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JOP026834

【Fred Thompson】Hi-Grade #8 Turquoise Pierced Earrings c.1960

【Fred Thompson】Hi-Grade #8 Turquoise Pierced Earrings c.1960
187,000 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホの巨匠【Fred Thompson】フレッド・トンプソン(1921or1922-2002)の作品で、大変美しいハイグレードナンバーエイトターコイズの存在感を最大限に生かしたダングルタイプ(ぶら下がり型)のアンティーク/ビンテージピアスです。丁寧で完成されたシルバーワークも特徴的なハイエンドなピースとなっています。

内側にはFred Thompson個人のホールマーク(~)と共に『TT』の文字が刻まれており、これは同作者が長く所属した【TOBE TURPEN'S TRADING POST】トーブ・トーペン(現Perry Null Trading)を表しています。またそれにより、同作者が独立する1960年代末頃以前に作られた作品である事が判断可能です。しかしながら、イヤリング(耳飾り)の中でも本作の様な現代的なニードルパーツを使用した『ピアス』というアイテムは、1960年代以降に普及したジュエリーの形態の為、1960年代に作られた作品と推測されます。

独特なシェイプにカットされた非常に美しいオールドナンバーエイトターコイズがメインに構成されたピアスであり、どことなくエッグプラントにも見えるデザインです。石のシェイプに合わせたシルバーの土台をベースとし、石の上部には同作者が好んだ柔らかなアールを持つ有機的なデザインのアップリケ/パッチワークが石に被さるように配されています。大変シンプルですが、細部まで美しい立体に仕上げられ、流麗で有機的なイメージを持ったデザイン/造形であり、1960年代という時代背景も映し出しているように感じられます。
また、ニードルパーツの付くダングル上部は、ナバホパールとも呼ばれるシルバービーズの半球体に近いコンチョパーツとなっており、これもミニマムな造形ながら細部まで非常に凝った造りとなっています。

どのディテールも、現在では特別なデザインや技術ではありませんが、細かな部分も手抜きのない丁寧なシルバーワークで構成され、何よりそれによって生まれる全体のフォルムの美しさが巨匠と呼ばれるFred Thompsonたる所以であると感じさせます。丁寧で伝統を重んじる作者によって造形されることによってアンティーク作品と変わらない工芸品としての質の高さと悠然とした佇まいを持った作品です。

セットされたターコイズは美しいオールドナンバーエイトターコイズで、透明感のある澄んだ水色を基調に、タイトな赤茶のスパイダーウェブが入ります。ナンバーエイトらしい水色とワイルドなウェブによって複雑で優美な景色が生み出されており、強い存在感を持ったハイグレードターコイズです。
また、アンティーク作品ではジェムクオリティーのターコイズがセットされた作品は非常に貴重であり、本作のターコイズは長い年月を経て未だその煌きを失っていません。高い硬度と変色しない質を有し、特別な煌めきと宝石としても高い価値を誇る無添加ナチュラルターコイズです。
※色相や色の濃さは、白い背景の画像が最も実物に近くなっていますが、白い背景の画像よりも緑味の少ない印象となっています。


【Number Eight Turquoise】ナンバーエイト鉱山は、ネバダ州の鉱山で1920年代中頃~60年代頃まで採掘されていました。特に1930年代中頃に採掘された石は素晴らしいクオリティーを持っていたとされています。また、採掘されるターコイズの色味や質等は、バリエーションが豊かな鉱山の一つですが、その多くは澄んだ水色を持ち、ハイグレードにグレーディングされるものは北米産ターコイズの中でも最も変色や劣化しにくいとされ、高い硬度を誇っています。
現在はその多くがコレクターや有力なトレーダーに収蔵され、市場に出ること自体が少なくなってしまいました。


【Fred Thompson】 フレッド・トンプソンは、1920年代初頭に生まれ、10代の中頃(1930年代中頃)にはニューメキシコ州ギャラップに今も現存するトレーディングポスト【TOBE TURPEN'S TRADING POST】トーブ・トーペン(現Perry Null Trading)でシルバージュエリーの制作に携わっていたようです。
若いころから卓越した技術を身に付け、ナバホのトラディショナルなスタイルの作品を残しました。また、TOBE TURPEN'Sは古くから多くのシルバースミスの作品を扱うトレーディングポストであり、現在も同様のスタイルを守り続ける有名店ですが、Fred Thompsonの作品以外にショップのホールマークである『TT』の刻印を見ることはありません。それは、同氏が所属アーティストとして特別な存在であったことを推測させます。
1960年代末~1970年代頭頃には、TOBE TURPEN'Sから独立してギャラップの少し西にあるチャーチロックという小さな町で自身の店を持っていたようです。また、非常に多くのシルバースミスを指導したことでも有名であり、後進のシルバースミスに多大な影響を与えた作家の一人です。
アメリカの偉大な画家である【R. Brownell McGrew】(1916–1994)は、インディアンの肖像なども多く描き、インディアンジュエリーのコレクターとしても非常に有名な人物ですが、現存している自身のポートレートでFred Thompsonが制作したブレスレットを身に付けています。さらに、UITA6=Borrego Pass Trading Postと共にFred Thompsonのホールマークが刻まれた作品も発見されています。

