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JRO003729

【Vidal Aragon】 Kiwa "Storyteller" Silver & Gold Ring c.1980~

【Kewa】キワ/【Santo Domingo】サントドミンゴの巨匠【Vidal Aragon】 ビダル・アラゴン(1923-2015)の作品で、同作者が第一人者である『ストーリーテラー』スタイルの作品。ハンドメイドの温もりと世界的な評価を得ている偉大なアーティストのオリジナリティーや卓越したセンスを感じることが出来るリングです。

1970年代後半~1990年代のピースと思われ、Vidal Aragonを代表する造形スタイルの作品です。オーバーレイ技法で構成されていますが、シルバーに下書きをせず、スケッチをそのままフリーハンドで切り出していく独自の手法を用いている為、ホピジュエリーとは違った味わいを持っており、細かなカッティングワークは繊細でありながら粗暴な部分も見られますが、それらのディテールも作品に完成度や奥行きをもたらしているようです。
太陽やアドビ建築のプエブロの住居、トウモロコシなどの植物が描き出されており、これらの自然をメインとしたモチーフは、サントドミンゴの生活や歴史、作者の人生を語り、見るものにそれらの文化や思想を訴えかけてきます。太陽の部分には14Kゴールドディスクが施され、さり気ないアクセントとなっており、このような一部にゴールドを用いた表現もVidal Aragonの作品では多く見られるディテールです。


【Vidal Aragon】 ビダル・アラゴンは、1923年に【Kewa】キワ/【Santo Domingo】サントドミンゴに生まれ、1930年代にはサンタフェインディアンスクールで彫金を学びました。それは、オーバーレイ技法のみでなく、トゥーファキャストをはじめとするナバホのオールドスタイルを含み、多岐にわたるジュエリー制作の技術を身に付けました。その後、現在でも有名ギャラリーがひしめく街であるアリゾナ州スコッツデールでキャリアを積み重ね、1941年にはニューヨーク近代美術館でその作品群が紹介されています。
また、その頃にはすでに古典技術を駆使して新しくモダンなジュエリーを生み出すアーティストとして、ナバホの巨匠【Ambrose Roanhorse】アンブローズ・ローアンホース(1904-1982)や【Tom Burnsides】トム・バーンサイドと並び称される程の評価と知名度を得ていたようです。そして、キャリア初期にはナバホの伝統的な技術を用いて制作するジュエリーにプエブロの独特な感性やモチーフを取り入れた作品を制作していましたが、同時期にはすでに、同作者が生み出した新しいジャンルである『Storyteller/ストーリーテラー』のスタイルも確立されようとしていました。この全く新しい価値観と楽しく素朴な表情を持った作品群は、Vidal Aragonを世界的に有名なアーティストに押し上げます。
後進の作家にも大きな影響力を持った作家であり、甥である【Ed Wayne Aragon】エド・ウェイン・アラゴン等の作家がその技術やスタイルを受け継いでおり、ストーリーテラーという同作者の造形スタイルはインディアンジュエリーの一つのジャンルとして確立され、現在も多くのシルバースミスが制作しています。


【Storyteller】ストーリーテラーは、こちらの作者であるVidal Aragonが生み出した造形スタイルであり、図案や紋様を用いてインディアン達の歴史的な豊かな生活やその伝統を物語として伝えるジュエリーです。それは、元々文字を持たず、口伝によって知識や伝統を後世に伝えてきたインディアンの知恵とも考えられ、コチティのポッテリーで作られたストーリーテラードール(こちらは、物語を表現する人形ではなく、語り手をモチーフとした人形)などもインディアンアートとしてとても高い知名度を誇っています。
Vidal Aragonの作品では、同氏が長く暮らしたニューメキシコ州サンタフェの北に位置するサントドミンゴプエブロの自然に密着し、素朴で豊かな生活をオーバーレイ技法やスタンプワークによってジュエリーに落としこんでいます。


【Overlay】オーバーレイと言う技法は、シルバーの板に描いたデザインを切り抜き、下地のシルバーの上に貼り付けることで立体的に絵柄を浮き出させる技法です。スタンプワークやカッティングと組み合わされた作品も見られ、完成度を高められたオーバーレイ技法を用いた美しいホピのジュエリーは、現代に至るまでに多くの傑作を残しています。
1930年代にホピの作家【Paul Saufkie】ポール・スフキー(1904-1998)によって生み出された技術で、40年代~50年代【Harry Sakyesva】ハリー・サキイェスヴァ(1922-1969?)や同い年の作家【Allen Pooyouma】アレン・プーユウマ(1922-2014)、そして【Victor Coochwytewa】ヴィクター・クーチュワイテワ(1922-2011)等により、ホピの代表的なスタイルの一つとして定着させられました。


伝統的なディテールによる構成ながら、プエブロらしいナチュラルで素朴な表情とどこか可愛げな印象も持った作品。また、こちらの様なスタイルのパイオニアであるVidal Aragonの強い独自性と卓越した造形センスを感じさせ、ミニマルで高い完成度は、多くのスタイルにおいて素晴らしいアクセントになると思われます。

遊び心を感じる動物や自然をメインとしたモチーフの図案化は、日本人の価値観にも通じる美意識が感じられ、エスニシティーな雰囲気も持っていますが【Vidal Aragon】 ビダル・アラゴンと言う偉大な作家による特別な造形美を持つビンテージリングです。

◆着用サンプル画像(7枚)はこちら◆


コンディションも良好です。全体に僅かなクスミ等の使用感がありますが、特にダメージ等はなく、とても良い状態を保っています。
NORMAL PRICE:
45,900 円(税込)
PRICE:
34,425 円(税込)
SIZE:
日本規格 約 14.5~15号   円周 約 55.1㎜   us 7.5
正面幅 約 6.5㎜
MATERIAL:
Silver, Gold(14K)
SOLD OUT
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