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JBO005068

【Jerry Roan】 Navajo Burst Stamped Concho Clasp Bolo c.1960~

【Jerry Roan】 Navajo Burst Stamped Concho Clasp Bolo c.1960~
64,900 円(税込)
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【Jerry Roan】 Navajo Burst Stamped Concho Clasp Bolo  c.1960~
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【NAVAJO】ナバホ(ホピ出身)の巨匠【Jerry Roan】ジェリー・ローアン(1919‐1977?)による作品。現在ではナバホジュエリーの代表的な造形スタイルの一つとなっている「バーストデザイン」をメインとした大変美しい造形のコンチョをクラスプ/オーナメントに構成したボロタイ(ループタイ)です。

1960年代~1970年代前半頃に作られたものと思われ、Jerry Roanのキャリア中期~後期の作品と推測されます。
ラウンドシェイプのコンチョをベースとして、スタンプワークによりバースト(放射状)のデザインが描き出されています。そして、そのバーストを描くラインの凹凸は全て『チェイシング/Chasing』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術、さらに『ファイルワーク』というヤスリで削る技術により、しっかりと立体的なラインが作り込まれています。それらは、手作業とは思えない程に正確で美しい仕上がりとなっており、そこには作者の技術力だけでなく魂を宿しているかの様な迫力が感じられます。

本作の様にバーストデザインをメインに構成した造形スタイルの作品は、古くから受け継がれるデザイン/造形であり、現在でもナバホの巨匠【Lee Yazzie】リー・ヤジーを始め、【Pat Bedonie】(Patricia Bedonie)パッド・ペドニーと【Ron Bedonie】ロン・ペドニーの姉弟等が現在も制作を続けています。古くから見られるスタイルではありますが、本作が発見されたことで、このような強い凹凸を持ったバーストデザインのディテール・造形は、本作の作者であるJerry Roanを起源としている可能性も十分に考えられます。

さらに本作では、全体に立体的で強いアールが施されています。これは、金型の凹凸で挟み込む技法ではなく、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで成形されています。またそれが、シンプルでミニマムな造形にインディアンジュエリー独特の味わいや武骨さを生み出しており、センターに作られたクリーンでモダンな印象を与えるプレーンなドットを際立たせています。このセンターに作られたプレーンなドーム部分もアップリケではなくコンチョ自体とワンピース(一体)で造形されています。このようなディテールもさり気ない部分ですが、容易に実現可能な造形ではありません。それらの手工芸品として極限まで高められたシルバーワークは、静かに威厳を放ちアートピースとしても魅力的な作品へと昇華されているようです。
レースの先端部分であるアグレット/チップパーツにはさり気ないスタンプワーク、先端にシルバービーズと小さなシルバーボールが施されています。多くの作品で市販のパーツが使用されていますが、本作ではアグレットまでハンドメイドで制作されています。また、アグレットには凹みのダメージが確認できます。

オーナメントの裏側には『JR』(JとRが一体化したマーク)のホールマーク(サイン)と共に同作者が所属していた【Carl Luthy Shop】カール・ルーシーショップのショップマークが刻印されており、同店に所属した時期の作品であることが判ります。


【Jerry Roan】ジェリー・ローアンは、1919年頃にホピの村に生まれながら、ナバホのシルバースミスとして活動を続けた人物で、日本ではあまり知名度がありませんが、アメリカ国内では新しいスタイルを生み出した先駆者として高い評価を受ける巨匠の一人です。 なぜナバホのシルバースミスとして活動したのかは不明ですが、作品にはナバホのオールドスタイルをベースにしながらもカチナ(プエブロの精霊)やホピのオーバーレイに影響を受けた作品を多く残しています。また、その時期や期間は不明ながら、当時の有名ショップCarl Luthy Shopに所属し、素晴らしい石と贅沢なシルバーワークで仕上げられたピースを制作しています。
1969年にはアワードの受賞もあり、亡くなってからもその評価を高めました。特に第64代アメリカ合衆国国務長官マデレーン・オルブライトは職務中に自分の主義・主張を身につけるピンブローチを使って表現していたことで有名で、そんな女史が愛用したピンブローチの一つがJerry Roanの制作したカチナをモチーフにした作品であり、近年になって改めて注目されることとなりました。
伝統的な技法を踏襲しながらも独創的な幾何学柄やホピの血統を感じさせるカチナをモチーフとした作品群は、後進のアーティストたちに多大な影響を与えました。1976年頃まで制作を続け1977年頃に亡くなられています。


