、本作はちょうど卍の禁止や回収が実施された時期に制作され、モチーフの卍によって販売できなくなることを回避する為に、作者が意図的に卍部分を隠したことで生まれたディテールとも考えらます。

さらに、本作の様な年代に作られたツーリストジュエリーの多くは、コインシルバーから作られていた資料が残っており、こちらも確実ではありませんがコインシルバー製である可能性が高いピースです。


それほどボリュームのある作品ではなく、比較的薄いシルバーのシャンクに仕上げられていますが、とてもバランスが良く希少なデザインと、武骨ながら細かなシルバーワークが魅力的な作品。
また、全体に使用による摩耗が見られますが、それも本作の雰囲気には良くフィットし、秘匿された様な卍も含め独特なヘリテイジ感を宿すリングとなっています。



【Cigar Band Ring】シガーバンドリングは、インディアンジュエリーに限らずセンターが広く内側が細いシャンクの造形を持ったリングの俗称です。
語源については、葉巻に巻かれている帯が元となっています。現在ではブランドが確認できるデザインが描かれていますが、もともとは手袋や手に葉巻によるシミが付くことを防ぐ為に考案された帯です。
その帯と形状が似ていることから同スタイルのリングが『シガーバンドリング』と呼ばれるようになりました。



卍 【スワスティカ】 Whirling Log 【ワーリングログ】について・・・
4つの【L】 『LOVE・LIFE・LUCK・LIGHT』 からなる幸福のシンボル卍(Swastikaスワスティカ)はラッキーシンボルとして当時よく使われていたモチーフです。

しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦によりアメリカにおいては敵国ドイツのハーケンクロイツと同一記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。
当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が入った作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収されたりしたようです。 その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。
こちらはそのような受難を乗り越えて現存しているものです。


【Naja】ナジャはナバホ語で『三日月』を意味し、その原型は馬蹄をもとにしたデザインです。インディアンアートにおいては子宮を表す造形として用いられ、大地や自然と子孫繁栄、それに女性を称賛する意味合いが込められているそうです。



【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。
また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。

同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。
また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています)
主にイギリスの影響を受けた国において『STERLING』、それ以外の国において『925』の表記・刻印が使用されています。

925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバー製のコインを溶かすことで、材料(地金)を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。

インディアンジュエリーの歴史では、1900年代初頭にH.H.タンメン社が『800-Fine Silver』(シルバー含有率80.0%)を採用し、1910年代~1940年代初頭までに作られたツーリストジュエリーにおいては、Coin Silver 900が多く採用されました。

シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。

さらに古い1800年代後半頃の作品では、メキシカンコインが多く含まれていたためか、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっているようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。



ツーリストジュエリーらしいキャッチーなアイテムながら、非常にバランスの良い秀逸なデザインとなっており、ナチュラルな指馴染みの良いフォルムのリングです。
また、シルバーのみで構成されている為、スタイルや性別を問わずフィットし、アンティークの質感によって大人向けのアイテムに昇華されている印象。色々な装いに馴染みやすく、長年にわたってご愛用いただけると思います。

アンティークジュエリーの中でもリング/指輪は、使用による消費や紛失などにより現存数が少なく大変希少なピースです。特にこちらはツーリストジュエリーの中でもクラシックで完成度の高いデザイン/造形を有するコレクタブルな作品となっています。

またナジャと卍は、双方がナバホジュエリーの伝統的なモチーフであり長い歴史を持ちますが、リングやブレスレットにおいて同時に採用された作品は非常に貴重なサンプルピース。
ハンドクラフト/工芸品としてナバホジュエリーの歴史も感じられる秀作であり、ツーリストジュエリーのキラーピースです。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションは全体に経年・着用による摩耗が見られます。
また、ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等も確認できますが、目立ったダメージは無く着用には支障のない状態を保っています。

