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JRO004264

Vintage Navajo SplitShank Men's Ring w/Sq. Gemsilica c.1940~

Vintage Navajo SplitShank Men's Ring w/Sq. Gemsilica c.1940~
44,800 円(税込)
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【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、オーセンティックなナバホスタイルの造形に美しいスクエアカットの【Gemsilica】ジェムシリカがセットされたピースで、洗練されたシルバーワークとクラシックな印象を持ったメンズサイズのアンティーク/ビンテージリングです。

1940年代~1950年代頃の作品と思われ、フロントが3本にスプリットされた『スプリットシャンク』と呼ばれるオーセンティックな造形によって、サイドからスクエアカットの石で構成されたフェイスに自然な流れを作り出しています。スクエアシェイプのフェイスですが、上下は円弧を描き繊細なワイヤーワークが施されています。さらに、両サイドにはシルバーボールの装飾とスタンプワークの刻まれた半円型のコンチョのアップリケが配されています。
ナバホジュエリーの伝統的な技術や造形スタイルを踏襲した作品ですが、秀逸なバランスと造形の美しさを持ち、作者は不明となっていますが、デザイン/造形スタイルやシルバーワークのディテールからはナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させる作品です。

セットされた石は、幻想的な光を持った宝石【Gemsilica】ジェムシリカです。ターコイズにも似た色相を持っていますが、クウォーツ/水晶に由来する透明感と優しくも強い光を放つ宝石です。アリゾナ州の鉱山で産出した石と思われ、産出量がとても少ない為に知名度は高くありませんが、その多くはターコイズ以上の市場価値を持っています。
第二次世界大戦中の1940年代~1950年代前半には、ターコイズを採掘する鉱夫の人出が不足したために【Petrified Wood】ペトリファイドウッドや【Agate】アゲート等が用いられた作品が多く作られていますが、ジェムシリカは宝石として高く評価され高額であった為に、本作のようにインディアンジュエリーに用いられていることの少ない石です。


【Gemsilica】ジェムシリカ/【Aikicified chrysocolla】シリシファイド・クリソコラは、【Chrysocolla】クリソコラにケイ素が浸透し結晶化することで生まれる宝石です。クリソコラは、ターコイズと同じように銅山から産出することが多い石で、発色の美しいグリーンを基調としマーブル模様や縞模様を持ったものが多く見られますが、中にはターコイズと酷似したものも見られ、【Pilot Mt. Turquoise】パイロットマウンテンターコイズや【Bisbee Turquoise】ビズビーターコイズとして流通する石の一部は、鉱物学的にはクリソコラに属する石も含まれています。
そのようなクリソコラが珪化(水晶/クウォーツと結びついた)した石が、ジェムシリカと呼ばれる希少な石となります。正式名称はシリシファイド・クリソコラ、日本語では『珪孔雀石』です。アリゾナ州のヤヴァパイ郡周辺や南米ペルーでのみ採掘される世界的にも希少な宝石の一つとなっています。クリソコラにはない透明感と硬度を持ち、柔らかく幻想的な光を放つグリーンからアクアブルーの物が多く見られます。また、本作にセットされているような透明感の強い石は、クリソコラカルセドニーという別名で呼ばれることもあるようです。


【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルにおいて19人と言う大きな家族で育ちました。そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 そんな恵まれた環境にあったFred Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。
1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年にはシルバースミスとしての仕事を再開し、1931年からはフォートウィンゲートインディアンスクールでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み重ねていきました。1972年に体調を崩し、73年に娘と共にナバホリザベーションに戻ります。そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。
ナバホの古典技術を、第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。 【Kenneth Begay】 ケネス・ビゲイ の師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。


ナバホジュエリーのトラディショナルな技術によって構成された作品ですが、スクエアシェイプにカットされた幻想的な表情のジェムシリカと、Fred Peshlakaiを想起させるシルバーワークによってエレガントでクラシックな印象も与えられた作品です。
またそれは、ビンテージスタイルとの素晴らしい相性はもちろんですが、石の魅力と普遍的な造形美によってスタイルやシーンを問わず馴染みやすいリングとなっています。

アンティークインディアンジュエリーのエスニシティーな雰囲気よりも洗練された静かな印象を与える素晴らしい造形センスと完成度を持っています。またそれは、アンティーク工芸品としても評価できるウェアラブルアーツであり、ジェムシリカの希少性も含め大変コレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションは、石を含め全体に僅かな摩耗やシルバーのクスミ、細かなキズ等が見られますが、目立ったダメージはなく良好なコンディションを保っています。
【NAVAJO】ナバホのビンテージジュエリー、オーセンティックなナバホスタイルの造形に美しいスクエアカットの【Gemsilica】ジェムシリカがセットされたピースで、洗練されたシルバーワークとクラシックな印象を持ったメンズサイズのアンティーク/ビンテージリングです。

1940年代~1950年代頃の作品と思われ、フロントが3本にスプリットされた『スプリットシャンク』と呼ばれるオーセンティックな造形によって、サイドからスクエアカットの石で構成されたフェイスに自然な流れを作り出しています。スクエアシェイプのフェイスですが、上下は円弧を描き繊細なワイヤーワークが施されています。さらに、両サイドにはシルバーボールの装飾とスタンプワークの刻まれた半円型のコンチョのアップリケが配されています。
ナバホジュエリーの伝統的な技術や造形スタイルを踏襲した作品ですが、秀逸なバランスと造形の美しさを持ち、作者は不明となっていますが、デザイン/造形スタイルやシルバーワークのディテールからはナバホの偉大な作家【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイ(1896-1974)を想起させる作品です。

