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JRO014266

Vtg Navajo Rhombus Shape Turquoise Heavy Silver Ring c.1940~

Vtg Navajo Rhombus Shape Turquoise Heavy Silver Ring c.1940~
82,000 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、非常に重厚で質の高いシルバーワークがベースとなった作品で、珍しいRhombus Shape/菱型にカットされたターコイズがマウントされたハイエンドなアンティーク/ビンテージリングです。

1940年代~1960年代頃に作られたと思われる作品で、非常に高い技術を必要とする丁寧で手の込んだシルバーワークで仕上げられた素晴らしいクオリティのピース。おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは、とても厚いシルバーで構成されており、インディアンジュエリーの主だった製法である『地金製法』(素材となる金属を切る・曲げる・繋げる等の加工によってジュエリーを作り出す製法。彫金では他に『ロストワックス製法』が一般的な製法となっています。)では、地金の厚さが制作の難易度や手間に直結し、リングという小さなアイテムを本作の様に厚いシルバーで形作っていくには高い技術や多くの時間を必要とします。その為、こちらの作品ではダイヤ型にカットされたターコイズや秀逸なデザイン/造形が特徴となっていますが、それ以上に厚い地金のシャンクと武骨なシルバーワークが特筆すべきポイントとなっています。
シャンクのフロント部分は『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれており、フェイスに向けて自然な流れを生み出しています。そこにランバス型/ダイヤモンド型にカットされたワイルドな迫力を持ったターコイズがフェイスに構成されており、シャンクとの間にはシルバーボールが配されています。さらに、シャンクには大変力強いスタンプワークによってアロー等が刻まれており、インディアンジュエリーらしい味わいと造形に深遠な奥行きを与えているようです。
完成度の高いバランスと造形美を持ち、作者は不明となっていますが、デザイン/造形スタイルやシルバーワークのディテール、スタンプ(鏨)のクオリティからはナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させる作品です。

セットされたターコイズは、複雑な表情のアクアカラーに強いチャートの入る石で、鉱山を特定することはできませんが【Blue Diamond Turquoise】ブルーダイヤモンドターコイズや【Calico Lake Turquoise】キャリコレイクターコイズ、【Persian Turquoise】パージャンターコイズ、さらに【Stormy Mt. Turquoise】ストーミーマウンテンターコイズ等に類似した特徴の石が見られます。 一部にクラックが見られますが、美しい色彩にワイルドなマトリックスを持ったビンテージ作品に大変良く馴染んだターコイズがセットされています。


【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルにおいて19人と言う大きな家族で育ちました。そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 そんな恵まれた環境にあったFred Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。
1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年にはシルバースミスとしての仕事を再開し、1931年からはフォートウィンゲートインディアンスクールでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み重ねていきました。1972年に体調を崩し、73年に娘と共にナバホリザベーションに戻ります。そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。
ナバホの古典技術を、第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。 【Kenneth Begay】 ケネス・ビゲイ の師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


大変重厚で丁寧なシルバーワークをベースに、菱形/ダイヤモンドシェイプにカットされた存在感のあるターコイズがマウントされることで、クラシックでミッドセンチュリーアメリカンな印象と独特な迫力を持ち、ビンテージスタイルに大変馴染の良い表情を持っています。

伝統的でオーセンティックな技術で作り上げられたリングですが、強い独自性と突出した造形センスを感じさせ、精巧で質実剛健なシルバーワークは高い技術を持った作者を想像させます。
それは、他に類似するもののないデザイン/造形とクオリティーとなっており、アンティーク作品における最高峰の一つ。その独創性や完成されたシルバーワークは、アートピースとしても高く評価できる作品です。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、使用感の少なくシルバーの僅かなクスミ等が見られる程度となっています。ターコイズには画像のようにクラックや天然石が元々持っている母岩部分の凹凸がありますが、ガタつき等はなく着用に不安のないコンディションとなっています。
【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、非常に重厚で質の高いシルバーワークがベースとなった作品で、珍しいRhombus Shape/菱型にカットされたターコイズがマウントされたハイエンドなアンティーク/ビンテージリングです。