シャンクには古いロウ付けの跡がありますが、制作時のロウ付け跡か、過去のサイズお直しによるものか不明です。こちらも強度には問題ありません。
【NAVAJO】ナバホの【Tourist Jewelry】ツーリストジュエリーや【Fred Harvey Style】フレッド・ハービースタイルとも呼ばれる、20世紀前半のサウスウエスト観光産業の隆盛に合わせて作られた作品の一つ。
オーセンティックなシガーバンドのシェイプをベースとし、センターにナジャをモチーフにしたリポウズ/バンプアウトが施され、その中央には【逆卍】Whirling Log/Swastikaのスタンプが刻まれた貴重なデザインのアンティーク/ビンテージリングです。


1920年代末~1940年代初頭頃のものと思われ、スーベニアアイテム/ツーリストジュエリーとして作られたリングですが、おそらく全ての工程が伝統的な技術によってハンドメイドで仕上げられています。

センターに立体的な凹凸によって表現された【Naja】ナジャは、ナバホジュエリーにおいてとても重要で古くからみられるモチーフの一つですが、こちらの様にリポウズ/バンプアウトという鏨(鉄製の金型ツール)を用いて地金を立体的に叩きだす技法にナジャのデザインが用いられているリングは非常に珍しいディテールとなっています。

そのナジャに囲まれるように逆卍の刻印が刻まれ、両サイドにはアロー等のスタンプが配される事で、ナバホジュエリーらしい印象が与えられています。


また、とても興味深いディテールとしては、サイドの花をモチーフとしたと思われるデザインのスタンプワークです。
細部まで観察すると、センターと同じ逆卍が刻印された後に、それを別のモチーフに隠すように花弁の様なスタンプが施されています。

このようなディテールは1939年のWW2開戦後の1941年に卍のモチーフがアメリカ政府の意向によって使用されなくなり、過去の作品も一部は回収されたという新聞記事が残されています。
センター部分の逆卍がそのままの状態となっている為、当店の推測となりますが、本作はちょうど卍の禁止や回収が実施された時期に制作され、モチーフの卍によって販売できなくなることを回避する為に、作者が意図的に卍部分を隠したことで生まれたディテールとも考えらます。

さらに、本作の様な年代に作られたツーリストジュエリーの多くは、コインシルバーから作られていた資料が残っており、こちらも確実ではありませんがコインシルバー製である可能性が高いピースです。


それほどボリュームのある作品ではなく、比較的薄いシルバーのシャンクに仕上げられていますが、とてもバランスが良く希少なデザインと、武骨ながら細かなシルバーワークが魅力的な作品。
また、全体に使用による摩耗が見られますが、それも本作の雰囲気には良くフィットし、秘匿された様な卍も含め独特なヘリテイジ感を宿すリングとなっています。



【Cigar Band Ring】シガーバンドリングは、インディアンジュエリーに限らずセンターが広く内側が細いシャンクの造形を持ったリングの俗称です。
語源については、葉巻に巻かれている帯が元となっています。現在ではブランドが確認できるデザインが描かれていますが、もともとは手袋や手に葉巻によるシミが付くことを防ぐ為に考案された帯です。
その帯と形状が似ていることから同スタイルのリングが『シガーバンドリング』と呼ばれるようになりました。



卍 【スワスティカ】 Whirling Log 【ワーリングログ】について・・・
4つの【L】 『LOVE・LIFE・LUCK・LIGHT』 からなる幸福のシンボル卍(Swastikaスワスティカ)はラッキーシンボルとして当時よく使われていたモチーフです。

しかしながら、1933年のナチスドイツ出現、1939年にWW2開戦によりアメリカにおいては敵国ドイツのハーケンクロイツと同一記号は不吉だとして使われなくなってしまいました。
当時の新聞記事にも残っていますが、インディアンたちにも卍が入った作品の廃棄が求められ、政府機関によって回収されたりしたようです。 その後、大戦中にも多くが廃棄されてしまった歴史があり、現存しているものは大変貴重となりました。
こちらはそのような受難を乗り越えて現存しているものです。


