1930年代、【Ganscraft】製のチマヨパースです。当時の箱も残るデッドストック品で、サンダーバードが刻印されたコンチョが印象的な作品です。
当時、フレッド・ハービー社はチマヨ村のオルテガやガンズクラフト、トルヒーリョス等多数の工房にこちらの様なパースの製作を発注していたようです。
中でもこちらの【Ganscraft】ガンズクラフト社は、こちらの様なパースと呼ばれるポーチを最初に制作した工房です。40年代にはコチティ族の大巨匠【Joe H. Quintana】ジョー・キンタナ(1915-1991)もシルバースミスとして在籍していた有力なトレーディングポストの一つ。
当時、フレッド・ハービー社はチマヨ村のオルテガやガンズクラフト、トルヒーリョス、エルグランデ等多数の工房にこちらの様なパースの製作を発注していたようです。
中でも【Julius Gans’ Southwestern Arts and Crafts】ガンズクラフト社は大変歴史のある織物工房で、もともとは法律家だった【JULIUS GANS 】ユリウス・ガンズによって興され、1910年代以降にアメリカ中西部への旅行が流行した流れに乗ってフレッド・ハービー社等に工芸品を卸して大きく発展しました。 1960年代初頭には事業そのものが売却されてしまいオルテガやトルヒーリョスのように現存していない工房です。
もちろんHAND WOVEN(手織)になりますので大変な時間をかけて作られた作品です。
ジップは、ボールチェーン付きコの字留 『TALON』
スナップボタンは『UNITED CAR』
こちらのような【パース】は、クラッチバックとしてはもちろん、ベルトを通してウエストにつけたり、バックインバックとして貴重品の保管にも大変便利なアイテムです。
コンディションも良好です。いくつか表面に傷が見られ、内側ライニングにわずかなダメージが見られますが、おそらく未使用品で元箱付きです。 箱はテープによる補強があり、良いコンディションではありません。