ナバホの伝統を重視したオールドスタイルと、本作の様なハイグレードなターコイズを用いた作品を多く残したことで評価の高いフレッド・トンプソンですが、製作したジュエリーのスタイルは幅が広く、創造性も高かった作家です。また、現代ではトラディショナル/オールドスタイルと呼ばれるようなデザイン/造形のいくつかは氏が生み出した、もしくは確立したスタイルだと思われ、多くの教え子がシルバーワークの技術とともにそれらのデザインスタイルやディテールを受け継いだ結果、氏の制作したスタイル自体がナバホのオールドスタイルと呼ばれるようになりました。
残念ながらFred Thompsonは1980年代末~1990年代初頭には引退し、2002年に亡くなられています。


本作もフレッド・トンプソンらしく、柔らかなフォルムとシンプルなデザインの中に感じられる卓越した技術力が魅力的な作品です。当時のナバホジュエリーでは珍しかった植物の様なモチーフは愛らしく、優美な曲線によるエレガントさも併せ持っています。

ハイグレードなターコイズは際立った存在感を放ち、ミニマルでクリーンなデザインがそれを際立たせているようです。程良いサイズ感や有機的でナチュラルな表情が多くのスタイルに馴染みやすい印象を作り、特別な質のターコイズが非日常を演出する作品であり、身に付けると独特な高揚感を与えてくれる力のあるジュエリー作品です。

Fred Thompsonの作品の中でも素晴らしいクオリティを誇る作品であり、おそらくそれは、とても丁寧で高い技術によって構成されたシルバーワークのディテール一つ一つによって生み出されたものと思われ、表面的に表れない秀逸な完成度と造形美が感じられます。ウェアラブルアートとしても高く評価される貴重なジュエリー作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーには多少のクスミや僅かなキズ、ハンドメイド特有の制作上のムラが見られますが、使用感は少なくとても良好な状態を保っています。
また、ターコイズにはマトリックス部分に凹凸が見られますが、それらはカットされた時からの天然石が持つ特徴であり、現在もアンティークピースとしては素晴らしい艶を保っています。
【NAVAJO】ナバホの巨匠【Fred Thompson】フレッド・トンプソン(1921or1922-2002)の作品で、大変美しいハイグレードナンバーエイトターコイズの存在感を最大限に生かしたダングルタイプ(ぶら下がり型)のアンティーク/ビンテージピアスです。丁寧で完成されたシルバーワークも特徴的なハイエンドなピースとなっています。

内側にはFred Thompson個人のホールマーク(~)と共に『TT』の文字が刻まれており、これは同作者が長く所属した【TOBE TURPEN'S TRADING POST】トーブ・トーペン(現Perry Null Trading)を表しています。またそれにより、同作者が独立する1960年代末頃以前に作られた作品である事が判断可能です。しかしながら、イヤリング(耳飾り)の中でも本作の様な現代的なニードルパーツを使用した『ピアス』というアイテムは、1960年代以降に普及したジュエリーの形態の為、1960年代に作られた作品と推測されます。

独特なシェイプにカットされた非常に美しいオールドナンバーエイトターコイズがメインに構成されたピアスであり、どことなくエッグプラントにも見えるデザインです。石のシェイプに合わせたシルバーの土台をベースとし、石の上部には同作者が好んだ柔らかなアールを持つ有機的なデザインのアップリケ/パッチワークが石に被さるように配されています。大変シンプルですが、細部まで美しい立体に仕上げられ、流麗で有機的なイメージを持ったデザイン/造形であり、1960年代という時代背景も映し出しているように感じられます。
また、ニードルパーツの付くダングル上部は、ナバホパールとも呼ばれるシルバービーズの半球体に近いコンチョパーツとなっており、これもミニマムな造形ながら細部まで非常に凝った造りとなっています。

どのディテールも、現在では特別なデザインや技術ではありませんが、細かな部分も手抜きのない丁寧なシルバーワークで構成され、何よりそれによって生まれる全体のフォルムの美しさが巨匠と呼ばれるFred Thompsonたる所以であると感じさせます。丁寧で伝統を重んじる作者によって造形されることによってアンティーク作品と変わらない工芸品としての質の高さと悠然とした佇まいを持った作品です。