【Naja】ナジャはナバホ語で『三日月』を意味し、その原型は馬蹄をもとにしたデザインです。インディアンアートにおいては子宮を表す造形として用いられ、大地や自然と子孫繁栄、それに女性を称賛する意味合いが込められているそうです。



【Coin Silver】コインシルバーとは、インディアンジュエリーにおいては銀含有率90.0%の地金を表します。
また、アメリカの古い硬貨における銀含有率は900ですが、日本では800~900や古い100円硬貨では600、メキシカンコインは950であり、900シルバーが最も多く使われていますが世界中で共通した純度ではありません。

同様に【Sterling Silver】スターリングシルバー=【925シルバー】は、銀含有率92.5%の地金であり、こちらは世界中で共通の基準となっています。
また『割金』と呼ばれる残りシルバー以外の7.5%には、銅やアルミニウム等が含まれています。(現在では、スターリングシルバーの割金は7.5%全てが銅と決められています)
主にイギリスの影響を受けた国において『STERLING』、それ以外の国において『925』の表記・刻印が使用されています。

925シルバーは熱処理によって時効硬化性をもち、細かな細工や加工に向いていたため食器や宝飾品等様々な物に利用されていますが、インディアンジュエリーにおいては、その初期に身近にあった銀製品、特にシルバー製のコインを溶かすことで、材料(地金)を得ていた背景があるため、現代でも限られた作家によりコインシルバーを用いる伝統が残されています。

インディアンジュエリーの歴史では、1900年代初頭にH.H.タンメン社が『800-Fine Silver』(シルバー含有率80.0%)を採用し、1910年代~1940年代初頭までに作られたツーリストジュエリーにおいては、Coin Silver 900が多く採用されました。

シルバーの色味や質感は、『割金』や製法にも左右され、コインシルバー900とスターリングシルバー925の差異は純度2.5%の違いしかない為、見た目で判断するのは困難ですが、やはりコインシルバーは少し硬く、着用によってシルバー本来の肌が現れた時に、スターリングシルバーよりも深く沈んだ色味が感じられると思います。

さらに古い1800年代後半頃の作品では、メキシカンコインが多く含まれていたためか、そのシルバーの純度は95.0%に近くなっているようですが、身近な銀製品を混ぜて溶かしていた歴史を考えると純度に対してそれほど強い拘りはなかったことが推測されます。



ツーリストジュエリーらしいキャッチーなアイテムながら、非常にバランスの良い秀逸なデザインとなっており、ナチュラルな指馴染みの良いフォルムのリングです。
また、シルバーのみで構成されている為、スタイルや性別を問わずフィットし、アンティークの質感によって大人向けのアイテムに昇華されている印象。色々な装いに馴染みやすく、長年にわたってご愛用いただけると思います。

アンティークジュエリーの中でもリング/指輪は、使用による消費や紛失などにより現存数が少なく大変希少なピースです。特にこちらはツーリストジュエリーの中でもクラシックで完成度の高いデザイン/造形を有するコレクタブルな作品となっています。

またナジャと卍は、双方がナバホジュエリーの伝統的なモチーフであり長い歴史を持ちますが、リングやブレスレットにおいて同時に採用された作品は非常に貴重なサンプルピース。
ハンドクラフト/工芸品としてナバホジュエリーの歴史も感じられる秀作であり、ツーリストジュエリーのキラーピースです。

◆着用サンプル画像はこちら◆



コンディションは全体に経年・着用による摩耗が見られます。
また、ハンドメイド作品特有の制作上のムラ等も確認できますが、目立ったダメージは無く着用には支障のない状態を保っています。

シャンクには古いロウ付けの跡がありますが、制作時のロウ付け跡か、過去のサイズお直しによるものか不明です。こちらも強度には問題ありません。
Size

日本規格 約 13~13.5号   円周 約 53.8㎜   us 7
正面幅 約 11.1㎜

Material

Silver(probably Coin Silver 900)