セットされた石は、幻想的な光を持った宝石【Gemsilica】ジェムシリカです。ターコイズにも似た色相を持っていますが、クウォーツ/水晶に由来する透明感と優しくも強い光を放つ宝石です。アリゾナ州の鉱山で産出した石と思われ、産出量がとても少ない為に知名度は高くありませんが、その多くはターコイズ以上の市場価値を持っています。
第二次世界大戦中の1940年代~1950年代前半には、ターコイズを採掘する鉱夫の人出が不足したために【Petrified Wood】ペトリファイドウッドや【Agate】アゲート等が用いられた作品が多く作られていますが、ジェムシリカは宝石として高く評価され高額であった為に、本作のようにインディアンジュエリーに用いられていることの少ない石です。


【Gemsilica】ジェムシリカ/【Aikicified chrysocolla】シリシファイド・クリソコラは、【Chrysocolla】クリソコラにケイ素が浸透し結晶化することで生まれる宝石です。クリソコラは、ターコイズと同じように銅山から産出することが多い石で、発色の美しいグリーンを基調としマーブル模様や縞模様を持ったものが多く見られますが、中にはターコイズと酷似したものも見られ、【Pilot Mt. Turquoise】パイロットマウンテンターコイズや【Bisbee Turquoise】ビズビーターコイズとして流通する石の一部は、鉱物学的にはクリソコラに属する石も含まれています。
そのようなクリソコラが珪化(水晶/クウォーツと結びついた)した石が、ジェムシリカと呼ばれる希少な石となります。正式名称はシリシファイド・クリソコラ、日本語では『珪孔雀石』です。アリゾナ州のヤヴァパイ郡周辺や南米ペルーでのみ採掘される世界的にも希少な宝石の一つとなっています。クリソコラにはない透明感と硬度を持ち、柔らかく幻想的な光を放つグリーンからアクアブルーの物が多く見られます。また、本作にセットされているような透明感の強い石は、クリソコラカルセドニーという別名で呼ばれることもあるようです。


【Fred Peshlakai】 フレッド・ぺシュラカイは1896年ニューメキシコ州との州境に近いアリゾナ州ルカチュカイで生まれ、その後ナバホラグでも有名なクリスタルにおいて19人と言う大きな家族で育ちました。そして、ナバホジュエリーの歴史においてその創始者の一人とされる【Slender Maker of Silver】(Peshlakai Atsidi)(1840?-1916)は、Fred Peshlakaiの父親の兄弟で、Fred Peshlakaiにとっては叔父であるとされています。 そんな恵まれた環境にあったFred Peshlakaiは、幼少期からシルバースミスとしての技術を教え込まれ、とても若くして高い技術を身に付けていたと推測されます。
1920年代には父親がシルバースミスを辞めたことから、Fred Peshlakaiもナバホリザベーションを離れ、映画俳優等いくつかの仕事をしていたようですが、1927年にはシルバースミスとしての仕事を再開し、1931年からはフォートウィンゲートインディアンスクールでシルバーワークを教える講師として働く等、精力的に活動するようになります。1935年~37年にかけてはフェニックスにあったインディアンクラフトショップ【Vaugn's Indian Store】のためにジュエリーを制作しました。同時期のVaugn's Indian Storeには、ホピ族の初期に活躍した巨匠【Ralph Tawangyaouma】ラルフ・タワンギャウマ(1894-1972)や、同じくホピの【Morris Robinson】モリス・ロビンソン(1901-1984)等が在籍していました。
そして、1940年にはロサンゼルスのユニオンステーションから近いOlvera Streetでインディアンクラフトショップを開店します。Olvera Streetはリトル東京からも非常に近い場所で、ユニオンステーションを利用する観光客向けに現在でも小さな路面店が並ぶショッピングディストリクトになっています。そこでジュエリーの制作をつづけ、多くのショーでアワードを受賞するなど、さらにそのキャリアを積み重ねていきました。1972年に体調を崩し、73年に娘と共にナバホリザベーションに戻ります。そして1974年12月22日、ギャラップの病院で亡くなりました。
ナバホの古典技術を、第一人者である叔父と父親から学び、それらを守るだけでなく、新しい技術とスタイル、そして次世代の伝統そのものを作り上げたパイオニアであり、アーティストとしての才能も突出した作家です。やはりベースにはナバホのクラシックなスタイルがありますが、それらの技術を使いながらも全く新しい造形や実験的な作品を多く残し、それらは後進の作家や工房に大きな影響を与え、今日ではトラディッショナルな造形と呼ばれている物が多く存在します。 【Kenneth Begay】 ケネス・ビゲイ の師でもあり、現代作家の多くが尊敬するアーティストです。


ナバホジュエリーのトラディショナルな技術によって構成された作品ですが、スクエアシェイプにカットされた幻想的な表情のジェムシリカと、Fred Peshlakaiを想起させるシルバーワークによってエレガントでクラシックな印象も与えられた作品です。
またそれは、ビンテージスタイルとの素晴らしい相性はもちろんですが、石の魅力と普遍的な造形美によってスタイルやシーンを問わず馴染みやすいリングとなっています。

アンティークインディアンジュエリーのエスニシティーな雰囲気よりも洗練された静かな印象を与える素晴らしい造形センスと完成度を持っています。またそれは、アンティーク工芸品としても評価できるウェアラブルアーツであり、ジェムシリカの希少性も含め大変コレクタブルな作品となっています。

◆着用サンプル画像(8枚)はこちら◆


コンディションは、石を含め全体に僅かな摩耗やシルバーのクスミ、細かなキズ等が見られますが、目立ったダメージはなく良好なコンディションを保っています。
Size

日本規格 約 18.5号  円周 約 59.3㎜    us 9.5
正面幅 約 20.8㎜

Material

Silver, Gemsilica (Aikicified chrysocolla)