セットされたターコイズは美しいオールドナンバーエイトターコイズで、透明感のある澄んだ水色を基調に、タイトな赤茶のスパイダーウェブが入ります。ナンバーエイトらしい水色とワイルドなウェブによって複雑で優美な景色が生み出されており、強い存在感を持ったハイグレードターコイズです。
また、アンティーク作品ではジェムクオリティーのターコイズがセットされた作品は非常に貴重であり、本作のターコイズは長い年月を経て未だその煌きを失っていません。高い硬度と変色しない質を有し、特別な煌めきと宝石としても高い価値を誇る無添加ナチュラルターコイズです。
※色相や色の濃さは、白い背景の画像が最も実物に近くなっていますが、白い背景の画像よりも緑味の少ない印象となっています。


【Number Eight Turquoise】ナンバーエイト鉱山は、ネバダ州の鉱山で1920年代中頃~60年代頃まで採掘されていました。特に1930年代中頃に採掘された石は素晴らしいクオリティーを持っていたとされています。また、採掘されるターコイズの色味や質等は、バリエーションが豊かな鉱山の一つですが、その多くは澄んだ水色を持ち、ハイグレードにグレーディングされるものは北米産ターコイズの中でも最も変色や劣化しにくいとされ、高い硬度を誇っています。
現在はその多くがコレクターや有力なトレーダーに収蔵され、市場に出ること自体が少なくなってしまいました。


【Fred Thompson】 フレッド・トンプソンは、1920年代初頭に生まれ、10代の中頃(1930年代中頃)にはニューメキシコ州ギャラップに今も現存するトレーディングポスト【TOBE TURPEN'S TRADING POST】トーブ・トーペン(現Perry Null Trading)でシルバージュエリーの制作に携わっていたようです。
若いころから卓越した技術を身に付け、ナバホのトラディショナルなスタイルの作品を残しました。また、TOBE TURPEN'Sは古くから多くのシルバースミスの作品を扱うトレーディングポストであり、現在も同様のスタイルを守り続ける有名店ですが、Fred Thompsonの作品以外にショップのホールマークである『TT』の刻印を見ることはありません。それは、同氏が所属アーティストとして特別な存在であったことを推測させます。
1960年代末~1970年代頭頃には、TOBE TURPEN'Sから独立してギャラップの少し西にあるチャーチロックという小さな町で自身の店を持っていたようです。また、非常に多くのシルバースミスを指導したことでも有名であり、後進のシルバースミスに多大な影響を与えた作家の一人です。
アメリカの偉大な画家である【R. Brownell McGrew】(1916–1994)は、インディアンの肖像なども多く描き、インディアンジュエリーのコレクターとしても非常に有名な人物ですが、現存している自身のポートレートでFred Thompsonが制作したブレスレットを身に付けています。さらに、UITA6=Borrego Pass Trading Postと共にFred Thompsonのホールマークが刻まれた作品も発見されています。

ナバホの伝統を重視したオールドスタイルと、本作の様なハイグレードなターコイズを用いた作品を多く残したことで評価の高いフレッド・トンプソンですが、製作したジュエリーのスタイルは幅が広く、創造性も高かった作家です。また、現代ではトラディショナル/オールドスタイルと呼ばれるようなデザイン/造形のいくつかは氏が生み出した、もしくは確立したスタイルだと思われ、多くの教え子がシルバーワークの技術とともにそれらのデザインスタイルやディテールを受け継いだ結果、氏の制作したスタイル自体がナバホのオールドスタイルと呼ばれるようになりました。
残念ながらFred Thompsonは1980年代末~1990年代初頭には引退し、2002年に亡くなられています。


本作もフレッド・トンプソンらしく、柔らかなフォルムとシンプルなデザインの中に感じられる卓越した技術力が魅力的な作品です。当時のナバホジュエリーでは珍しかった植物の様なモチーフは愛らしく、優美な曲線によるエレガントさも併せ持っています。

ハイグレードなターコイズは際立った存在感を放ち、ミニマルでクリーンなデザインがそれを際立たせているようです。程良いサイズ感や有機的でナチュラルな表情が多くのスタイルに馴染みやすい印象を作り、特別な質のターコイズが非日常を演出する作品であり、身に付けると独特な高揚感を与えてくれる力のあるジュエリー作品です。

Fred Thompsonの作品の中でも素晴らしいクオリティを誇る作品であり、おそらくそれは、とても丁寧で高い技術によって構成されたシルバーワークのディテール一つ一つによって生み出されたものと思われ、表面的に表れない秀逸な完成度と造形美が感じられます。ウェアラブルアートとしても高く評価される貴重なジュエリー作品となっています。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションも大変良好です。シルバーには多少のクスミや僅かなキズ、ハンドメイド特有の制作上のムラが見られますが、使用感は少なくとても良好な状態を保っています。
また、ターコイズにはマトリックス部分に凹凸が見られますが、それらはカットされた時からの天然石が持つ特徴であり、現在もアンティークピースとしては素晴らしい艶を保っています。
Size

片方 縦 約3.6㎝   横 約1.85㎝
各石サイズは 縦 約14.1㎜ × 横 約16.6㎜  縦 約17.2㎜ × 横 約15.6㎜

Material

Silver, High Grade Red Spiderweb Number Eight Turquoise