【Carl Luthy Shop】カール・ルーシーショップは、カール・ルーシーとマックス・ルーシー兄弟がニューメキシコ州アルバカーキで運営していたインディアンジュエリーショップです。1960年代に創業し、1980年代にはなくなってしまったようです。
オーナーであるルーシー兄弟はキワ/サントドミンゴプエブロの出身ですがナバホの職人を多く所属させ、兄弟がツールや材料にターコイズ、さらにはデザインも提供することで、多くのシルバースミスを育てたようです。
フラワーやリーフ(たばこの葉)をモチーフにした細かなシルバーワークや、ホピのデザインワークにも通じるオーバーレイによる作品などが多く見られるのが特徴です。


本作は、Carl Luthy Shopのホールマークが入る作品では比較的珍しく、大変シンプルでクリーンなデザイン。ミニマムながら、本作の様な洗練された美しさを実現する為には、非常に高い技術力を必要とし、Jerry Roanによる卓越したシルバーワークの技術と造形センスにより、ナバホジュエリーの伝統を踏襲しながらモダンな表情とジュエリーとしての品位が与えられた作品となっています。

また、ボロタイは特殊なジュエリー/装身具であり、スタイリングしにくいイメージがありますが、ネックレスと同じようにお使いいただけ、こちらのようなシンプルでクリーンなコンチョをメインとした作品は、性別やスタイルを問わずナチュラルに取り入れて頂け、長年にわたってご愛用いただけると思われます。

特別な完成度を持つシルバーワークと、秀逸なデザインによる現代的な印象を持ったボロタイ。インディアンジュエリーの歴史を考察する上でも重要な意味を持つハイエンドなピースであり、トレジャーハントプライスな作品となります。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、使用感の少ない状態ながら、画像のようにレースの先端部分であるアグレット/チップパーツとさらにその先端のシルバービーズ部分に凹みのダメージが見られます。
【NAVAJO】ナバホ(ホピ出身)の巨匠【Jerry Roan】ジェリー・ローアン(1919‐1977?)による作品。現在ではナバホジュエリーの代表的な造形スタイルの一つとなっている「バーストデザイン」をメインとした大変美しい造形のコンチョをクラスプ/オーナメントに構成したボロタイ(ループタイ)です。

1960年代~1970年代前半頃に作られたものと思われ、Jerry Roanのキャリア中期~後期の作品と推測されます。
ラウンドシェイプのコンチョをベースとして、スタンプワークによりバースト(放射状)のデザインが描き出されています。そして、そのバーストを描くラインの凹凸は全て『チェイシング/Chasing』と呼ばれる鏨を使いシルバーに立体的な角度を付ける(彫刻の様なイメージ)技術、さらに『ファイルワーク』というヤスリで削る技術により、しっかりと立体的なラインが作り込まれています。それらは、手作業とは思えない程に正確で美しい仕上がりとなっており、そこには作者の技術力だけでなく魂を宿しているかの様な迫力が感じられます。

本作の様にバーストデザインをメインに構成した造形スタイルの作品は、古くから受け継がれるデザイン/造形であり、現在でもナバホの巨匠【Lee Yazzie】リー・ヤジーを始め、【Pat Bedonie】(Patricia Bedonie)パッド・ペドニーと【Ron Bedonie】ロン・ペドニーの姉弟等が現在も制作を続けています。古くから見られるスタイルではありますが、本作が発見されたことで、このような強い凹凸を持ったバーストデザインのディテール・造形は、本作の作者であるJerry Roanを起源としている可能性も十分に考えられます。