1940年代~1960年代頃に作られたと思われる作品で、非常に高い技術を必要とする丁寧で手の込んだシルバーワークで仕上げられた素晴らしいクオリティのピース。おそらくインゴットシルバー(銀塊)から成形されたシャンクは、とても厚いシルバーで構成されており、インディアンジュエリーの主だった製法である『地金製法』(素材となる金属を切る・曲げる・繋げる等の加工によってジュエリーを作り出す製法。彫金では他に『ロストワックス製法』が一般的な製法となっています。)では、地金の厚さが制作の難易度や手間に直結し、リングという小さなアイテムを本作の様に厚いシルバーで形作っていくには高い技術や多くの時間を必要とします。その為、こちらの作品ではダイヤ型にカットされたターコイズや秀逸なデザイン/造形が特徴となっていますが、それ以上に厚い地金のシャンクと武骨なシルバーワークが特筆すべきポイントとなっています。
シャンクのフロント部分は『スプリットシャンク』と呼ばれる伝統的な造形で3本に割り開かれており、フェイスに向けて自然な流れを生み出しています。そこにランバス型/ダイヤモンド型にカットされたワイルドな迫力を持ったターコイズがフェイスに構成されており、シャンクとの間にはシルバーボールが配されています。さらに、シャンクには大変力強いスタンプワークによってアロー等が刻まれており、インディアンジュエリーらしい味わいと造形に深遠な奥行きを与えているようです。
完成度の高いバランスと造形美を持ち、作者は不明となっていますが、デザイン/造形スタイルやシルバーワークのディテール、スタンプ(鏨)のクオリティからはナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させる作品です。

セットされたターコイズは、複雑な表情のアクアカラーに強いチャートの入る石で、鉱山を特定することはできませんが【Blue Diamond Turquoise】ブルーダイヤモンドターコイズや【Calico Lake Turquoise】キャリコレイクターコイズ、【Persian Turquoise】パージャンターコイズ、さらに【Stormy Mt. Turquoise】ストーミーマウンテンターコイズ等に類似した特徴の石が見られます。 一部にクラックが見られますが、美しい色彩にワイルドなマトリックスを持ったビンテージ作品に大変良く馴染んだターコイズがセットされています。


【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルにおいて19人と言う大きな家族で育ちました。そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 そんな恵まれた環境にあったFred Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。
1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年にはシルバースミスとしての仕事を再開し、1931年からはフォートウィンゲートインディアンスクールでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み重ねていきました。1972年に体調を崩し、73年に娘と共にナバホリザベーションに戻ります。そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。
ナバホの古典技術を、第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。 【Kenneth Begay】 ケネス・ビゲイ の師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。


【Ingot Silver】インゴットシルバー(銀塊)からの成形は、アンティークインディアンジュエリーにおいて非常に重要なファクターですが、銀含有率/品位などの素材とは関係なく、ジュエリーの製法技術を表します。
現在制作されている作品の多くは、材料として市販されているシルバープレート(銀板/ゲージ)を加工することでジュエリーとして成形されていますが、インゴットから成形する製法では一度溶かしたシルバーを、鍛冶仕事に近い方法であるハンマーやローラーで叩き伸ばすことでジュエリーとして成形していきます。最終的にはどちらもプレートやバーの形態になるため、大きな差は無いように思われますが、インゴットから成形されたシルバーの肌は、硬くなめらかで鈍い光を持っています。それにより生み出されるプリミティブで武骨な作品の表情は、やはりアンティークインディアンジュエリーの大きな魅力です。
また、1930年代にはシルバープレートが登場しますが、当時シルバープレートを用いて制作されたジュエリーは政府によりインディアンクラフトとして認定されず、グランドキャニオンなどの国立公園内で販売できなくなった記録も残っています。


大変重厚で丁寧なシルバーワークをベースに、菱形/ダイヤモンドシェイプにカットされた存在感のあるターコイズがマウントされることで、クラシックでミッドセンチュリーアメリカンな印象と独特な迫力を持ち、ビンテージスタイルに大変馴染の良い表情を持っています。

伝統的でオーセンティックな技術で作り上げられたリングですが、強い独自性と突出した造形センスを感じさせ、精巧で質実剛健なシルバーワークは高い技術を持った作者を想像させます。
それは、他に類似するもののないデザイン/造形とクオリティーとなっており、アンティーク作品における最高峰の一つ。その独創性や完成されたシルバーワークは、アートピースとしても高く評価できる作品です。

◆着用サンプル画像(10枚)はこちら◆


コンディションは、使用感の少なくシルバーの僅かなクスミ等が見られる程度となっています。ターコイズには画像のようにクラックや天然石が元々持っている母岩部分の凹凸がありますが、ガタつき等はなく着用に不安のないコンディションとなっています。
Size

日本規格 約 15号  円周 約 55.7㎜    us 8
正面幅 約 29.1㎜
ターコイズサイズは 27.2㎜×18.1㎜ 程度

Material

Silver, Turquoise