さらに本作では、全体に立体的で強いアールが施されています。これは、金型の凹凸で挟み込む技法ではなく、木(丸太)やレッド(鉛の塊)に施された凹みに、地金となるシルバーをハンマーで叩き沿わせることによってドーム状の膨らみを作り上げており、非常に細かく何度もタガネで叩き沿わせる高度なハンマーワークで成形されています。またそれが、シンプルでミニマムな造形にインディアンジュエリー独特の味わいや武骨さを生み出しており、センターに作られたクリーンでモダンな印象を与えるプレーンなドットを際立たせています。このセンターに作られたプレーンなドーム部分もアップリケではなくコンチョ自体とワンピース(一体)で造形されています。このようなディテールもさり気ない部分ですが、容易に実現可能な造形ではありません。それらの手工芸品として極限まで高められたシルバーワークは、静かに威厳を放ちアートピースとしても魅力的な作品へと昇華されているようです。
レースの先端部分であるアグレット/チップパーツにはさり気ないスタンプワーク、先端にシルバービーズと小さなシルバーボールが施されています。多くの作品で市販のパーツが使用されていますが、本作ではアグレットまでハンドメイドで制作されています。また、アグレットには凹みのダメージが確認できます。

オーナメントの裏側には『JR』(JとRが一体化したマーク)のホールマーク(サイン)と共に同作者が所属していた【Carl Luthy Shop】カール・ルーシーショップのショップマークが刻印されており、同店に所属した時期の作品であることが判ります。


【Jerry Roan】ジェリー・ローアンは、1919年頃にホピの村に生まれながら、ナバホのシルバースミスとして活動を続けた人物で、日本ではあまり知名度がありませんが、アメリカ国内では新しいスタイルを生み出した先駆者として高い評価を受ける巨匠の一人です。 なぜナバホのシルバースミスとして活動したのかは不明ですが、作品にはナバホのオールドスタイルをベースにしながらもカチナ(プエブロの精霊)やホピのオーバーレイに影響を受けた作品を多く残しています。また、その時期や期間は不明ながら、当時の有名ショップCarl Luthy Shopに所属し、素晴らしい石と贅沢なシルバーワークで仕上げられたピースを制作しています。
1969年にはアワードの受賞もあり、亡くなってからもその評価を高めました。特に第64代アメリカ合衆国国務長官マデレーン・オルブライトは職務中に自分の主義・主張を身につけるピンブローチを使って表現していたことで有名で、そんな女史が愛用したピンブローチの一つがJerry Roanの制作したカチナをモチーフにした作品であり、近年になって改めて注目されることとなりました。
伝統的な技法を踏襲しながらも独創的な幾何学柄やホピの血統を感じさせるカチナをモチーフとした作品群は、後進のアーティストたちに多大な影響を与えました。1976年頃まで制作を続け1977年頃に亡くなられています。


【Carl Luthy Shop】カール・ルーシーショップは、カール・ルーシーとマックス・ルーシー兄弟がニューメキシコ州アルバカーキで運営していたインディアンジュエリーショップです。1960年代に創業し、1980年代にはなくなってしまったようです。
オーナーであるルーシー兄弟はキワ/サントドミンゴプエブロの出身ですがナバホの職人を多く所属させ、兄弟がツールや材料にターコイズ、さらにはデザインも提供することで、多くのシルバースミスを育てたようです。
フラワーやリーフ(たばこの葉)をモチーフにした細かなシルバーワークや、ホピのデザインワークにも通じるオーバーレイによる作品などが多く見られるのが特徴です。


本作は、Carl Luthy Shopのホールマークが入る作品では比較的珍しく、大変シンプルでクリーンなデザイン。ミニマムながら、本作の様な洗練された美しさを実現する為には、非常に高い技術力を必要とし、Jerry Roanによる卓越したシルバーワークの技術と造形センスにより、ナバホジュエリーの伝統を踏襲しながらモダンな表情とジュエリーとしての品位が与えられた作品となっています。

また、ボロタイは特殊なジュエリー/装身具であり、スタイリングしにくいイメージがありますが、ネックレスと同じようにお使いいただけ、こちらのようなシンプルでクリーンなコンチョをメインとした作品は、性別やスタイルを問わずナチュラルに取り入れて頂け、長年にわたってご愛用いただけると思われます。

特別な完成度を持つシルバーワークと、秀逸なデザインによる現代的な印象を持ったボロタイ。インディアンジュエリーの歴史を考察する上でも重要な意味を持つハイエンドなピースであり、トレジャーハントプライスな作品となります。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、使用感の少ない状態ながら、画像のようにレースの先端部分であるアグレット/チップパーツとさらにその先端のシルバービーズ部分に凹みのダメージが見られます。
Size

Clasp/オーナメント部分  縦 約 50.0㎜   横 約 50.3㎜
全長 約 99.0㎝

Material

Silver, Leather